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一人と独りの静電気   作者: 枕元
第二章 一人と独りの中間地点
9/75

目的

第二章です。よろしくお願いします!

 「よし、クラスに紙をばら撒くのは誰にも見られずに済んだな」

 「ああ。でも、これじゃあ舞華まで巻き込むことになるんじゃないのか?」


 放課後、ほとんどの生徒が出払った教室で、二人の男子生徒が話していた。


 「だからそれもこれも()()()のせいにしちゃえばいいんだよ。数の暴力でな」

 「ま、俺はバレたりしなきゃ何でもいいけどな。俺の目的は別だし!」


 日が沈み始め夕日さす教室で、二人の密談は続く。


 「てかさ、あいつが園田のことをいじめてたっての、ほんとのことなのか?もし違うなら、結構やばいんじゃないか?」

 「そこは問題ねーよ。何せあいつと同じ中学の友達からの情報だからな。間違いない。だから安心してくれ」


 「そうか、なら安心だな」


 となれば、と一人が続けた。


 「次はどうする?いっそのこと、直接脅してやるか?妥協なんてなさそうだし、手っ取り早くていいんじゃないか?」

 「いや、まだ舞華との関係性は謎だからな。ここは慎重にいこう」


 「確かにそうだな。となれば」


 ピロン♪


 「あ、悪りぃ。先輩からだ。早く練習でろってさ」

 「そうか、練習終わったらまた連絡してくれ」


 そんなやりとりの後、一人は足早にグランドへ向けて去っていった。


 もう一人は教室を出て、廊下を歩きながらポツリとつぶやいた。


 「大変だな、サッカー部のエース様は」


 空になった教室に、冷たい風が吹き込んでいた。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 篠宮がいう副産物とは何か。狙いは告白を受け入れなかった園田か。 [一言] いじめを平気で行うやつはクズ過ぎる。ほかにすることは二のか?いや、その先にある優越感、安心感、はたまた欲望を叶…
2021/04/19 18:37 退会済み
管理
[良い点] 例の板倉の設定は、舞華の間違いだったんですね。まあ、板倉への皮肉的にはよいことも言えたんですが。 [一言] 無能な働き者板倉が働いて過去から現在へと主人公辱しめた連中が阿鼻叫喚地獄へと堕ち…
[良い点] ぽんぽんいたい [一言] こいつらか〜 クソどもめ
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