Episode -4 覚悟と手向け。
新年あけましておめでとうございます。
今年は、もっともっとこの作品全体の内容の充実や大きく進歩した作品を作りたいと考えている所存です。
その分、どんどんと書く内容が鋭利になるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。
そんな暖かな時間は終わり、好きに行動していいような時間になった。
それで、カチッとテレビを誰かがつけた。
テレビがCMを嬉々と唱えている。
うんたら株式会社とか、
彼女はそこに映るバラエティにどこか楽しさを感じながらも、ふと何かを思い出したかのように顔を手で覆い隠す。
「そうでした…。」
そしてそのまま彼女はどこか、何かを思いながら…冷たい廊下に一人もどる。
「あれ、どうしたんだ?」
「いや..ちょっとなにか忘れてて。」
「そうか…確かにひとそれぞれ色々あるもんな。」
「お兄ちゃんにしてはいいことを言うんだね!」
…
こんな会話を見ながら麗庶はふふッと笑った。
そのままに暗がりへと少女は歩いていく。
…
「ふーっ。随分と食べましたね..。」
「みんなと会話できる機会もあったし..結構よかったのです..。」
一人でリビングに背を向けて帰っていく。
やがて有機的な廊下に立ち尽くし、扉をぎゅっと引く。
ドアノブはいまだに冷たいまま。
「でも...。」
少女は、部屋に戻り独りにふける。
『...。』
そこにはかすかに悲しさのエッセンスが垂らされたような無言の空間。
暗がり地下のさびしい小部屋。
あれだけ元気でも、どこかで悲しさが隠し味になっている。
あれだけ元気であろうとて、悲しさからはどこか逃げられていない。
「ああ...そうだ。少し手紙を書きましょうか..。」
少女はノスタルジーに浸りたいのかそれとも今を楽しみたいのかはわからない。
ただ、入り混じる感情の混沌に明確な秩序を設けるための整理がしたいだけ。
「ご飯、美味しかったなぁ…。」
「なんで、こんな状態でしか会えなかったんだろう..。」
少女は手紙の紙をガサゴソとカバンから漁る。
「もう結構出しちゃったから…。これ…」
そしてほんのり揺れた紙を持って椅子に座る。
明かりもわざと薄くしたかのように、ほんのりくらい。
備え付けのペンをぎゅっと握り、インクを絞り出すかのように当てつける。
力強くもない儚い色をしていた。
「描き方…こうでしたっけ…...」
少女はひたむきに紙に目を向け、必死に黒に染める。
「おかしい..です..っ」
そして、なんども摩擦熱を重ね合わせるように黒に濡らしていく。
『 …。お母さんに届く言葉はこれじゃないっ..。』
少女は、先ほどの喧騒の中心のほの温かい少女とは違う、どこか悲しさに濡れた葛藤と反省の団塊のようにひたすらに言葉を紡ごうとしては、その言葉を匪としてぼやかす。
『…違いますっ…これじゃないっ..。』
「もう…あぁぁ…。」
「お母さんは..死んだわけじゃない…わけじゃないっ」
壁掛け時計が針をカチッと鳴らし続ける。
次に彼女がその音に気がついたのは、2回りを時計が成して夜の末端の片鱗を覚ますほどの頃。
「はっ…。あぁぁっ..。」
少女は母への言葉が、哀悼に染まってることにどこか気がついていた。
悲しいかな、彼女の心はその哀悼を希望に染めるほどにはとうに幼い。
失うことでさえろくにぼかされて生きてきた。
『あぁぁあああっ…うっ…。』
彼女は知っても治らぬその言葉に、なお抗ってぐしゃぐしゃの紙をペンで殴り続ける
最初の美麗な筆跡からはとうに思えぬほどに稚拙な、どこか気狂いを示すようなそんな字。
『…お母さんは..まだ生きてる…。希望を、持たなきゃ。』
少女は過去を半ば眠い悲しさに乗せて、心で反響させる。
遠景を鮮明に、定型を示すかのように彼女は心を沈めるようにくしゃくしゃの紙に顔を埋める。
「..あぁ..そういえば..。」
少女は暗がりに目を閉ざす。
あたりに、漆黒と万華鏡の和のような色が広がる。
彼女は、その中に一人でいるかのような孤独感でふと、光を見出す。
思えば、彼女は…はるかに背丈も小さい女の子になっていた。
髪は今とおんなじような長髪で、彼女そっくり、いや彼女そのものの色合いだ。
『は、えっ.. あっ』
少女は、ひたむきに涙を抑えるような思いを示す。
一方で、どこか抗えない言葉が口から溢れる。
『…「ねえ、お母さん。」』
『「どうしたの?」』
『「いや…まあ、たいしたことじゃないのです..けども、ちょっと気になったことがあったんです。」』
「『なあに?』」
「『きょう…ひらがなのじゅぎょうをうけたの…それで、おなまえっての…みんなかいてみたの。』」
「『それで…?』」
「『わたしの”おなまえ”ってなんでわたしなんだろうって…こと。』」
「『?』」
母親は、どこかきょとんとした顔で耳を傾ける。
「『あっ…いや..わたしのなまえってどうしてそうなったんだろうって…!』」
記憶の中にある少女は、ちょっと頑張ったかのように声を出す。
「『そっかぁ…それはね。』」
“おかあさん”は、それに少しばかり喜びを滲ませながら言葉を丁寧に波を繋いで言葉を作る。
「『あきって、飽和するほどに希望を持って欲しいな..ってこと。』」
「『ちょっと…むずかしいですっ。あきるってことは、あきちゃって辞めちゃうってことじゃないんですかっ..。』」
少女はほんのり疑問を煮やす。
「『えっとね、あきるってことは悲しい意味だけじゃないの..。えっと、そう!
大体もっともっとって感じの意味とか…あとはたくさんにみちるとか…ちょっとわかりにくいかも..。』」
「『へぇ…おもしろいのです』」
「『だから、たくさん希望を持ったヒトになってほしいって意味の名前。』」
お母さんは少しばかり食い気味に、とっても嬉しそうに一言をこぼす。
その表情には、昔の飽希にはわからなかったどこか喜ぶものが見えた。
推測をすることしかできないけども、今の彼女にとっては…何か感じることがあったよう。
『お母さん…。』
「『ありがとう..っ…お母さんっ!』」
少女はどこか嬉しそうに、知りたいことを知れた喜びで喜んでいた。
今の少女だったら、全く違う意味に喜んでたのかもしれない。
ただ、泣くばかり。
『ああぁ…あぁっ…うっ..。』
少女は号哭の実体化のように、ひたむきに泣き続ける。
しばらくもすれば、少女は、新たな紙にまた言葉を綴り始める。
目を瞑っても、やはり過去には変え難くてと、今を必死に綴る。
時計がどんどんぐるぐると、ひたすらに孤独に競争をするように回っていく。
やがて、少女はまた染めた紙に彩られた、少女の言葉も記憶を俯瞰するように、涙をぬぐってもう一度ほどに目を凝らす。
「…わからない。でも、これでっ。」
少女は、一枚目を封筒に入れ込んだ。
…もう一枚を記す頃合いには、すでに彼女は机の上に眠り転がっていた。
悲しさばかりとは思えない、少しばかりの安堵の熱が彼女の中で転がっていた。
…そして、どんどんと日めくりカレンダーがぺらりと音をはき散らすかのように、早くも彼女らがこの場所にきて数週間ほど経過していった。
「...ん..むにゃ..おは..よう」
少女はその肌をこすって地下から見えぬ朝に身を起こす。
その姿は戦地で親にくるまれる貧弱な子供とは違うと言わんばかりに、おなかもぷっくりと膨れ栄養失調の狭間を示すようには見えなくなっていた。
「...まだ..10ぷんだけ..。」
「あっ..ご飯作らなきゃいけないから起きないと..。」
少女はまた目をぱちりと布団の中で光らせる。
『おきますよっ...ふぅっ!!』
ちょっとばかり力を入れたように、暗がりから光に手を、体を伸ばす。
「ふーっ。まだちょっと眠いですっ。」
そして、隣の布団にバレないようにそーっと布団をはがしていく。
布団をその手でぎゅっと握って、なんとかと離す。
「金住ちゃん...かわいいですっ..!」
隣の布団には金住ちゃんが寝ている。まるでこくこくと軽くうなずくかのように、眠気にふけっている。
「いい夢見てるのかな..。」
『最近、私のことをお姉ちゃんって呼んでくれてるし、本当に...優しくていい子ですからね..。』
少女はそう思いつつ、しゅっと布団の近くに置いた袋をえいっと握って...。
机に書きかけの手紙を残したままにドアノブに手をかける。
『そういえば...少しばかりあったかくなりましたね。』
ドアノブはあの日のような冷たさを帯びずにどこか、ふつうっぽい温度へと変わっていた。
彼女はそーっと音もならないように扉を閉めて廊下を歩きだす。
地下であろうに、まるで彼女の姿が初めて来た日の姿に見えないほどにはどこか明るさを帯びていた。
その証拠と言わんばかりに少女は、丁寧に機械に洗われた大切な白いワンピースを着ながら、時折弾むように一歩をリズミカルに進めていく。
「さてっ!」
少女はまだ誰もいない、厳密にはテーブルで眠りこけている職員さん以外がいないリビングに一人立つ。
「職員さん...おはようございますっ..。」
起きないようにボソッとつぶやいて、少女は袋を開く。
「こうやって...。よしっ!」
少女は新品のエプロンを、起きたてでまだぼやっとして力のあんまりでない手であれやこれやと、ぎゅっといい感じに絞める。
「やっぱりエプロンを着るとちょっとばかり、気が引き締まりますねっ...」
「んっぁ..。」
そんな気張りつつも、少女の体はどうもまだ少し眠そう。
「今日は何を作りましょうかねっ..。」
彼女の言葉が無言のリビングに反響する。
…。
それの反響が、ちょうどここで暮らしている全員に伝わるころには...。
「ふーっ!」
「かんっ..せいですっ!!」
少女は全員分の定食がずらぁっと並んだ食卓を見て喜びをこぼす。
「このおさかなさんの焼き方とか、だし巻き卵とか...朝の割にはこだわりましたっ..。」
ただ、違和感があるとしたら個々のうちの二つの席だけご飯の量がもはや彼女の頭部ほどの高さにもられていることだけ..。
「ふふっ..!」
「あ..飽希ちゃん..おはよう!」
職員さんはそのおいしそうなにおいに感じたのか..すやぁとした顔から、どうもちゃんとお仕事の顔になる。
「みんなぁ...。」
職員さんは、点呼と言わんばかりに声を放つ。
..「ふぁぁっ...。」
眠たそうにみんなが机を囲み始める。
まだ朝早い、きっとそんな雰囲気と色を示していた。
お兄ちゃんと呼ばれる男の子と、エプロン姿の少女以外は。
「..ふぁぁ..じゃあ...いただきますっ!!」
「今日も負けないぞ!!」
「もちろんですよ!!」
がつがつと二人で思いっきり口内に食を掻き込む。
でも、しっかりと確実に一つの味を真摯に向き合うかのように、朝っぱらから全力の勝負。
「うまいですっ..。」
いつものようにがつがつと、二人で食べ進める。
それをまたみんなでほのかに笑いながら、ゆっくりとみんな食べていく。
ちょっと眠気交じりではあるけども、いつもの日常になったものだった。
「ふーっ、まだまだぁ!」
小松はもっとと言わんばかりに食指をその山盛り定食へと向ける。
「…なかなかですっ…嬉しいですっ。」
「んーっ…わたしながらおいしい…」
「本当にあき君のごはんはおいしいな...!」
成取もだいぶ打ち解けたように一言寄せる。
そんな微笑ましい様子に、一つばかり
ぷるるるるる..
と音が響く。
ご飯に手を向ける食指がまるで一瞬で凍えつくように、全員の手が止まる。
「ん…誰でしょうか?」
「あっ…携帯が鳴ったみたい。ちょっとまってて…」
職員さんは気取ったように変えてそそくさと廊下に向かう。
「…なんでしょうかね?」
「…ちょっと手が止まってるな…っ!よーしっ…」
「あっ…負けませんよ!」
「ホントお兄ちゃん…あきちゃんまでぇ…」
むーっと
そんな会話の裏で、職員さんはどこか深刻な様子の声連ねているように感じた。
「なんか…いつもと違う…」
金住は少しばかりそっちの方を向いて耳を傾けている。
「何か…いつもと違う口ぶりに聞こえる…」
「そうなのですか…でも、大丈夫だと思うのですっ..。」
少女は明るそうにそう口にして、茶碗の隅の米を箸でちょいと撫でて口へと運ぶ。
「うーむ..っ。」
口をぎゅっと締めて、最後の一粒をかみしめる。
「ふー、いっぱい食べたのですっ、こんかいは..」
「残念だったな、俺の勝ちだぜ..っ! うっ...」
「さすがなのです、小松さんっ..。」
少女はほんのり賛辞を伝える。
「職員さんまだかえってきてないけど、お兄ちゃんもあきちゃんも食べ終わったし..」
「そうだな..。」
「それじゃあ...」
「ごちそうさ..!!」
少女たちが、少しばかり喜々として食事への賛辞を述べようとした瞬間に...。
「ちょっとまって..みんなに大事なお話をしなきゃいけないの..っ」
職員さんはどこか泣きそうな姿で彼女たちの目の前に戻ってきた。
どこか急いでいるようで、どこか情緒が壊れそうで。
「いい話なんだろうけど...大事な話なんだろうけど..。二つだけ。」
「待って..」
金住ちゃんはどこか直感を見つめるように、ぼそっと訴えた。
でも、その声はあまりに小さくて隣にいる麗庶にしか聞こえないほどだった。
「急に伝えることになって..本当にごめんなさいっ」
職員さんは、どこか胸を押さえつけながら述べる。
「成取君は、今日でおわかれになったの。」
「お別れじゃなくて、別の避難所に行くことになったんだって。」
みんな、唖然としつつも静かに聞いていた。
当人は、どこまでもクールで静かな少年だ。だが、この時だけはその少年は気障なほどのクールを震えに変えることしかできていなかった。
「...うそだ、まだ..」
次の言葉が欠けるほどのうろたえが鏡ほどに少女の目に映る。
「本当は..もっと一緒にいたいと思ってるはず。だけど、今日だと急に決まったの。」
「ごめんね。」
職員さんは、どこか悲しそうに言っていた。
「うそだろっ...あのちょっと気障で腹立つようなあいつが?!?!真っ先に行かせちゃダメだろ!!俺もつれていきやがれ!!」
そうやって職員さんに泣きつこうとする、”お兄ちゃん”はどこか寂しそうだった。
ちょっとばかり皮肉を言った気になってるような声だが、その内側にはたまらなく親友だといわんばかりの瞳でじっと見つめている。
「お兄ちゃん、なんでこんな時までそんな...ちゃんと話を聞こうよ..。」
「...。」
麗庶は、どこかただ無言でその
「みんな...せっかくの仲間と会えたのに、一緒に生活できる中になったばっかりなのに...ごめんね。」
「職員さんは悪くないですっ..誰も悪くないですっ。」
少女は意を決して、一言ばかりこぼす。
「でも、もう一つだけ言わなきゃいけないことがあるの。」
職員さんは、いよいよ座ることをあきらめたように続ける。
「私も、実は成取君と同じように別のところまで移動しなきゃいけないみたいなの。」
「...別の場所での勤務になるの。内情は言えないの。」
「本当にごめんなさい..。」
みんなただこの事実に無言になる。
「...悲しいですね。」
少女は、ぼそっと霧にすらならないほどの水分を口に任せる。
やがてすべてが沈黙に染まって。誰も別れに言葉を交わさない。
やっと打ち解けられたのに、という葛藤と、はたまた自分もやがてすぐ離れることになるという恐怖か。
「じゃあ...自由時間。 今日の夕方には私と成取君は行くことになるの...。」
「成取君は...本当に大事な時間を奪うことになるけど、ちょっとだけ一緒に話さないと..。」
「みんな、もう少しだけ...待ってて。」
しんみりとした解散が宣告される。
『..またさようならですか..。』
少女はまるでまた一人になりそうだという悲しさにほんのり涙をにじませながら、金住の手をぎゅっと握る。
そして、ただ二人で廊下を、部屋へと下る。
それは、隣で食を分かち合った兄弟も同じように。
麗庶は、ほんのり悩みを浮かべながら扉を超えようとして、ドアノブをぎゅっと握る。
ドアノブは久々にとっても冷たかった。
少女は、そのドアノブの冷たさにどこか懐かしさを感じつつも、今の別れを傷み、そしてその隣にあるさらに幼い少女を案ずる。
『金住ちゃんが本当は、一番不安です..。職員さんと成取さんが...一緒にいなくなるなんて..。』
『成取さんは..どこかキザな感じだけど..。でも、金住ちゃんのことをかわいがってくれてましたし..。それに職員さんは...いろいろ頑張ってましたしね..。』
どこか退廃とからんと、枯れ木のような時間が部屋には流れていた。
「...お姉ちゃんは...もしも..。もしかしても...どこかにいっちゃわないの..?」
沈黙を破ったのは、麗庶よりも小さくか弱い少女だ。
ただひたむきに少女は、今にも泣きそうな小さな瞳の光を絶やさずに麗庶に向ける。
きっとみんな、それぞれ大きな痛みを背負って、ただひたむきにここで”友達”になれたのに...またすぐわかれるってことが怖いと、必死なよう。
『...曇らせちゃダメ。だめですっ。泣かせちゃダメだから...でも嘘はいけませんっ..ああぁ..。』
麗庶は苦悶の末に、一粒ばかりの答えを辛酸を舐めるように突きつける。
「わからない...お姉ちゃんは、明日には別のところに行かなきゃいけないかもしれないし、元のおうちに帰れるかもしれないし、わからないです..。」
少女は、現実を突きつけた。ナイフが二人を突き刺すように。
でも、二人で痛めば少ししか痛くないと。
だからと、まだ二人でいたいと少女は涙をかすかにこぼして訴える。
「だから、少しでも一緒にいましょう...それで..少しでも。」
少女はこれよりも先の言葉は言わなかった。言えなかった。
金住は少女の言葉を、ちゃんと受け取ったようにうなづいて..。
「なら...きっとまだ先だよね。」
「ありがとう..。」
二人の少女は、またほんのりと笑った。
そして、二人でごろんと横になってぎゅーっとした。
…寂しくないよ。ってまるで麗庶は自分に言い聞かせるように、心の中でボソッとつぶやいた。
それは、そう遠くないうちにまたお別れになる証かもしれないと。
「そうだ、せっかくの二人の旅立ちをお祝いして...なにか作ってみない..?」
小さな少女は、もう一人の小さな少女にそっと声をかけた。
二人は一緒にうなずいて、そしてタンスを探したり、どこか楽し気にいろんな使えそうなものを探し始めた。
ご閲覧ありがとうございました。