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オタク優等生とコミュ障な俺と  作者: 東雲涼斗
第1章 コミュ障とオタクの出会い
6/11

第5話 勧誘

「あなた、私と一緒にゲーム部に入りなさい!」

「……」

俺は言葉を失った……

「聞こえなかった?」

「あなた、私と一緒にゲーム部に入りなさい!」

佐倉は大きな声で言った。

それに対して俺はーー

「えぇぇぇぇぇっ!!!???」

とんでもないくらいに驚いていた……

「あなたが昨日見た私の秘密をばらさないとは限らないからね。」

「監視目的でもあるの。」

「でも……本来の目的は……」

真剣な佐倉の表情を見た俺は、一体どんな話だろうと聞いているとーー

「ただ……あなたとゲームがしたいの!!!」と言った。

俺はただ呆然とその場に立ち尽くしていた。


「私は家ではゲームができないの。だから前から学校にゲーム部を作って、誰かとゲームをしたかったのよ。だけど、学校の先生が認めてくれるわけもないし、優等生の私がゲームをすることをみんなに言いたくなかったのよ。」


なんだろう……無性にこいつを殴りたくなってきた。

「優等生って自分で言うか?普通。それに、誰にも言わなかったら、誰もゲーム部になんか来ないだろ。」

「それくらい……わかるわよ……」と佐倉はちょっと頬を膨らませて言った。


佐倉の顔を見た俺はついーー

か……可愛い……と思ってしまった。


「だけど昨日、不覚にもあなたに私の秘密を見られてしまったからね。」

「……」俺は反論できなかった。


「まぁこの話はこれくらいにして。私、あなたと話したいことがいっぱいあるの!」

「えっ??」

「あなたがゲーム好きなのは知っていたけど、まさか私と同じ、マスターズストリートが好きだなんてね。気が合うわね私たち。」

「あぁ…そうだな。」


マスターズストリートとは、昨日俺と佐倉がやっていた全国大会まである大人気格闘ゲームのことで通称「スタスト」


佐倉はそこから人が変わったように、「スタスト」のことを喋り、俺はそれに相槌を打った。そして俺の大事な休み時間は消えていった……

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