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アルケークロニクル  作者: 緑Cha
聖女誕生編
48/51

おまけ 神々の会話③

 基本的に神と言う存在は“暇”なのだ…


 今日もルクスとノクスは暇つぶしに

 『どっちに行くゲーム』

 をしていた…そこへアルケーが加わってしまう…

 「かぁ~“テリヤキ”に行ったかぁ~」

 「イェーイ!俺の勝ちぃ♪」

 「つ、次は負けませんわ!」


 どっちに行くゲーム…つまり、特定の人や動物が『どっちに行く?』のかを当てるゲームである

 例えば、アメリアがギンの所に行くか?メリアの所に行くか?

 を、当てるゲームで最近のルクス達の娯楽である


 「次は…何が良いかな?」

 アルケーが次のターゲットを選んでいく

 「シルバが出ていったのに最初に気づくと思う人は誰?とかは?」

 勝った後で調子の良いルクスは適当に言うと

 「えっ?ソレ多分ギンでしょ?」

 と、ノクスに返されてしまう

 「そうなの?なんで?」

 メリアの行動パターンは研究してるがシルバの行動パターンはまったく知らないルクスは焦る

 「シルバって真面目だからギンには伝えてから出かけるハズよ?」

 全体的にデータを集めているノクスは余裕で答えるので、悔しいルクスは

 「じやあ、シルバが誰に伝えてから出かけるのか?当てよう!」

 

 と、言った感じで遊びは続いていた…


 そしてアルケーがまたしても余計な事を言い出す。

 「どうせなら何か賭けないか?」

 「「賭け?」」

 「そうだね~お前達の眷属でも賭けてみない?」

 「眷属を、ですか?」

 「そう、負けた方は勝った方に自分の眷属を1つ差しだすって事」 

 「「乗った!」」


 とても楽しそうに自分の眷属を賭けの対象にする神々…特にルクスは既に何体かの天使をノクスに取られてるので、回収したい気持ちもあったのだ。


 「じゃあ…この後さぁ…リュウセイとグレイも出てしまうから、ギンが“誰を”追いかけるか?を、賭けよう」


 「シルバかリュウセイじゃ無い?」

 「うん、シルバかリュウセイの2択だね」


 ふっふっふと意味ありげな笑いをするアルケー

 「実はコレ、どちらかは『死ぬ』イベント有るんだよねぇ〜」


 「…つまり、ギンが選択間違えたら、どちらかは死んでしまうって事ですか?」

 「ギン?いや、多分メリアちゃんがギンに指示するんじゃ無いかな?」


 いきなり難易度が上がるゲームに2柱の神は真剣に考察し始めた。


 「あ、アメリアが行ったらイベント回避出来ちゃうなぁ…」


 しばらく思案してたアルケーが

 「よし!シロを病気にさせよう(笑)そうすれば、アメリアは聖域に留守番に成る」

 

 いや、行かせてあげようよ…と、突っ込める神が居なかったのがメリア達の不運だった。



 「決まったわよ!私はギンがリュウセイを探しに行く…に、【ベルゼブブ】を賭けるわ!」


 「【ベルゼブブ】!?マジか欲しいな…なら俺はギンがシルバを探しに行く…に、【レヴィアタン】を賭ける!」


 「あら、熾天使をくれるなんて嬉しいわぁ~」

 「やらねぇ〜よっ!ベルゼブブは性能良いから俺がもらった!(笑)」



 こうして互いの眷属を賭けたゲームは開始され…結果はノクスが勝ったのである。


 「くっそーっ!仕方ない、レヴィアタン持っていけよぉ!」

 「あはは…これで私の堕天使コレクションが増えましたわね(笑)」



 「あ、良い事思いついた♪」

 久しぶりにアルケーが悪巧みをする顔をする。


 「つまり、■■■■■を普通に渡すんじゃ無くて、(略)の■■■を■■■■にして…」


 「あぁ〜なるほど、(略)■■■■で■■■■でって事ですか?」


 「あら、■■■■なら私も頑張って演技しないとねぇ(笑)」


 新しい遊びに夢中に成る神々を止められる存在は、この世界には居なかった


 きっとメリアが知ったら正座させて説教レベルなのに、神々にはそれすらも娯楽であった。


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