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風琴ねずみと夜の電車 一  作者: 倉沢トモエ


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50/70

またお隣は

「また、活動小屋の隣だべした」

 洒落たショウウインドウのあるキネマ館。

「僕の昔の職場さ」

 昔の、と辻氏は申した。

 ちょうど火事の年の二年前あたりから、映画興行は各地でトーキーが導入されはじめた。そのため楽士も弁士も専属を解かれるのではと徐々に恐れが広がり、そうなってはけしからんと労働運動も起こったのだった。

 楽士弁士が腕を振るうサイレント版からレコードを用いるサウンド版、トーキー版、と、いまだ移り変わりのただ中にあり、小屋によって様々な形式のフィルムがかかっているものだから、フィルムの記憶から正確な時期は、と思い起こそうとするとぼんやりしてしまう。とにかく辻氏、活動の仕事はそのあたりで先があやしくなってきた。

 とはいえ、そうも嘆いていたわけではない。当地キネマ館で初のトーキー上映のその日に行われた解雇反対のストライキにも参加をしなかった。


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