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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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「商業区防衛戦・後編」その6

「ノア!!」


 サナエちゃんが悲痛な叫びと共に命懸けで助ける。私達は全力で押さえるがやはり防戦一方で間合いが取れない。


「っ」


 それに何故かこいつと戦ってから妙な胸の高鳴りがする、燃え盛るような鼓動に既視感があった。


 何故狂い火が反応するのか、それともう一つだけ“別の力”も感じる。奇妙な病を二個も患っているのかと思うと不安さが増していく、これ以上皆に迷惑を掛けてしまうのか・・・どうにかして自分の中に押し留めることは出来ないのだろうか。


「ユカリちゃん後ろ!」


 戦闘中に邪な感情が出て来てしまい反応が遅れてしまった。


「ぐっ!?」


 ロボットの脚部のブレードに危うく切り裂かれそうになったが何とか身体を捻り切り傷程度で済んだ。


魔力弾マジックボム!」


 牽制にユーゴ君が投げ飛ばすと爆風で距離が作れた。私は気持ちを入れ替えて一気に詰め寄りキリちゃんの爆弾を装甲に入れると一気に爆発して怯んだ。


「カイト畳み掛けんぞ!!」


「了解だ!」


 その一瞬の隙さえも二人は虎視眈々と狙っていた。カイト君が胸部を守る装甲を特大剣で一時的に切り開きユーゴ君がパイルストライクをもう一撃与える。


 先程よりも大きなダメージを与えるが倒せるには程遠い。


「っ」


 だがそこで更なる一撃を加えたのはユイさんだった。ユイさんは腕を犠牲にして胸部の中枢を突き刺すと悲鳴のような音声が聴こえる。


「これで・・・どうだ〜!!!」


 藻掻くように猛威を振るう両腕を傷を負いながら弾くと剣を壊れ始めている胸部に思いっきり刺すと胸部が爆発した!


「や、やった??」


 これは効いたであろう攻撃にロボットは急にブリキのおもちゃのように倒れ込んでしまった。


「・・・・まって!!」


 まだ動くかもしれないとトドメを刺せないかと思った次の瞬間、ロボットは何と突然再起動すると機械音が何かの警告を感じ取り思いもよらぬ行動へと変化した。


「殲滅力モードへと移行、アーマーパージ【レイジオブブースト】」

 

 ロボットは突然分厚くて強固の装甲を排除するとロボットの身体がマグマのように赤くなり二足歩行になる。


「おいおい、マジか」


 異様な生物へと生まれ変わったそれは私達を見るなりさっきとは比べ物にならないぐらいの速さで突っ込んで来た!!?

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