この道を歩いてく
朝焼けの空に浮かぶ月
トワイライトの空間に
三つめの明かりが灯っている
もうすぐ消えるわずかの時間を
道端からほんのりと照らす
雲ひとつない空は
薔薇色と紫と青のグラデーション
欠け始めた月の放つ光が
徐々に抜けて
白く透き通っていくよ
静かな線路の上に
絡むような電線の影
スズメ達のうわさ話が
時折降ってくる
食事はどこがオススメ?
三丁目の空き地がいいよ
ちゅんちゅんちゅん
もしも今この場で
誰かに出会ったら
気が合うんじゃないかな
まだ始発の来ないレールの上で
ちょっと立ち止まって
右を見ても 左を見ても
その目は進む方向を見つめている
歩いていこう
私は私の道
時々交差する
時々並走する
時々見失う
それでも私だけが選んだ道
悔やむ時もあるけど
回り道にも無駄はない
歩いていこう
この道 線路を越えて
歩いていこう
私のための道
誰かの借り物じゃない
私だけの道