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EP.30『怪魔ウィソラ』

660年前

ウィソラ「トラウラ?何をしている?」

トラウラ「あー、閻魔の妃を殺したところだ。」

ウィソラ「何故その必要がある?」

トラウラ「これは検証だ、あんな強面のおっさんでも妃を殺されたと知った時、感情に身を任せるかどうかのね。」

ウィソラ「相変わらず、趣味の悪い男だ。」

トラウラ「ところで誰かに見られている様だな。」

ウィソラ「誰だ。」

メリン「よくも、よくもママを、殺したな!!!」

トラウラは微笑んだ。

トラウラ「やはり絶望こそ、蜜の味だな。ウィソラ、あとは任せます。」

ウィソラ「まじか」

トラウラが去った。

メリン「そこをどいて!!!あいつを!!!あいつを!!!!」

ウィソラ「落ち着け!」

メリン「あなたは?」

ウィソラ「俺は七大悪魔の怪魔ウィソラという者だ。一言で言えば魔法使いと言ったところだ。」

メリン「あなたもママを殺したの?」

ウィソラ「良いや、俺は関係ない、さっきいたトラウラは人の絶望を見るのが好きなタチの悪い悪魔だ。奴は絶滅を見せる為ならどんな手段も選ばない男だ。」

メリン「私は悪魔を信用できない!!だってママが…」

ウィソラ「気持ちはわかる。だが亡くなった者は戻ることはない。」

メリン「……」

ウィソラ「一つ警告しておいておく、トラウラには近づかない方がいい。奴はお前が死ぬことを望んでいる、あいつの目的は閻魔に絶望を叩きつけることだからな。じゃあな。」


トラウラ「やはり、絶望は最高だな。」

ザザ「絶望?くだらねえな、まとめてぶっ潰せば良いじゃねえか。」

トラウラ「それは楽しくないでしょ?人が最も辛くなるのは生き地獄ですよザザ。」

セズザ「トラウラ、お前の漫談は良いネタ持ってるもんな。どれを聞いても笑えるよ。」

ウィソラ「で、トラウラお前の次の標的は?」

トラウラ「ああ、閻魔の娘メリンの公開処刑。」

ウィソラ「フッ、俺が捕まえて来てやるから期待してろよ。」


メリン「あなたはウィソラ。」

ウィソラ「お前、死にたいか?」

メリン「え?」

ウィソラ「トラウラはお前を閻魔の前で公開処刑することを決めた。死にたくなかったら逃げろ。」

メリン「何故、悪魔のあなたが手助けするの?」

ウィソラ「悪魔だから?俺は気に入らない奴は殺すけど、気に入ってる奴はとことん助ける主義なんだよ。」

メリン「どういうことなの?」

ウィソラ「俺は七大悪魔の立場の問題でトラウラを殺すことは出来ない上、奴は不死身の能力を持っている。」

メリン「でも逃げ場なんて。」

ウィソラ「今からお前を未来へ逃がす。いつの未来かは分からないけどな。」

メリン「え、待って!!」

ウィソラ「時間は無いんだ。強引ですまない。」

メリンは未来へ旅立った。


ウィソラ「すまないトラウラ、俺のブラックホールでメリンを消してしまった。」

トラウラ「あなたとしたことが。まあ良い、行方不明でも充分な材料になるでしょう、そこでデビルデビデビルビルビーあなたの力を使います。」

デビルデビデビルビルビー「力?」

トラウラ「そう滅びるという力。」

デビルデビデビルビルビー「滅ぼす♪」

トラウラ「子供の悪魔ほど純粋で使い勝手が良い。」


そしてデビルデビデビルビルビーの封印へと繋がるのだった。


640年後

トラウラ「そういえば、ウィソラにブラックホールに飛ばされたメリンって娘は一体どこに行ったんでしょうか?」

ウィソラ「さぁな、どこかでのたれ死んでいるだろうけど。」

トラウラ「だと、良いけどね。」

ウィソラ「…」


ウィソラは気配を感じた。

ウィソラ(この時代に来たか、メリン)

ザザ「どこに行くんだ?ウィソラ」

ウィソラ「魔法のチューニングをしにだ。」

ザザ「お前の魔法はいつもゾクゾクさせるからな、楽しみだ。20年後が」


ウィソラ「メリン!」

メリン「...ここはどこなの?何年後なの?私の居場所はどこにあるの?」

ウィソラ「メリン、俺は、」

誰かが横に入った。

ラミア「おっと、そこまでだ七大悪魔。」

ウィソラ「12天使か、なんの様だ?」

ラミア「一言言えば善良な市民をお前らから守るだけだ!」

メリン「12天使って何?」

ウィソラ「一言で言えば悪魔を目の敵にする奴らだ。」

ラミア「俺の能力、燃えるなんだよ!お前を焼却してやる!」

ウィソラ「く、ブリュザード!」

ラミア「オラァ!」

ウィソラ「やってくれるな、」

メリン「やめて、やめてよ!」

ラミア「何故止める?」

ウィソラ「メリン?」

メリン「少なくともこの人は悪魔なんかじゃない、だって仲間の七大悪魔から私を逃してくれたのよ。」

ラミア「本当か?」

ウィソラ「ああ、そいつは閻魔の娘メリンだ。最も640年も前の話だから知らないと思うが俺はこの時代に逃した。」

ラミア「閻魔?確か歴史では閻魔が死んだ後後継者が存在しないという点で12天使が適応されたんだったな。その娘がお前なのか?」

メリン「ええ、」

ラミア「おい、ウィソラだったか?お前。お前がこの時代に逃したんだ、未来の世界は彼女1人には荷が重い。責任を持ってお前が彼女を支えろ。」

ウィソラ「何?」

ラミア「多分その娘が生きているってなるとお前の仲間は殺しに行くだろ?」

ウィソラ(確かにトラウラやデモサディはそうするだろうな。)

ラミア「そこで俺しか知らない隠れ家がある、ウィソラメリンお前らはそこで暮らすと良い。」

ウィソラ「何故、そこまでする?」

ラミア「さぁな?俺は孤独だったから分からねえよ」


そうしてウィソラとメリンはルランが住んでいた最初の村の家で暮らすことになった。


EP30終わり

次回EP31『ルラン』

アクマのレクイエムキャラ紹介

キャラ名【ウィソラ】

能力【使う、唱える】

所属【七大悪魔】

年齢【920歳】

出身地【??】

好物【メリンの料理】

嫌いな食べ物【ガム】

兄弟姉妹【いない】

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