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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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エクストラ「gesamentlike stryd」 その2

「リーダー、アイツ結構速いぞ」


 高速移動する敵を目の当たりにしても冷静さを欠かないとはクラフトも慣れたものだな。


「あ、あの!!危ないですよ!?」


 ユカリは焦りが生じて俺達に忠告してくれているがまぁ後ででいいだろう。


「成る程、確かに速いな」


 無数に繰り出される攻撃を避けつつ取り敢えず一発蹴り飛ばしてみる。


 装甲はそこまで厚くない、だが緩衝材でも入っているのか一撃が軽いな。


「クラフト、カルネージの準備を」


「私が前で無くていいなのか?」


「問題無い」


 俺が承諾すると同時にクラフトはロボットから遠ざけるようにロボットに作ったボルトに炸裂矢を放ち爆風と共に離脱する。


「ユカリ、攻めるぞ」


 視界を爆風と煙幕で遮るとユカリを呼び出し一気に攻める。


「うぇ?ちょま!?」  


 一気に敵の視界に入り奴の剛腕が飛んでくるのを見越して腕部【イントルージョン】から薄い円盤の鋼を装着させて一気に回転させる。


「イントルージョン:スラッシュソー!!」


 マグマのように火花を散らして一気に突っ込む。


 相手の攻撃を寸前で足を止め大振りの一撃に隙が出来るとその剛腕をスラッシュソーで溶断する。


「ふっ」

 

 闇魔法でユカリの影の近くに移動して使い終わったスラッシュソーを相手に投げつけると括り付けた火薬が爆散して飛散した破片が筋肉繊維に突き刺さる。


「今度はこっちの番だ」


 好機とみなしたクラフトは特性能力【クラフト】で作った一発限りの大弓の一矢を放つ。


 ロボットは前傾姿勢になり横に飛ぶが矢はその場で破裂するとその括り付けていた爆薬が起爆する。


「ブラストスピン」


 だが奴は面白い反応をする、爆風の勢いでユカリに突っ込んで来たのだ。当然ユカリは驚愕して逃げようにも見事巻き添えを食らう。


「ぐっ・・・は、離れてよ!!」


 右足が巻き込まれて涙目になりながら片方の足で蹴ろうにも力が入らない。


「えっ・・・待って・・・・・・・嘘だよね?」


 ロボットはユカリの足を踏み潰しまま攻撃態勢に入る。


「ちっ」


 片腕だけでもユカリは対処すら危うい、俺達の距離は少し遠い、マズイな。


「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やめてやめて痛い!!痛いよ!!」


 猛烈な拳の一撃に顔面や腹部を辿り着く間に二分掛りその間ユカリは何十発も当たって助ける頃には意識が遠退いていた。

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