となりの世界
まだまだ、未熟な文章ですが最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
「神様はいると思いますか?」
別に何かの宗教の勧誘をしているわけではない。
いつの世だって、人は何かを神と崇めて歴史をつくってきた。ある時自然然、またある時は人間――というように。だが、これらが本当に神であったのかと言われれば、それは否である。自然は、今やすべてのことが科学で説明され、人間に至ってはそれ自身が神ということは決してない。今日では、生命の誕生でさえ科学で説明することができ、さらには人間の感情でさえも化学反応で説明できるといわれている。
だが、それでもこの世界には未だにわからないことがたくさんある。エジプトのピラミッド、宇宙の大きさ、素粒子、素数。私たちのすぐ傍にありながら、未だに解き明かされない「謎」というものはいつの世も存在した。しかしそれらは「謎」ではなく「神秘」である。
人間が決して知ることない――知ってはいけない「神秘」はとても恐ろしいものである。
人間はその未知の世界を認識せず生きている。これは、決して嘆かわしいことではなく、寧ろ幸せなことなのかも知れない。
この偉大なる宇宙の中で、人間がどれほどのものなのか。数えきれない粒子の中で、人間がどれほどのものなのか。それを本当の意味で理解したとき、人間はようやく真実の混沌、「神秘」の中へと進んで行くことができる。しかし、それは現代を生きる人々には到底無理なことである。
人類の歴史はおよそ七百万年である。それに対して、地球年齢は四十五億年、宇宙の年齢は百三十八億年である。人間の七百万年の進化の形が私たちだ。だが、他の生物たちが本当にこの長い時間の中で知識を持ちえないのか。この地球の支配者は本当に人間なのか。人間は七百年でここまできた。
これらのことを考えていると、どうしても神の存在を認めたくなってしまう。だが、神というものは――便宜上、神という言葉を用いるが――私たちの想像するようなものではないということ。神とは、何かに対して勝った知識の持ち主である。古来、人類の間でもそうだったように。
だから、神とは決して超越した存在ではなく、ありきたりな日常のなかにある不可視なものであり、そして彼らは、私たちには認識されない世界の裏側に、存在しているのだろう。
いつかこれをもっと噛み砕いて小説を書きたいと思ってます。
読んでくださってありがとうございます。