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この物語を始まらせてはならない  作者: 青木りよこ
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高校に入ると同じクラスに前世の夫がいた。

何百年も離れていたはずなのに昨日別れたみたいな顔をしていた。

なのに三か月たっても夫は私に話しかけてこない。

何でよ?


確かに最後の方は何が原因か憶えてないし、断片的な記憶だけど喧嘩ばかりしていたように思う。

でも私に気づいていないかのように振る舞うのは何で?

ひょっとして憶えているのは私だけで彼は何にも憶えてなかったりする?

ううん、そんなわけない。

彼の目、彼に宿る熱は私だけに向けられている。

あの熱さは過去も今も私だけのものだ。

それを私は知っているし、彼もわかっているはず。

何も言わないのは怒っているから?

私が憶えていないだけで、ひょっとして私達喧嘩別れしたっけ?

うーん、全然憶えてない。


早く声をかけて。

私追いかけられるのは得意だけど、追いかけるのは苦手なの。

だから早く気づいて、気づいているなら動いて見せて。

本当は憶えているでしょ?

そうじゃなきゃあんな目で私を見ないでしょ?

あの頃とはもう違う名前だけど、その声で私を呼んで、私の心を震わせて。

もう一度、あの頃のように。





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