EP.36『七大悪魔』
前回のあらすじ
デビルデビデビルビルビーとトラウラは
死闘の末、デビルデビデビルビルビーが勝利し、
トラウラは絶望を見た。
そこに七大悪魔全員が現れ、
トラウラの生きる能力をファーレが奪ってしまう。
そんな最中七大悪魔の1人
ナムギクスが正体を明かし、
ナムギクスはゲマンの父、グマンだった。
ラミア「グマン!?お前なんで生きてる?」
グマン「別に死んだとは一言も言ってないだろ?」
ゲマン「なんで親父が悪魔に…」
グマン「俺は全てを知った…それ故に悪魔になった…悪魔になったお陰で俺は憑くという能力も手に入れてウィソラに取り憑いて活動してきた…」
メフューロ「活動だと?」
グマン「そう、俺目的は極める能力を持つ存在を見つけることだ。それもまさか俺の息子が極める能力を手に入れるとは誤算ではあった。」
ゲマン「極める能力になんの秘密があるんだ?」
デモサディ「良いだろう。教えてやる。極める能力を持つ者は我が主イラファインドの封印を解く鍵となる。」
デビルデビデビルビルビー「イラファインドだと?」
デモサディ「ああ、そもそもイラファインドはここで最初の悪魔、俺を生み出し、それから何体もの悪魔が生み出されてきたが、イラファインドの封印と共にこの場所で悪魔が生まれなくなった。」
デビルデビデビルビルビー「じゃあここに来たというのは?」
デモサディ「七大悪魔2体の魂でゲートを開き、再び悪魔を増やすのがここでの目的だ。」
ザザ「要するにいうとトラウラによって作った紛い物の悪魔はお前の能力しか持たないから役に立たない上に心を持つということだ。」
ファーレ「だからこのゲートで生まれた最後の悪魔は俺なんだ。」
デビルデビデビルビルビー「何?じゃあ俺とウィソラはなんだ?」
デモサディ「お前はトラウラから俺の遺伝子から生み出された悪魔、俺の紛い物だ。ウィソラは自ら心を解放した裏切り者だ。」
ザザ「お前は元々悪魔じゃ無かったんだよ!」
デモサディ「でも七大悪魔になれた存在であるお前は贄に相応しかった。だからハゼラスとお前の魂でゲートを開くつもりだったが、トラウラがボロボロだったんでね。抵抗されるお前と身動き取れない部下どっちを取るかと言われると面倒だからトラウラを犠牲にしたよ。」
デビルデビデビルビルビー「返す言葉もないな。」
グマン「とっとと始めよう!デモサディ。」
デモサディ「ああ。」
悪 滅 死 絶 争 怨 殺 闇 魔 亡
そう七大悪魔たちが唱えると悪魔の軍が現れた。
デモサディ「これが俺たち兵隊だ。」
ザザ「喜べ!12天使ども!長きにわたる因縁に決着をつけよう!」
シーヤ「何?」
デモサディ「俺たちはここ最近、七大悪魔の数が足りなくてね。もう補充するのも飽きて来た。」
ザザ「だがここで戦うのはフェアじゃない!良い場所で戦おうじゃないか!そちらの12天使全員でな!」
デモサディ「俺らはゲマンから極めるを奪えばすぐにでも終わる。だが俺以外の奴らが暴れたいそうだ。そこでキリガスという土地で蹴りをつけようじゃないかと。デビルデビデビルビルビーにお前にもメリットはある、そこに悪魔を殲滅出来たらお前の能力は全て消える。」
ゲマン「キリガスだと!」
デビルデビデビルビルビー「知っている場所か?」
ゲマン「俺の故郷だ…あそこにいる父親も同じ。」
デモサディ「構わないよな?ナムギクス。」
グマン「ああ。目的の為なら全て犠牲にしてやる!」
ゲマン「親父!!」
メフューロ「あいつはもうお前の父親なんかじゃない。悪魔だ!」
デモサディ「俺は先にキリガスで待ってるぞ。」
そういうと悪魔総勢が消えた。
次の日
ルラン「パパ、私こんなに大きくなれたよ。ゆっくり眠ってね。」
ルランはウィソラの供養をラミアと行った。
デビルデビデビルビルビー「俺も供養させてくれ、ウィソラもだがキギワにもだ。」
ルラン「…」
デビルデビデビルビルビー「そういえばだ。チビルビーはどこに行った?」
ルラン「見かけないね。」
シーヤ「チビルビーはヴァールノマとヴァールノマの街に行った。」
デビルデビデビルビルビー「ヴァールノマの街に?」
シーヤ「ヴァールノマはあの様だ、言えることが一つある。そこに12天使のアキゼがいるからだ。」
デビルデビデビルビルビー「アキゼ?11体の天使に会って来たが知らないなそいつは。」
シーヤ「ヴァールノマは自分の街を放ったらかしにしているせいで隣町のアキゼの街まで影響及ぼしている。更に言えば、彼じゃ無いと二つも街を纏めれない。」
デビルデビデビルビルビー「どんな奴なんだ?」
シーヤ「12天使の頭脳と言った方がいい。12天使最弱だが頭は誰よりも明晰だ。」
デビルデビデビルビルビー「で?俺はこれから何をするんだ?」
シーヤ「へザクとシュウビャを連れて来てくれ。ゲマンと共にな。」
デビルデビデビルビルビー「なるほどな。全員に招集をかける算段か。」
シーヤ「ルランさん、ラミアさんはこの事をリザジュウガとスレイドに話してくれ。」
デビルデビデビルビルビー「落ち合う場所は?」
シーヤ「タズタだ。」
デビルデビデビルビルビー「タズタか、マキャムの街。」
シーヤ「これが最後の戦いになる。心して掛かろう。」
デビルデビデビルビルビー「分かった。」
ゲマン「メフューロさん…」
メフューロ「…形はどうあれ、ハゼラスを止めてくれてありがとう。ハゼラスは元々俺の友だちだった。課題はクリアだ。」
ゲマン「ありがとうございます…」
メフューロ「まさかデモサディの話でハゼラスに救いがなかったのがな。どこで歯車がズレたんだろうな?ゲマン…」
ゲマン「メフューロさん…」
メフューロ「そして君もだ。ゲマン、君はいずれ自分の父親と戦うことになるだろう…」
ゲマン「……」
メフューロ「絶対に負けるなよ…お前のやる事は間違ってないんだ…」
シーヤ「メフューロさん!行きますよ。タズタに。」
メフューロ「ああ。お前も気を付けて行け。ゲマン。」
ゲマン「はい。」
EP36終わり
第三章『父と娘、愛深き故』完
第四章『12天使と七大悪魔』
次回EP37『知性の天使アキゼ』
アクマのレクイエムキャラ設定
今回は無し




