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とある少年魔術師の世にも奇妙な物語  作者: クラスの保冷剤
12/13

12、校内魔術運動会

ー謝罪ー


前話で10話まで編集しました☆とか言ってたわけですけどもそのあと11話も編集、加筆いたしました。なんか悪いことした気がしたので誤っておきます。(字がね)

「えーと、プロさん。今日は何の用で?」


みんなおなじみ僕ーージル・ヴィオローネはなぜか今学園長室にいる。呼び出しをくらったのは合格発表の時も入れて入学してから二週間で四回目だ。普通はどうだか知らないが多分こんくらいが平均なんだろう。多分。


「いや、あのな、君の妹の入学が決まったのはおめでとうと言ったところなんじゃが、そんでお前さんこの前ペーパーテスト受けたじゃろ」

「あああの半強制的に受けさせられたやつですね」

「ああ、それじゃ。で、君の妹も同じものを受けたわけだ」

「ほうほう」

「で、二人のスコアが奇跡的に70、と言う数値で一致したわけだ」

「偏差値がですか?」

「で君の妹は神童という判定になり、二年飛び級することになったんじゃ」

「ほー、で僕は?」

「ああ、お主はの」


一瞬の間を開けてプロキオンさんは言った。


「五科目合計得点が70点じゃ!お前さんちゃんと勉強しとるのか!?早くも教師陣の間で『実技しかできないやつ(ただのアホ)』で名が通っとるぞ!しかも堂々の学年最下位!お前より一個順位が上のやつでさえ合計270点は取っておるぞ!」


「で、でもまあ形は何にせよ教師陣の目にかかることができるようになったので結家オーライかと」


「あほかーーー!次の試験でTOP10に入らなかったら奨学金半分没収するからな!11位でもダメだからな」


「わあプロキオンさん今日はいつにも増して男前でございますねえ」


「そ、そうか?」


よしっ、かかった。あとはこの調子でおだてて忘れさせれば、、、、、、、、


「そうはいかんぞ」


あれ?心読まれた?


「その通りじゃ」


貴重な魔法陣をそんなくだらないことに使うなんてこのあほじじい。


「今すぐ奨学金全額没収してもいいんじゃぞ?」


ちっ、これだからしけたじじいはーー


「次その類のこと考えたら本当に没収するぞ?」


ごめんなさい学園長様。


「よろしい」

「じゃ、教室帰りますね」

「うむ」


そして扉を開きつつ心の中で愚痴る。


くそあのじじい学園長の権利濫用してやがる。


「ジル?」

「ごめんなさい」


これは口に出して言った。 


○△□◇


「ねえねえふと気になったんだけどアリスとリナとベリアスの姓名ってなんなの?」


教室に帰ってからお馴染み四人組の三人に聞いてみる。


「急にどうしたの?」



「いやだってまだ聞いてないし。入学試験で自己紹介した時も言ってなかったから。言いたくない理由があるならいいんだけど」


「俺は別に教えてやってもいいぜ」


隣で聞いていたベリアスが言った。


「俺の姓は『ライトニング』だぜ。どーだ、かっこいいだろ」

「、、、、、、ライトニングねえ。どっかで聞いたことがあるようなないような」


ライトニング。実際どっかで聞いたことあるような響きだ。



「ねえ、もしかしてあんた枢機卿の息子じゃないわよね?」

「大正解」

「『すうききょう』ってなんだ?」

「宗教内で大きな力を持っていて政治にも関われる人ね。、、、、、逆になんで知らないの?」

「ははははは、王国公民13点は伊達じゃないぜ!」

「いや誇ることじゃないない」


ってことは僕は枢機卿とやらの息子ぶっ飛ばしたのか。

マジで消されそうだ。


「で、アリスにはなんなんだ?」

「私?私は『ヴィゼルンタール』一応父上はヴィゼルンタール財団の総長やってるわ」


説明しよう。ヴィゼルンタール財団とはこの大陸で三大財団に数えられるうちの一つだ。この僕でも知っている。有名だから。

全部エから始まってクで終わるやつの受け売りだけど。


「んでリナは?」

「んあ?」

「、、、話聞いてた?」

「ごめん寝てた」


全員の間に静寂が走る。しばらくして


「姓の話してたの。リナの姓何?」


アリスのストレートな一言。それにリナは眠そうに答える。


「私?私の姓は『メラディウス』。メラディウス財団って言えばわかる?」



説明しよう(二回目)。メラディウス財団とは三大財団の中で最も勢力、財力ともに強いと言われる財団である。

つまりリナはそこの娘だということになるね。はい。


再びの沈黙。そしてそこに響くリナの寝音。

のちにこの様子を見ていた他のクラスメイトはこう語ったという。あそこでリナが死んで葬式でもしてたのかと。


○△□◇


「校内魔術運動会ぃ?なんじゃそりゃ?」


SHR(ショートホームルーム)。その時間に聞き覚えのない漢字七文字の言葉が担任の口から発せられる。


校内魔術運(マジックフェス)動会(ティバル)!略してマジフェス!」


「「「「「「ださっ!!」」」」」」


クラス全員がハモる。でもしょうがない。確かに壊滅的にダサい。


「入学試験の時のアレ、魔術合戦(マジックサバイバル)のちょっとルールが追加されたようなもんに似た競技ーー魔術大戦(ラグナ・セカ)というもんなんだがそれで優越を競おうっといったもんだ」


「でも名前もっとなんとかなんねーのかよ!」

「そうよ。こっちが恥ずかしいわ」


クラスの二人が声を上げる。

それに便乗してクラス全員が再び謎のチームワークを見せる。


「またば我々は命名者を見つけ改名させるか処分するのみ」

「そうだ。我々に崇高なる目的のためには多少の犠牲はやむを得ない」

「今こそ我々の立ち上がる時だ!」


「「「「命名者をたーおーせー、命名者をたーおーせー、命名者をたーおーせー、命名者をたーおーせー、命名者をたーおーせー、、、、、」




そのあと1-D組の一部が魔術運動会の命名者であるプロキオンさんに徹底的にぶちのめされてそのことが教育委員会の間で問題になったことはーー本当にただの余談である。



ちょっと面白かった、などは☆一つでも十分ですのでどうか評価を、評価をくださいませ。

コメント「あいうえお」でも「にゃー」でも「ワン」デモなんでもいいので送ってくれるとなんかモチベ上がります。

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