おまけ 神々の会話③
基本的に神と言う存在は“暇”なのだ…
今日もルクスとノクスは暇つぶしに
『どっちに行くゲーム』
をしていた…そこへアルケーが加わってしまう…
「かぁ~“テリヤキ”に行ったかぁ~」
「イェーイ!俺の勝ちぃ♪」
「つ、次は負けませんわ!」
どっちに行くゲーム…つまり、特定の人や動物が『どっちに行く?』のかを当てるゲームである
例えば、アメリアがギンの所に行くか?メリアの所に行くか?
を、当てるゲームで最近のルクス達の娯楽である
「次は…何が良いかな?」
アルケーが次のターゲットを選んでいく
「シルバが出ていったのに最初に気づくと思う人は誰?とかは?」
勝った後で調子の良いルクスは適当に言うと
「えっ?ソレ多分ギンでしょ?」
と、ノクスに返されてしまう
「そうなの?なんで?」
メリアの行動パターンは研究してるがシルバの行動パターンはまったく知らないルクスは焦る
「シルバって真面目だからギンには伝えてから出かけるハズよ?」
全体的にデータを集めているノクスは余裕で答えるので、悔しいルクスは
「じやあ、シルバが誰に伝えてから出かけるのか?当てよう!」
と、言った感じで遊びは続いていた…
そしてアルケーがまたしても余計な事を言い出す。
「どうせなら何か賭けないか?」
「「賭け?」」
「そうだね~お前達の眷属でも賭けてみない?」
「眷属を、ですか?」
「そう、負けた方は勝った方に自分の眷属を1つ差しだすって事」
「「乗った!」」
とても楽しそうに自分の眷属を賭けの対象にする神々…特にルクスは既に何体かの天使をノクスに取られてるので、回収したい気持ちもあったのだ。
「じゃあ…この後さぁ…リュウセイとグレイも出てしまうから、ギンが“誰を”追いかけるか?を、賭けよう」
「シルバかリュウセイじゃ無い?」
「うん、シルバかリュウセイの2択だね」
ふっふっふと意味ありげな笑いをするアルケー
「実はコレ、どちらかは『死ぬ』イベント有るんだよねぇ〜」
「…つまり、ギンが選択間違えたら、どちらかは死んでしまうって事ですか?」
「ギン?いや、多分メリアちゃんがギンに指示するんじゃ無いかな?」
いきなり難易度が上がるゲームに2柱の神は真剣に考察し始めた。
「あ、アメリアが行ったらイベント回避出来ちゃうなぁ…」
しばらく思案してたアルケーが
「よし!シロを病気にさせよう(笑)そうすれば、アメリアは聖域に留守番に成る」
いや、行かせてあげようよ…と、突っ込める神が居なかったのがメリア達の不運だった。
「決まったわよ!私はギンがリュウセイを探しに行く…に、【ベルゼブブ】を賭けるわ!」
「【ベルゼブブ】!?マジか欲しいな…なら俺はギンがシルバを探しに行く…に、【レヴィアタン】を賭ける!」
「あら、熾天使をくれるなんて嬉しいわぁ~」
「やらねぇ〜よっ!ベルゼブブは性能良いから俺がもらった!(笑)」
こうして互いの眷属を賭けたゲームは開始され…結果はノクスが勝ったのである。
「くっそーっ!仕方ない、レヴィアタン持っていけよぉ!」
「あはは…これで私の堕天使コレクションが増えましたわね(笑)」
「あ、良い事思いついた♪」
久しぶりにアルケーが悪巧みをする顔をする。
「つまり、■■■■■を普通に渡すんじゃ無くて、(略)の■■■を■■■■にして…」
「あぁ〜なるほど、(略)■■■■で■■■■でって事ですか?」
「あら、■■■■なら私も頑張って演技しないとねぇ(笑)」
新しい遊びに夢中に成る神々を止められる存在は、この世界には居なかった
きっとメリアが知ったら正座させて説教レベルなのに、神々にはそれすらも娯楽であった。




