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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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「商業区防衛戦・前編」その5

 皆で確認しながら商業区内で重要化を印を付けながら進めるとあることに気付いた。


「商業区って外側がスラム街で内側が工房や病院といった表に立つものばかりだね?」


 スラム街って皆言ってるけど本来なら【防壁区】と書いてあるし一体何でスラム街に?


「そこは元々防壁区と呼ばれていたんだけどある日突然外部から化け物が現れて防壁区にいた人達を食い殺して仕方無く一番偉い女神様の命令で当時一級魔法使いたちがスラム街の最奥の底に落して封印したって話よ」


 女神様、確かシスターズ崇高となる人で確か名前はアリアンロッド様だった気がする、一度も見たこと無いけど話によればとても美人らしい。


「なるほど〜だからスラム街には落とした穴から漏れ出して瘴気があるのか〜!」


 色んな先生に言われたけど商業区の外側は出ては行けないってそういうことか。


「正直よろしく無いけどね、瘴気が漏れ出てるって事は生きてるとも捉えられるのよね」


「確かに、シスターズはその辺の事何か言ってないの?」


 突然人の眼差しが私に向けられたけど返しようが無かった。


「ごめん、私下の下だからシスターズに憧れてるのはただの建前で本当は普通から抜け出したいってだけだったから・・・」


 私の発言にサナエちゃんは柔和な表情で肩を優しく叩いた。


「気にしないの、お陰でアンタらしく生きてやってイケてるんだからこの道はアンタにとって正解なのよ」


「ユカリちゃんは最初は嫌がってたけど正直に言うと今の方が輝いてるわよ」


 二人共のありがたい言葉に私は目一杯の感謝を伝えて本題に戻す。


 つまりはエインデのお兄ちゃんの仲間は恐らくスラム街から連れてきた人になるかもしれないから付近にある病院と雑貨店、食品関係は必ず押さえておかないと。


「大きく分けて六つの場所に分けると・・・確か円形状の商業区の中心には女神像と噴水があるからそこから分けると・・・各自二人ずつ居ればなんとかいけないかな?」


 その二人ずつは一人は重要役割でもある一つの病院があり、もう一つは雑貨店や食品関連、研究所、炭鉱夫か使う採掘所や確かサナエちゃん達が住んでいる第一検問所もあったはず。


「一つの区画に多種多様を入れ過ぎなのよね・・・そのせいで苦情も来るからキリがないわ」


 サナエちゃんは面倒くさそうに溜息を吐きながら私に提案をしてくれた。


「ここは私とカイトが守るわ、一応仕事場だしね」


「当の本人はいないのに決めていいの?」


 サナエちゃんの発言にユイさんが口を出すと呆れた顔で嗤った。


「いいのよ、アイツに仕事押し付けて来たんだから守るのはアイツの役目よ?」


 なんと理不尽な、ごめんねカイト君。

 

 私達は数少ない人達で得手不得手を言い合い数時間にも及ぶ作戦を立てて漸く私達なりの襲撃対策に入ることが出来た。

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