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風琴ねずみと夜の電車 一  作者: 倉沢トモエ


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連合会

「あはは、陰口は陰口。でも結局、なにも決まらなかったわね。

 マダムはね、急にお忙しくなってしまったのよ。今度、カフェー業者の会ができるんですって。連合会を作ろうって方向らしいわよ。その応援演説を頼まれたんですってよ」

「なによ、その会」

「現在のカフェーの、エロの源泉、風紀騒乱の印象を一掃し、健全な社交の場にしよう、という会らしいわ。ふふ。小説や映画が面白おかしくギャングの巣窟、とかなんとか、誇張するのは迷惑ですって」

「ああ、そういうこと。それはお忙しいわ。

 でも、ここはそんな連合会に入る資格があるかしら」

 カフェー・コネコ、否、カフェー・プティ・シャノワは、カフェーと名はついているが、同じ建物の一階ダンスホール・プティ・シャノワの喫茶部である、というところがややこしい。カフェーに期待される酒類の提供はなく、飲み物のメニューはコーヒー、ジュース、牛乳、サイダーである。

 女給はいるが、ダンスはせぬ。ダンスはあくまでダンサーの仕事である。喫茶部の客はフロア中央の吹き抜けからコーヒーを飲みながら見下ろして、誰が上手か勝手な批評をし、踊りたくなれば飲み物の勘定を済ませ階下へ降りるのであった。

「師匠が若い子を預けようなんて考えるくらい、とっくに健全な社交の場だわ。大事なのよ、修業中にいろんな誘惑や魔手が少ないというのは。

 だけど、ダンスホールのせいで風当たりはただのカフェーよりも強いわ。応援なんてしてる場合かしら」


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