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05 魔術と黒モフ

 すっかり日が落ちた学園内は、静かで寂しげな雰囲気が漂っていた。夕方まで活動可能なクラブも終わっており、校舎や運動場や中庭にもまったく人はいない。

 そんな暗い敷地内を黒い私服を着た生徒――グレンが一人が歩いていた。


「今日も散々歩き回ったけど、収穫なかったな……」


 グレンが日の落ちた学園内を歩いていたのは、目的の人物に接触するヒントを探すためだった。


(秘密の庭園とか、あの中のメンバーにたまたま会うとか、そういうのでも良かったんだけどな……)


 だがそんな幸運なイベントは起きなかった。結局舗装されていない場所を歩き続けてこんな時間になってしまった。収穫は「足の疲れ」といったところだろうか。


(ったく、なんでこんな広いんだよ。金持ち学校なら街の中に作っておけばいいのに)


 ガルディウス魔術学園は無駄に広い。正門と寮、寮と校舎、校舎と訓練場の間にも長い道があるし、校舎や訓練場の周りには森が生い茂り、その奥には山まで入っている。カドレニア王国の首都と大差ない大きさだ。

 だがその広大な敷地を生かした学園は、堅牢な壁に囲まれていて、建物も広く豪華な造りをし、警備体制もしっかりしている。いざというときは防衛拠点として役立てるつもりなのか、国の食糧庫なども学園内の隅に設置してあるほどだ。また一般生徒では入れない鍵付きの区域も学園内にあるという。一体何に使うのだろうか。

 学園はある意味お金はこれでもかとかかっているので、お金持ちらしいといえばらしいだろう。首都にあったらこんな広々とした学園は建てられない。全寮制であるのも、学園が辺鄙な場所にあることが原因だ。


(それにしても“星貴族様”かどうしたものかな……)


 今日の昼間に知った事実に対して、どうやって対処すればいいか、いまだに検討がついていない。いろいろ周囲に聞いて回りたいところだが、入ってきたばかりの転校生が星貴族のことを嗅ぎまわっているなんて知れたら、変に目立ってしまうに違いない。それは依頼者が最も恐れていることなので、実行できなかった。


(目立つ……目立つか……)


 今ふと何かが浮かんだ気がしたが、いまいちはっきりせずグレンは首を傾げた。

 そんな風に頭を悩ませながら、寮に向かいながら歩いていた時だった。


「? ……誰だ? 女子生徒……ってあれは……」


 舗装された道路から外れた道を制服を着た生徒が歩いているのが見えた。スカートを履いているので女子生徒だと分かったが、それ以外の情報はグレンには全く“分からなかった”。顔立ちも髪型も検討さえつかない。なぜなら――。


(やばいな、黒モフが付きすぎてる…………)


 その女子生徒は顔中どころか、首辺りまで黒モフで覆われていた。歩き方もどこかおぼつかない感じで、黒モフが見えなくても「何か様子が変だな」と他人が気づく程度である。――周囲に人がいればの話だが。


(お金にならない黒モフ関係は嫌なんだけど………………仕方ない。ちょっと追うか)


 日が落ちて人通りがない舗装されていない道をフラフラと歩く女子生徒。現状彼女の姿を見ているのはグレンしかいないのは間違いない。仕方なしに追うことにした。

 しばらく女子生徒の後をつけていくと、彼女は校舎の奥にある森へ入っていこうとしているのが分かった。よく見ると片手には丁度いい太さのロープまで持っている。


(うーんやっぱりそっちか。……自力で思い直してくれるかも、とか思ったけど……無理そうだな)


 躊躇いながらも森の奥へ進んでいく彼女を見送ったら、どんな結果になるのか想像に容易い。いくらお金にならないとはいえ、結果が分かっていて何もしないという選択肢を選ぶことは流石に出来なかった。


「あのー、こんな遅くに森に何しに行くんですか?」


 わざとらしく大きな声を上げて声をかけると、女子生徒の足が止まりゆっくりと振り向いた。

 グレンはそれを見て、彼女の前に少し軽い足取りで出ていった。月明りを背に受けている関係で彼女にグレンの顔は見えないのは計算済みだ。


「……、だ、れ?」


 女子生徒の声は震えていた。恐怖、混乱、そんな感情が混じっている。同時に、顔を見ても反応しないことから、彼女がグレンの知り合い(クラスメイト)ではないのだとわかる。


「オレはたまたま遊び歩いていた男子生徒です」

「なんの、用?」

「え? いやいや、こんな遅くに森に行く人をみかけたんで、声をかけたんですよ。危ないなと思って」


 “黒モフがいっぱいついてて、ヤバそうだから声かけました”なんてことは言うわけない。見えない人に説明するのは時間がかかるのでそんな無駄なことはしない。そもそも信じてもらえない可能性が高い。


「……関係ないわ」

「確かにそうかもしれませんけど、夜の山は危ないですよ」

「ほっ、といて」


 溢れだしそうな感情を必死に抑えているらしく、彼女の言葉はたどたどしい。けれども拒絶はハッキリとしていて、取り付く島もない。

 案の定、グレンを無視して彼女は森へ入っていってしまう。


(……ここまで黒モフがついてると無理か)


 人に見られたことを知れば思い直してくれるかもと思ったが、――想定内ではある。グレンは彼女を追って森に入り、もう一度声をかけた。


「――ほっとくわけにはいきませんよ。そのロープ、気になりますから」

「!」


 グレンの言葉に女子生徒は再び足を止めた。咄嗟に手に持っていたロープを隠す。

 森の中の木々のから洩れる月の光でも、僅かに震えているのがわかった。


「これは、関係ないわ……?」

「そうは思えないですよ。こんな時間にロープ持っていたら、変な想像してしまいます」


 実際はいろんな可能性を考えることもできるかもしれないが、グレンは断言できる。

 グレンが予想するに、彼女の頭の中はいま、“それ”しか考えられない状況にまで追い詰められている。個人差はあるけれど、あれだけ黒モフが着いていれば当然だ。


(そう。あれだけ黒モフが顔中に付いていたら、それが普通なんだよ。同じくらい付いていて、平然としているレナードがおかしいんだよな)


 ここ数日レナードを見ていたせいで感覚がおかしくなってきていたが、顔を覆うように付いている時点で、グレンが積極的に声をかける程度には異常なのだ。


「ほ……ほっといて」

「いやです」


 グレンは近づいた、目的は彼女に付いている黒モフ。無理やりにでも近づいて、触れて祓ってしまえば、彼女の頭の中もすっきりするはずだ。

 しかし、女子生徒は同じ分だけ後ろに下がってしまう。


「ほ、ほっといて……!」

「無理ですよ」


 相手はグレンを酷く警戒している。自分の考えていることを言い当て、こんな夜中に出歩き、近づいてくる人物―ー警戒しないわけがない。

 本当ならもっと警戒させずに時間をかけてゆっくり近づきたいところだが、この状況ではそうも言っていられない。


「――ほっといてよ!」

「っ……!」


 突然彼女の手元が光りだした。途端に彼女の元から土の柱が次々とせり上がり、グレンのところに届くと爆発した。


「っ、ぶな……」


 間一髪で横に避けたグレンは、転がった際に着いた土を叩きつつ、体勢を立て直す。


(親父と兄貴の魔術関係の仕事に付き合っているからいいけど……普通だったら当たってたな今の)


 それくらい突然の攻撃だった。

 今になって彼らの情熱に負けた自分に感謝してしまう。誰かを救うためとはいえ、大怪我はさすがにしたくない。


(地形を操る魔術……火炎属性も付いていた)


 グレンは冷静に相手の魔術の仕組みを分析する。同時に彼女が描いた魔方陣を頭の中に浮かび上がらせる。地をベースに炎を融合させた魔方陣は、ある程度の魔力がないと発動は難しい。彼女は魔術がそれなりに得意だと予想できた。


(いや、そんなことより、躊躇いなく発動したことが問題か)


 この学園は、国内では騎士団の魔術部隊に次いで、魔術訓練に重きを置いているという。理由については不明だが、そう言った理由から生徒は戦闘魔術の授業で対人戦は慣れていた。

 とはいえ、授業でない限り普段は魔術の使用は校則でも禁止されている。バレた時のペナルティも重い。内容によりけりだが、停学か退学、下手すれば罪人として騎士に捕まる。そのため生徒間で喧嘩が起きても使う人間などいない――と担当教師のミルゼからグレンも話は聞いている。あくまでも“ミルゼが知る範囲”での話だが。


(黒モフのせいで内に向いていた攻撃性が、外に向かったって感じかな……こうなると魔術をやめないだろうな)


 黒モフの影響が自分に向かうか、他人に向かうかは個人によりけりだ。そしてそれは不安定なもので、ちょっとしたことで逆転してしまう。今の彼女のように。


(ちょっと失敗したな……)


 彼女の顔じゅうに着く黒モフたちの『ミー』と鳴く声が不気味に感じる。

 黒モフが鳴くと彼らはさらに集まっていく。アレを祓わないと、グレンへ向いた攻撃は止まらない。


「落ち着いてくださいよ。別にオレは」

「構わないでって言ってるのよ! 私を一人にしてぇ!」


 ヒステリックに叫んだ女子生徒は、再び魔方陣を浮かび上がらせる。――同時に、森の暗がりに石つぶてが降り注ぐ。気配を早めに察知したグレンはなんとか避けたが、薄暗いこの視界では当たってもおかしくなかった。


「どっかに行きなさいよ! 私に構うなぁ!」


 女子生徒は叫びながら再び魔方陣を展開させる。今度は土の槍。高速で飛んでくる槍を木々に隠れてやり過ごす。

 内に向けていたエネルギーを、外に発動しだしたためか、彼女の魔術は止まることを知らない。このまま無手では殺されてもおかしくない。

 また、同時にグレンには少し厄介な問題が出てきていた。


(……やっぱり女の子の叫び声は苦手だ。早く終わらせないと)


 グレンは女性の悲鳴や叫び声が苦手だった。耳を手でふさぎながらも、思わず逃げ出したくなる脚を必死にその場に留める。

 だが動揺している場合ではない。


「もう、なにもかもいやよ、いやあああああ!」

「ちょ、それは……!」


 彼女が天に向かって魔方陣を描き始めた。先ほどよりも大きな魔方陣は、明らかに火炎系の魔術で、威力が大きいのがわかる。考えられる弾道は、あの火球がグレンを直接狙うか、それとも分散して追尾してくるといった厄介な代物か。どちらにせよこんな森の中で発動したら、グレンは避けたとしても大惨事になる。


(親父にはあまり使うなって言われてるけど……仕方ない)


 グレンは堂々と彼女の前に出ると、彼女の描いた魔方陣を通常とは“上下逆に”書き始めた。

 先に彼女の魔方陣が完成する。


「こっちに、くるなぁ!」


 女子生徒の手元に集まった炎の塊は、分散してグレンへ向かって弧を描きながら襲い掛かってきた。二十を超える火炎級は逃げるのも難しいが、逃げたら逃げたで木に引火して山火事になりかねない量だ。

 続いてグレンの魔方陣が完成する。


「喰らえ、黒モフ!」


 グレンの魔方陣の完成と共に手元が光ると、突然周囲から恐ろしい数の黒モフが集まってきた。彼らは火炎球の数へ分散すると、まるで吸い寄せられるように魔術へ飛び込んでいく――そして、彼女の放った火炎級を“喰らい”始めた。


『ミーミーミーミーミーミー!』


 もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ――歓喜の声を上げながら、食事を前にした動物のように、黒モフたちは魔術を自分の体内に取り込み膨らんでいく。さらに周囲の黒モフと結合してどんどん巨大化していく。

 やがて全ての火種を喰い尽くした。


『ミーげっぷっ』


 あっという間に火炎球は消え失せ、その場に残ったのはでっぷりと太った黒モフ一体だけだった。


「え……なに、何が起きたの? 私の、術、どうして、一つに??」


 黒モフが見えない彼女の目には、放ったはずの火炎弾が、勝手に一つに再び収束したように見えているのだろう。しかも攻撃性を失って、地面にそのまま落ちているような異様な光景だ。

 グレンは太った黒モフに近づくと手をかざした。


「ありがとな」


 それだけを言うと、太った黒モフに触れる。黒モフは『ミー』と満足げな鳴き声を上げながら消えていった。


「消え……消え?? え? どこに? ええ?」


 彼女は混乱のままに声を上げながら周囲を伺っている。あれだけの魔術が突然消えてしまったのだから、動揺するのも当然だった。

 だからグレンが近づいても逃げようとはしなかった。


「落ち着きましたか?」

「……っ」

「あ、もう攻撃は止めてくださいね。といっても、できないかもしれませんが」


 想像するにあれだけの魔術を連発すれば、魔力が尽きていてもおかしくない。グレンの予想が当たっていたのか、それとも単に戦意喪失したのか、彼女はその場に座り込んだ。


(とりあえず、激しい衝動は無くなったかな……)


 黒モフによって他人に攻撃性が向いてしまった人には、魔力が尽きるまで発散させるのも一つの手だとグレンは思っている。

 グレンは女子生徒と目を合わせるように、その場にしゃがみ込んだ。距離は多少取ったままだ。


「何があったのか知りませんけど、ひとまず寮に帰りませんか?」

「わ……わたし」

「きっと暗い気持ちになって、つい山に来てみたくなっちゃっただけなんですよね?」


 まだ彼女の黒モフは祓えていない。気持ちはどん底のにあるだろう。けれど魔力が尽きたことで、グレンを振り払って山を進むことも、攻撃することもできないはずだ。なら引き返せる言い訳を彼女に作ってあげた方がいい。


「でも、もう遅いですし、寒く――」

「わたし……あ、あなたに、魔術を……向けっ」

「魔術? あれはオレがうざくてやった、単なる脅しの、そういうデモンストレーションだったんじゃないんですか? オレなにも受けてませんよ、目の前で勝手に消えましたし」


 ついでにさっきのことをそうやって誤魔化しておく。その前の攻撃は強制的に無かったことにする。別に彼女に謝ってほしいわけでも罪悪感を持ってほしいわけでもない。変なことをしてほしくないだけだ。


「ロープはその辺に置いて、今日は帰りましょう」

「っ……」

「もう遅いし、下手すると寮の夕食時間終わってしまいますよ。くいっぱぐれたら大変です。さ、行きましょう」


 グレンはそっと手を差し出した。


「……うん」


 躊躇いがちな彼女の手が、グレンの手の上に置かれた。


(警戒は解いてもらえたな)


 ここまでくれば、あとは黒モフを祓うのはむずかしくない。


「あれ? ちょっと体温高くないですか?」

「え?」

「もしかして、熱があるんじゃないですかね? こんなところに来ちゃったのもそのせいかもしれません。……ちょっと失礼」


 グレンは体温を測るフリをして、彼女の額に手を置いた。

 ――途端に、彼女の顔にへばりついていた黒モフが、ぼふっと音が立ちそうな勢いで舞い上がり四散した。


「あ……なに……?」


 呆けた声が上がり、彼女の顔がようやくグレンにもわかる。彼女は気の強そうな感じの目付きをした、茶髪をひとまとめにしている女子生徒だった。見たことはないが顔立ちから同級生か一つ上の学年だろうと想像がついた。


「な……にか……」


 彼女の瞳からボロボロと涙が零れ落ちる。同時に胸を手を当てて、唇を震わせた。グレンの手に置いていた彼女の手に力が入り――。


「とわ、っとっと」


 そのまま倒れそうになる彼女を急いでグレンは受け止めた。


「あ、あの……?」

「……」


 彼女は涙を流したまま目を閉じていた。


(黒モフ祓われて、一気に気分が落ち着いて、気を失うタイプ、か)


 よくあることである。今回は魔力をいっぱい使ったので、その反動もあるだろう。

 グレンはため息をつくと、彼女を背負った。身長が変わらないのでおんぶするのは少々きついが、このままにしておくわけにはいかない。

 舗装された道にはいかず、なるべく人目に付かないようそのまま女子寮へ向かうことにする。


(ようやく終わった……女の子相手は本当に気を使うから大変だよ……)


 男子だったらぶん殴って黒モフを祓うという行動ができなくもないが、女子となるとそうはいかない。そもそも顔に触れるという行為がそのものが難易度がかなり高いのだ。事情を知らなければ誤解を生みやすいし、「黒モフ祓うから触らせて」なんて言っても逃げられる可能性も大である。


(今回は大ごとにならずに済んだけど、魔術を使われた時はヤバかったな……)


 黒モフを祓うのに予想外のことが起きる場合は多い。場合によっては先ほどのように怒りがグレンに向けられ、怪我を負う場合もある。だからグレンに黒モフを祓うことを仕事にしろと勧めてくれた人物も「きちんと金はとっておけ」と強く言っていた。


(ここだよな、女子寮? 周囲には誰もいなさそうだな)


 なんとか女子寮の前に着くと、彼女を階段の隅に座らせて、扉をちょっと強めにノックした。中から反応があったことを確認すると、そのまま近くの木の茂みに隠れる。


「まあ、どうされましたか?」


 中から寮の管理人と思われる女性が出てきて、女子生徒を見つけると慌てた様子で声をかけた。彼女の声を聞いて他の人たちも集まってくる気配がする。

 グレンはそれを見届けるとこっそり逃げた。そのまま自分は反対側にある男子寮へ急ぐ。


(あーにしても、久しぶりに使ったな、親父のあの術)


 先ほど使った魔方陣を逆に書く魔術は、グレンの父親が作り出したもので、世間には公表されていない特殊な術だ。あれが広まれば現代魔術の根底を覆しそうだが、公表されていないのには理由がある。それは、グレン以外が発動できないからである。


(やっぱりキーは黒モフだよな……)


 父親が魔方陣を書いて術を展開する様子を見たことがあったが、その時黒モフは反応しなかった。当然術は発動せず失敗に終わってしまった。あの術は何故かグレンが書いたときだけ反応するのだ。理論上は正しいはずなのに、自分の息子しか使うことができない魔術に、父親が頭を悩ませているのは言うまでもない。そして面倒くさいことになりそうだからグレンにも「内緒だ」と言ってきた、というわけである。

 これも良くわかっていない黒モフの生態系のひとつかもしれない、と今更ながらにグレンは思った。


(でも星貴族関係で必要になりそうな気がするんだよな……いやだな……)


 グレンは小さくため息をつきながら、楽しみな夕飯に思いをはせることにした。

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