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利用された人生

朝の5時くらいに目を覚ました。私の降りるバス営業所着は、6時だ。小学3年生の娘が迎えに来ると言っていた。日曜日で学校が休みだったからだろう。営業所に着いたが娘の姿が見あたらない。おそらくまだ眠っているのだろうと思った。天気も良く、家までは近いので少し待ってから帰ることにした。朝は、東京より秋田のほうが寒かった。一生懸命に走ってくる娘が見えた。私は手を振り、娘と手を繋ぎ家に帰った。家に着くと、みんな起きていた。私は朝食を食べてからもう一眠りした。次の日に以前働いていた土建会社に連絡することにした。これで仕事や生活が安定する。朝、人事部に誘ってくれた東北支店長に連絡をした。支店長と話した。愕然とした。「今は、人が揃っているからタイミングをみてから連絡する」と。それよりも、作業員を探して紹介してくれと言われた。この時、私は利用されたと思った。裏切られた。頭の中が真っ白になった。二度と連絡を取る事はなかった。それからの私は、以前のように精神的不安定になった。酒におぼれ、家に閉じこもった。また、精神科に通う日々が続いた。叔母からの電話にも出ず話す事すら出来ない。叔母は、元看護師長だった。私の事は多分妻から聞いていたと思う。叔母は、電話をかけてくれるが無理に私に変わろうとはしなかった。叔母は私の子供達に服や靴、おもちゃやお菓子をよく送られてきた。そのたびに妻がお礼の電話をした。もう、迷惑をかけたくない。離婚を考えていた。6月某日に検察庁に行くことになっている。私は今後どうなるのだろうか。

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