冴えないおっさんが異世界無双ハーレムを!?~こんなに簡単にハーレムってつくれったけ?~
どうも、原書と申すものです。今回初投稿として書かせていただきました、この作品ですが、友人と協力して書きました。どうか最後まで見ていってください。
今日はいい天気だ。空は青いってやっぱり素敵な事よね。こんな空を見ていたら、マイルドセブンが欲しくなってきた。煙草は美味い、日々のストレス解消になる。
彼はポケットから煙草を取り出した。
「なあ、そこのあんちゃん、俺のマイセンとあんたのアメスピ交換としゃれこもうか。」
「いや、俺のアメスピはお前にはまだ早い。」
「わかっていないなあ、あんちゃん。アメスピよりマイセンのほうが大人の味なんだぜ。」
突然マイセンの優位性を主張しはじめるわし(53)に対する男もその発言は看過できないとばかりに、こう切り返した。
「マイセンを吸うやつは自信を大人だと思い込むクソガキさ。シャシャッテンジャネエヨ。」
「シャシャルナ…ねえ、そんな無鉄砲なガキはきらいじゃあない。その威勢もこの一言で終わりさ。」
わし(53)は不敵な笑みを浮かべながら踊っている。
「お前は大人の怖さを知らねえ。俺の飽くなき欲を見せてやる。クソまみれでやろうや」
それに対し男も負けじと服を脱ぎこの勝負の決め手となる一言を叫んだ!
「この年齢こそ中立だ!」
浮浪者のおっさん(36)は、わし(53)と同じように腹の肉を揺らしながら踊り狂う。
「まだだなあ小僧。お前の腹のたるみには決定的にアルコールが足りない。俺の腹をみろ、これがビールでぶくぶくに太ったおれの腹だ!お前とは大人としての格が違う!」
八重歯を剥き出しにし、獰猛な笑みを浮かべるわし(53)に恐れを成した浮浪者のおっさんが倒れ込んだ。
「このアメスピは差し上げまする。どうか私を弟子にしてください。」
「お前には、覚悟はあるのか。お前のような称号もねえ覚悟もねえクソガキは、この猛者たちが集う大人の世界にくるんじゃあねえ。」
「マイセンを吸う覚悟をしたし、クソまみれでやる覚悟もした。全部決めた。そのための二年だったんだ。」
浮浪者おっさんの覚悟を受け取ったわしは感動し、腹をしまい込み、求婚の儀の準備を始めた。感動していたわし(53)だったが、ここでふと表情を変えた。
「よそ見したろ、今。」
その言葉に浮浪者のおっさんは目を丸くする
「大人たるもの自分のパートナーから一瞬たりとも目を離してんじゃねえ。」
ふたたび腹をだしたわし(53)は総体重170kgにも及ぶ巨体を浮浪者のおっさんの頭蓋骨を割るためだけに使用した。しかし、その刹那、普段運動をしないわしの体では急速にカロリーが消化され、わしの体はどんどん萎んでいく。
それに対し浮浪者のおっさんは言った。
「弱え。俺はあんたを買いかぶりすぎたようだ。」
「何!?」
~龍爪拳・奥義~
浮浪者のおっさんから闘気があふれ出す。そして、拳を前に突き出す。
~ドラゴン・エネルギー~
浮浪者のおっさんの一撃により、絶命したかと思われたわしだったが、その拳はわしの顔に触れる寸前で止められていた。
「ふっふっふふ…。買いかぶりすぎたとは言ったが、この程度か。お前は自信の力を過信しすぎている。大人の世界には、まだまだ強いやつがたくさんいる。はっきり言おう、お前は、弱い!」
「無双たる理由、見破れるか?」
完全に勢いを殺された浮浪者のおっさんの右手を離し、わし(53)は、不敵に笑う。
「…とまあ、こんなことは言ったが、やはり、お前に惹かれている自分に嘘をつくことはできねえ。」
それを聞いた浮浪者のおっさんは、安心した笑みを浮かべた。
「やはりあんた…俺のことを…。」
「そんな訳ねえだろう…。」
わし(53)は照れた表情を見せた。しかし、わし(53)は動こうとしない。それに対し、浮浪者のおっさんは戸惑いの表情を見せる。そんな彼にわし(53)は世の道理を説く。
「少し前までは、男同士の恋愛なんて…馬鹿げてるなんて言う連中もいたさ。だがどうだ、10年経って見れば、受け入れられている。なあ同士よ、そうだろう!?」
「おっさん…。確かに、人にはいろいろ言われるかもしれない、だが、俺たちの世界があるだろう?だがな、俺たちの世界なんていうちっぽけな物に興味はねえ。なあおっさん、上を見てみろよ。空は青く、こんなにも広い。俺たちの青春をこの広い空の下で、始めようぜ!俺たちの世界じゃねえ!世界を俺たちの物にするんだ!」
空という大海原に帆を張った船が一隻。恋という名の旅路を、二人は進む。波よし風よし視界も良好、微笑む二人は曇り無き未来を幻視した。後の同性愛者達の間で、彼について、こう記されている。
~ワンピース~
最近の趣味は、釣りです。