49/66
第十五章 モエ視点 強い意志に隠れ潜んでいた罠
「どうして私が死んだの?
まだ生きたかったのに・・・・・。
彼女と結婚したかった。
『長生きしてね』って言われたのに・・・・・。
死にたくなかった生きたかったでもどうしようもなかったそれは分かってるでも認めたくないなのに皆はすぐに忘れるでしょうね俺が生きていた証をオギャァアアアアアあの世が怖い逝きたくないまだ残りたい金ならいくらでも払う死んだほうがマシだったのかお母さんに花嫁姿を見せたかった親孝行したかった定年後の生活を楽しみにしていた
ナンデ貴女ハ生キテイルノ?
許サナイヨ。」
大勢の声が一斉に聞こえた瞬間、『ドウブツ』は急に口を大きく開けて私に迫って来た。この状況ではどう頑張っても抵抗できない、せめて歯を食いしばって痛みに耐える準備しかできない私。
そんな私の頬からは涙がつたう。弟の為に行った作戦の筈なのに、結果的に弟を更に悲しませる結末になってしまった事を、今更私は後悔してしまった。
でももう遅い、何故なら私の頬には牙がもう食い込んでいる。勝手な行動をして、危険を顧みなかった私への罰は、『死』によって償われようとしていた。
積み重ねられた『錘』に耐えられず・・・




