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コンテスト

まだまだ話進まなくてスミマセン。

学校が終わると今日も私はラビオにログインしメールを確認した。

その中に私に掲示板を紹介したタイチョーからメールが着ていた。


『掲示板でイベントやるんだけど手伝って!寧ろ参加して!!』

怪しいと首を傾げながら返事を打った。「イベント詳細教えて!あと報酬は?」と、待ちかまえていたようにすぐに返事がきた。

『詳細は今度。でも、ジュリに出てほしいんだ(><)報酬はジュリが欲しがってたリボン装備一式でどう?』

「了解。タイチョーの頼みならリボンで手を打つわ!でも私、お金無いよ!!!それとイベント決まったら教えてね!」

とその時はレア装備手にはいるならいいかなーっとかなり安請け合いした。詳細が来たのはその三日後。


『ジュリさん、今回のイベントは写メコンだよ!いやー本当にジュリに出てもらえて良かった(^^)若い女の子の参加者いないと盛り上がらないもんね!ふふふ』

「え!写メコンってあの可愛く自分の写真を撮って人に見せびらかして優越感に浸るナルシストの集まりコンテストのこと?それなら無理。」

『相変わらず凄い言いぐさだねwでも参加了承貰ったし。別にナルシストな写メじゃなくていいから(^^)初めてジュリ見れるから期待しておくね!じゃヨロシクw』


ヤバいヤバいヤバい、写メコンて聞いてないよー!私今までネットに写メなんて載せたこと無いのに…普通に無理でしょ。

タイチョーに猛抗議した結果、ジュリという名前を伏せて投稿する事になった。あとは顔全体じゃなくていいから全身と顔のアップがあれば最高!と頼まれ渋々了承した。


私は男に二言はないと言う言葉が好きなので約束したからには逃げない。

何はともあれ写メを撮ろう!

ちょうどテレビで化粧を濃くして斜め45℃で撮ると別人並みに可愛く写ると写メの特集がやっている。

それを参考にメイクをいつもより濃いめ施した。

後は服だが何時もの服だとなんとなく怖いので変わった物…とその時私はいい物を思い出した!


去年ラビオでアバターコンテストをやったときにメイド服で出たのだ!その参考になぜか現実でもドン・○ホーテでメイド服を買っていたのだ。それもふりふりのオーソドックスなミニスカの物。

あの時は何をやっているだと自分を叱咤したが今は激励してあげたい気持ちで一杯だ。


バッチリ過ぎるメイクにメイド服、ニーソックス。

これならバレない、誰か分からないと私は安堵して携帯で自分を2枚撮影した。

一枚目は顔の上半分。斜め45℃で目の主張が凄いがそこはしょうがない。

2枚目は姿見に写った自分を顔が見えないように撮影。


これでよし!投稿者名は面倒くさいので「メイド」にした。安直だが気にしない。だってこの写メコンが終われば消える存在だもの。


私は写メコンが始まった深夜に投稿した。意外に賑わっており私以外にも女性は7人投稿していた。男性は10人以上!!

意外にナルシスト多いのね、なんて感心しつつ投稿。


ふう!ミッションコンプリートだぜ!っと安堵したのだがまだ終わってなかった。


コンテストは1ヶ月半ほど行われ、自分が可愛いと思う人に1日一度投票出来るシステムだ。あと、投稿者ごとに掲示板があり、交流出来るようになっている。

投稿しっぱなしで放置なんてサクラ丸出しなのでせめて掲示板に書き込みがあれば返信して欲しいとのタイチョーとの約束があったので私は1日1度は掲示板を覗くことにした。

メイド服の怪しいブスと交流をもちたいという変人は殆どいないだろうと思った。

そして、私のミッションはこれで殆ど終わりだと思っていた。


投稿して一時間後、なぜか私に一票入っていた。そして掲示板にも書き込みが…


『メイドさん凄く可愛らしいですね。初めて一目惚れしてしまいました。』


これが彼と私が出会った瞬間だった。



やっとヒーロー登場です。

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