表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/111

【とある公爵の日記より抜粋】

距離の際のハロルド視点


 今日のあの一時ほど、私の常日頃からの真面目な行いを心掛けてきた姿勢に、よくやったと褒めたたえた時はなかった。


 貴族であることで踊りの嗜みを持っていたことと自分の性能。

 そして彼女の役に立ちたいと言う強い執念と言う名の私の切実なる努力!!


 クロスター兄妹のツインレイの踊りを必死に覚えておいて、本当に良かったーー。

 あとで彼女の力に少しでもなれたらと、そう思い頑張ったかいがあったというもの。


 しかしながら、一度も踊ったことの無いあの舞を大勢の前で披露するなど、本当に気が気じゃなかった。


 オリヴィアの不安と緊張が伝わってきて、つい、いつものようにカッコつけてしまった私であるが、内心は、彼女よりも酷い緊張と激しい恐怖心と闘っていた。

 そんな自分を悟られまいと必死で隠したのにもかかわらず、扉の前での彼女にしてやられた。


 そんなオリヴィアに心を癒され、冷静さを取り戻せて、前向きな気持ちを与えられるとは。


 若いのに私なんかより頼もしく、そして、とても勇敢であった。

 またもや、私の心を気抜かれてしまったのだ。


 ああ、扉が開く前の可愛らしい笑顔…マジ女神!!


 緊張なんて吹き飛んだよ。

 あの時の私は、彼女と楽しく踊れるという事実。

 それだけが頭の中にいっぱいになり、嬉しさでたまらなくなっていた。


 あの時間が永遠に続けばと、オリヴィアを独り占めしていたい、オリヴィアが欲しい。

 後ろめたさを抱きつつも、私は願ってやまなかった。


 ああ、神様、この気持ちを止められそうにありません…






次回、遂に始まった舞…どうなるヘンリー!?間に合うのか??


仕事が忙しくなり決まった曜日に投稿が出来ない場合があります。すみません。


☆★ブックマークありがとうございます★☆頑張って続けて行きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ