ああそうか。
注意:暗い内容なので、不快になる可能性があります。
ご了承ください。
嗚呼、私は何を期待していたのだろう。
目の前のこの人が
こんな汚れた私を救ってくれると信じていたんだ。
ああそうか。
私は『寂しかった』のだ。
汚れた部分も、狂った部分も
『好きだ』と言ってくれる人を探していたのだ。
誰かの温もりを
愚かなほど求めていたのだ。
そんな時、目の前に現れたのが『貴方』だったのだ。
貴方は優しくて、温かくて。
私の『求めていたもの』を何でも持っていたから。
…だから、期待した。
目の前で優しく微笑む貴方に
ほんの少し、期待したんだ。
ああそうか。
私は君にある種の『恋愛感情』を抱いていたんだ。
今になって、やっと気付いたよ。
―私は、誰かに愛されたかったのだ。
だから、誰かの温もりを求めていて。
だから、君に異常なほど『執着』していて。
だから、嫉妬して。
…そうして、狂っていったんだ。
ああそうか。私は誰かを『信じたい』のだ。
誰かに『恋』をしても。
誰かと『会話』していても。
『寂しい』と感じるのは、この気持ちの所為だったのだ。
思い出にすがる悪い癖は、ここから来ていたのだ。
嗚呼、私はなんと愚かなのだ。
こんな単純な気持ちにも気付けない。
嗚呼、私はなんと醜いのだ。
誰かの温もりを、今でも求めている。
嗚呼、私はなんでこんななのだ。
いつまでも何かに縋っているのは私じゃないか。
嗚呼、きっと私は
自分が『醜い』ことを認めたくないのだ。
最低だろう?最悪だろう?
こんな姿を晒したら、きっと皆離れていくのだろう。
醜いだろう?根暗だろう?
でも、それも『私』なんだ。
…ごめんよ。
…こんな醜い私だけれど、私は、今日も
君の幸せを、願っている。
感想、アドバイスなどお待ちしております。
ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。