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ドリームレジェンドカップ  作者: クドリャフカ鹿韻
3/3

深夜A

 まずはグループA。

 開催国ベルギーがいるグループだ。

 1時期欧州最強ともうたわれた「赤い悪魔」の面影はすでになかった2年前のユーロ。グループリーグ敗退に終わり、オーバン監督が呆気なく解任された。後任に着いたオランダ人のハーゼルゼットが、何とかチームを立てなおし、ワールドカップ前の親善試合では2戦2勝と順調な仕上がりを見せている。注目選手は、「新時代のゲームメーカー」シモンと、クラブで調子上々の点取り屋「ミスター1000ボルト」のヴィルシェーズだ。

 

 「バファナ・バファナ」の愛称で呼ばれる南アフリカ代表。アフリカ予選で強敵アルジェリアを退け、本大会出場を手に入れた。ブラジル人の監督ぺレイラが標榜する4-4-2で行うパスサッカーの精度はアフリカ一といっていいだろう。そして強力なのが2トップ、高さがあるゾマと速さとうまさを兼ね備えるマッシ―で相性が抜群、アフリカ予選から得点を量産している。


 アジア予選B組を堂々1位で抜けた「チーム・メッリ」イラン。8年間続くトゴイ体制の集大成の大会といっていい。若きタレントと地力あるベテランが融合して、どのポジションにもタレントぞろいの危険なチームだ。その中でも注目は、プレミアリーグでプレーしているセンターハーフのバエビ、空中戦に無類の強さを誇る「ヘリコプター」カゼミアンと、豪快なヘディングや、両足から放たれる精度の高いシュートでゴールを量産する「ペルシアン・タワー」エダイも危険だ。ほかにも、「国防大臣」ザレイーや、「小さな重戦車」ジアジ。あげていったらほんとにきりがない。


 そして、A組の大本命であるユーゴスラビア。世界的な名将であり、レアルが交渉に乗り出したとも報じられているシオニッチ。「コレクティブ」且つ「クリエイティブ」なサッカーを理想に掲げ、タレントぞろいの「東欧のブラジル」を卓越した戦術眼と人心掌握術でまとめ上げた。前線には2トップの「コブラ」パンダコヴィッチと、「バルカン・トマホーク」スコラル。さらに2シャドーが「妖精」ストイドヴィッチと、「バルカンの猛虎」ポポヴィッチ。その4人とスタメンを激しく争うのは、「バルカンの速射砲」ミティッチ、「ジュニオ」タビシェヴィッチ、「バルカンの黄金銃」プロスキ、「マジック・スサッチ」スサッチ。前線だけでもこんなにすごい。ディフェンス陣も名手ぞろい。専門家の間でグループ1位当確と太鼓判を押される強豪だ。


作業用BGM:Bus Stop(The Hollies)

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