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フリークス・パーティ  作者: 依空 まつり
第5章「スノーホワイトの献身」
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【5ー2】宣誓の騎士

 優花とエリサが観客席に戻ると、クロウは何故か優花の顔をまじまじと見た。

「……思ったより早かったな」

「どういう意味よ」

 クロウは「……別に」と言って、プイッと目をそらす。あんたは思春期の中学生か、と優花は声に出さず突っ込んだ。

 その横ではエリサが、ウミネコにニコニコといつもの調子で話しかけている。

「やー、合流が遅れてすみません」

「いや、ちょうど良かった。次の試合が始まる所だったんだ。はい、あそこのスクリーンに注目!」

 ウミネコが指差したスクリーンには、どこかの山の中のような、傾斜の激しい森が画面に映っている。

 次の瞬間にはパッと画面が切り替わって、四人の男女を写し出した。その内の二人は、燕とサンヴェリーナだ。燕は腰から刀を下げている。

 このスタジアム以外が試合会場になることもある、とは聞いていたが、まさか山の中とは思わなかった優花は目を丸くした。

「随分と色々な会場があるのね……」

 驚く優花にウミネコとクロウが交互に解説をしてくれる。

「どの会場になるか、どんな仕掛けが用意されてるかは全部抽選で決まるんだよなー。しかも、不正防止のためにギリギリまで、分からないようにされてるから、対策の練りようが無い」

「ある程度なら、過去の試合で予想できるだろ。こういう屋内スタジアムは、試合場がシンプルな分、さっきのアイアンメイデンのような仕掛けを使われることが多い。逆に屋外は仕掛けが少ない」

 なるほどクロウの言う通り、今回のステージでは特殊なギミックの類は無い。

 ただ、屋外ステージでは騎士と姫の初期位置が離れることが多いのが特徴だ。今回もそのパターンらしく、四人の騎士と姫はそれぞれ山中の離れた場所にバラバラに配置される

 つまり敵を探してうろうろしている間に、自分の姫が殺されてしまったら、それで試合終了というわけだ。

 スクリーンにステージの全体図が表示されると、ウミネコは「うーん、これは燕が不利だなぁ」と呟いた。

「燕は、ほとんど目が見えてないからなぁ」

「えっ!?」

 優花は思わず驚きの声を上げる。

 確かに顔の上半分に包帯を巻いてはいたが、移動中に杖をついたりはしていなかったし、移動中も特別不自由しているようには見えなかった。

(あぁ、でも言われてみれば確かに……燕さんにはいつもサンヴェリーナちゃんが寄り添ってた)

 きっと、あれは燕のためだったのだろう。

 だが、そうなると優花は素朴な疑問を覚える。

「それって……あの……燕さん、戦える、の?」

「燕はさー、事故で両目と両腕を失って、そこだけ機械化したんだってさ。だから、あいつの目には赤外線センサーが埋め込まれてる。つまり、人の位置は把握できるけど、無機物は正確には把握できないってわけ」

 それ故に、熱を持っている生物の位置は把握できるが、障害物は察知しきれないらしい。なるほど、それでは確かに山の中というステージは圧倒的に不利だ。

「あの包帯の下が、センサーだったなんて……」

「あの包帯は機械化した顔を隠すためだよ。きっと、サンヴェリーナちゃんへの配慮なんだろうなぁ」

 スクリーンの中では、燕がサンヴェリーナを庇うように一歩だけ前に立っている。

 対峙する騎士は、外見だけを見る限り普通の人間と変わらず、どんなフリークスなのかは分からない。地味な容姿の二十歳すぎの青年だ。武器らしい武器は所持していない。

 寄り添う姫のシェラザードは、アラビアンナイトに登場するお姫様のような格好をした女性だった。


『前回優勝ペアの燕&サンヴェリーナに対するは、ヒバリ&シェラザード!』


 実況者がそう語ると、ヒバリが一歩前に出る。彼はその手に一輪のバラの花を携えていた。そして彼は、サンヴェリーナの前で膝を折ると、その花をサンヴェリーナに差し出す。

 途端、わっと会場が沸き上がった。

「宣誓かぁ! やるなぁ、あいつ!」

「実際に見るのは久しぶりだな」

「噂には聞いていましたが、あれが宣誓ですか。いやはや、流石はサンヴェリーナさん」

 ウミネコははしゃいでいるし、クロウは驚いた顔をしているし、エリサはなにやらしみじみ感動している。

 唯一、話についていけない優花はソワソワしながら、隣に座るウミネコに訊ねた。

「あの、宣誓って何ですか? あのヒバリって騎士は、なんでサンヴェリーナちゃんにお花を……?」

「フリークス・パーティではさ、敗者は勝者に五百万払わなきゃいけないのは知ってるよな?」

 優花はコクリと頷いた。そのルールは事前に聞いていた。

 仮に第一試合で敗北したらマイナス五百万の損失、第二試合で敗北したらプラスマイナスゼロ、第三試合まで進んでようやくプラス収支になるあたり、なかなかにシビアなシステムである。

「宣誓ってのは『自分が勝ったら、五百万の代わりにお前の姫を貰うぜ』っていう特別ルール」

 優花は目を剥いて叫んだ。

「そんなルール初耳ですよ!?」

「あ、やっぱ、クロちゃん教えてなかったんだー」

 クロウは「何言ってんだこいつ」と言わんばかりの、馬鹿にしたような顔で言った。

「知る必要ねぇだろ。大金を手に入れるチャンスを棒に振って、こいつに求愛する物好きなんているはずがねぇ」

「……悪かったわね」

 優花がクロウに怨念を飛ばしていると、エリサが小首を傾げながら口を挟んだ。

「ヒバリさんが差し出したあの花は、宣誓の儀式か何かですか?」

「そっ、宣誓をする騎士は相手の姫に花を贈る習慣なんだよ。試合の間は審判が花を預かってて、宣誓した騎士が試合に勝利したら花が姫に渡されて、姫はその騎士のものってわけ」

「花を贈って求愛だなんて、なんだかロマンティックですねぇ」

 ほぅ、とため息を吐くエリサに、ウミネコが首を横に振る。

「実際はそうでもないぜー。宣誓で奪われた姫は拒否権無いし、人権ゼロの性奴隷扱いされても文句言えないし」

 ウミネコの言葉に、優花の胃がさあっと冷たくなった。

 だって、もしこの試合で燕が敗北してしまったら、サンヴェリーナは兄と引き離され、ヒバリの所有物となってしまうのだ。

 画面の中のサンヴェリーナは美しい顔を強張らせて、不安げに燕を見上げている。そんなサンヴェリーナに、燕が一言、二言ささやいた。

 画面越しでは何と言ったか分からないが、緊張にこわばっていたサンヴェリーナの表情が、少しだけ柔らかくなる。

 あの二人の間には、即席のパートナーにはない本物の絆があるのだ。

(どうか二人が引き離されませんように)

 優花はそう祈りながら、両手を握りしめた。


『今回の舞台では、騎士と姫の四人はそれぞれ、東西南北の四ヵ所に移動してもらいます。誰がどこに配置されるかはランダム。選手達には分からないようになっています。試合が開始したら、選手達は自由に移動して構いません。ただし、敷地の外に出るのは反則です。敷地は高圧電流の流れるフェンスで囲まれているのお気をつけください』


 実況の解説に合わせて、画面に山全体のマップと、選手四人の現在地が名前付きで表示された。選手は互いに誰がどこにいるか分からない状況だが、観客には戦況が分かりやすいように情報が開示されるらしい。

 現在位置は、燕が東、サンヴェリーナが南、ヒバリが北、シェラザードが西だ。


『それでは全員所定の位地に着いたようなので……試合開始です!』


 開始の合図と同時に、真っ先に動き出したのはヒバリだった。

 まるで、サンヴェリーナの居場所が分かっているような早さで、ヒバリは真っ直ぐ南に移動する。

 一方、燕はその場を一歩も動かない。

 そして、二人の姫はどこに行けば良いのか分からず、うろうろとその場を歩き回っている。

 優花は眉をひそめて画面を睨みつけた。

「ねぇ、あのヒバリって人、なんで真っ直ぐ南に向かってるの? まるで、サンヴェリーナちゃんの居場所が分かっているみたい」

 優花の疑問の声に、クロウが答える。

「ヒバリは後天性フリークス……狼との合成獣だ。嗅覚と聴力が非常に高い」

 ということは……と顔を強張らせる優花に、クロウがコクリと頷いた。

「サンヴェリーナの居場所が分かるんだろう。匂いで」

「それってまずいじゃない! 燕さん、試合開始から一歩も動いてないし、サンヴェリーナちゃんが確保されたら、燕さんの敗北は確定したようなものでしょう!?」

 優花の叫びに、エリサが「あの〜」と片手を上げて疑問の声をあげた。

「でも、ヒバリさんはサンヴェリーナさんに宣誓したわけですし……自分が求愛した姫を、わざわざ殺したりしないのでは?」

 そうだ。姫であるサンヴェリーナを殺せばヒバリの勝利だが、それではサンヴェリーナを手に入れるために宣誓した意味が無くなってしまう。

 宣誓した姫を殺してしまった場合でも宣誓は有効となり、相手から五百万円を貰う権利は消滅するシステムになっているらしい。

 つまり、宣誓して「姫殺しはしない」と敵を油断させておいて、姫を殺すという作戦はできないということだ。

 そう考えると、ヒバリが試合中にサンヴェリーナと接触するメリットは無いように思える。

 ……が、ウミネコが「そうでもないさ」と軽い口調で言った。

「殺さなくても、姫を確保されたら、実質負けたようなもんだろ。やろうと思えばいくらでも、エグイ手段は取れるわけだし」

「……エグい手段?」

「例えば公衆の面前で辱め……あいたぁっ!」

 最後まで言い切るより早く、クロウの拳がウミネコの頭にめりこんだ。

「うちのサンドリヨンに妙なことを吹き込むな。それよりスクリーンを見ろ。燕が動き始めたぞ」

 慌ててスクリーンに目を向ければ、丁度燕がクローズアップされていた。燕は体を低くして、滑るように山道を駆けていく。その姿は、まさに低空飛行する燕のようだ。

 行き先に立ち塞がる枝は刀を一振りしただけで、呆気なく地面に落ちていく。

(……あれ、でも、燕さんって視力があまり良くない、のよね? その割にはなんだか、動きに迷いが無いような……)

 ここでヒバリが何かに気づいたような顔をした。

 恐らく、燕が動き出したことに気がついたのだろう。ヒバリは更に移動速度を上げる。

 地図の上では燕とヒバリを示す二つの点が、まっすぐにサンヴェリーナへと向かっていた。二つの点は驚くほど早くサンヴェリーナへ近づき……そして、先にサンヴェリーナの元へ辿り着いたのは……



 * * *


 常に周囲に気を配りながら移動していたサンヴェリーナだったが、後方から聞こえる足音に気づき、振り向いた時には、もうそこに敵の騎士──ヒバリがいた。

 おそらく、潜伏や索敵に長けたタイプのフリークスなのだろう。

 ヒバリはサンヴェリーナを前にしても、武器を構えようとはしなかった。地味な顔に、どことなく人の良さそうな笑みを浮かべてヒバリは口を開く。

「……あなたと話がしたかったんです、サンヴェリーナ」

 サンヴェリーナは無言でヒバリの出方を伺った。

 ヒバリの口ぶりだと、まるで敵の位置が把握できているにも関わらず、真っ直ぐにサンヴェリーナの元へやってきた、という風に聞こえる。

 だが、彼の狙いが分からない。敵の位置を知るだけの索敵能力があるのなら、燕を探して奇襲をかける方が効率的だ。

「サンヴェリーナ、どうかオレと一緒に来てくれませんか? 悪いようにはしませんよ」

「お断り致します。わたくしは、お兄様のおそばを離れるつもりはありません」

 静かな声できっぱりと断っても、ヒバリは激昂したりはしなかった。

 眉を下げて少しだけ寂しそうな顔で、ヒバリはサンヴェリーナに語りかける。

「……不毛だとは思いませんか? こんな化け物達の殺し合いに巻き込まれて、怖い思いをするのは嫌でしょう? オレなら、貴女を救ってあげられます」

「貴方は誤解をしていますわ。わたくしは巻き込まれたのではありません。お兄様と共に生きるため、自らこの世界に飛び込んだのです」

「オレの手を取るつもりはない、と」

「……わたくしを人質にしますか?」

 ヒバリはゆるゆると首を横に振ると、手袋を外した。手袋の下の手は平均的な成人男性の手より一回り大きい。

「いえ、貴方には嫌われたくない。それに……彼はそれを許さないでしょう」

 ヒバリが手を一振りすると、彼の爪が飛び出しナイフのように伸びた。そしてヒバリは身体を捻り、背後から振り下ろされた刀をかわして、襲いかかってきた燕に鋭い爪を振るう。

 燕は刀で爪を受け流すと、反撃はせず、サンヴェリーナを庇うように立った。

「お兄様!」

「サンヴェリーナ、すまない、待たせたな」

 ヒバリは僅かに切れた服の袖口を気にしながら、刀を構える燕を見やる。

「お早かったですね。貴方は山道を走れるほど、視力は良くなかったと思いますが」

「ふん、風を読んだまでだ」



 * * *



 観戦席のクロウは死んだ魚のような目で言った。

「聞いたか。あの神技を『風を読んだ』の一言で片付けたぞ」

 ウミネコもまた、虚ろに笑いながら答えた。

「まぁ、燕だしなぁ。どんなに離れても、サンヴェリーナちゃんの居場所が分かるシスコン専用センサーが付いてんだよ。きっと、多分、メイビー」

 画面の中では、ヒバリが苦笑している。

「サンヴェリーナ、貴女はなかなか優秀なサポーターだ」

 サンヴェリーナは、ただ闇雲に彷徨っていたわけではなかった。兄が戦いやすい開けた場所を選んで、ヒバリを誘導していたのだ。

「力の無いわたくしにできるのは、兄のサポートだけですから」

「成る程、どうあっても貴女は燕の元を離れる気は無いらしい……それでも」

 ヒバリの爪が陽の光を反射して、ぎらりと輝く。

「オレが勝てば、貴女はオレのものだ」

「させん」

 ヒバリが爪を、燕が刀をそれぞれ構える。

 そのまま、二人は互いの動きを読むかのように動かない。

 エリサが固唾を飲んで画面を見守りながら「膠着状態ですねぇ」と呟く。

 ウミネコも野球観戦をする親父のように腕組みをし、うんうんと頷いた。

「燕はあまり自分から攻め込むタイプじゃないからな。どっちかと言うと、相手の攻撃の隙を付くカウンター狙いの方が得意だから、敵が攻めてこないと動き辛いんじゃね?」

 燕は有名人だから、当然にその戦闘スタイルも周知されている。だからこそ、敵も警戒して攻められずにいるのだろう。

 クロウが「腑に落ちん」と唇をへの字に曲げる。

「ヒバリは武器のリーチが短いから、敵の懐に入る必要がある。刀の達人の燕に正面から挑むのは無謀だ。地形を生かして、奇襲をかけるべきだった……ヒバリは何故それをしなかったんだ?」

 クロウの疑問の声に、ウミネコもエリサも答えない。明確な答えが見つからないからだ。

 そんな中、最もフリークス・パーティに関する知識の浅い優花が、独り言のように小さく呟いた。

「……認めさせたかったんじゃないかな」

「は?」

 ヒバリはサンヴェリーナを人質にしようとはしなかった。

 あくまで正々堂々と戦って、燕とサンヴェリーナに認められて、その上で彼女を手に入れたかったのではないだろうか。

 勿論、全部優花の勝手な想像だけど。優花には、ヒバリがサンヴェリーナを奴隷にしたくて宣誓したようには、どうしても思えなかったのだ。

「おっ、ヒバリが動いたぞ!」

 ウミネコの言葉通り、ヒバリが地面を蹴って低い姿勢で燕に襲いかかった。

 燕は刀を鞘に納めたまま、ギリギリまで動かない。

 ヒバリの鋭い爪が燕の喉笛めがけて振り下ろされた瞬間、燕の刀が銀色の線を描いて、ヒバリの胴体に叩き込まれた……ように見えた。

 ヒバリは左手の爪で、燕の刀の一撃を絡めるようにして受け止めていた。刀の切っ先は服の端を掠めただけで、ヒバリに届いていない。

 燕は刀を動かそうとするが、五本の爪が刀の角度を変えて絶妙に力を受け流している。無理やり刀を振ろうとすれば、刀身が折れるだろう。

 ヒバリは左手の爪で燕の刀を無力化したまま、右手の爪を燕めがけて振り下ろした。

 左肩から脇腹にかけてを抉る筈だった爪は、しかし間に挟まれた燕の左腕に妨害される。本来なら肉を切り、骨を断つその一撃は、固い金属音とともに弾かれた。

 破れた燕の袖の下の皮膚は、鋼の色をしている。燕は腕を機械化しているのだ。

 必殺の一撃を弾かれたヒバリの動きが止まった一瞬の隙を見逃さず、燕は刀を引き抜く。

 そのまま振り直すには無理のある体勢だったが、人間にはない可動域を持つ機械の手首がそれを可能にした。

 神速で振るわれた刀は、ヒバリの爪を容易く斬り落とす。宙を舞うヒバリの爪が地面に落ちるより早く、更に刀を一閃。ヒバリの横腹に刀の峰がめり込む。

 くぐもった音がして、ヒバリが地面に崩れ落ちた。


『勝負あり! 勝者は燕選手です!』


「お兄様!」

 サンヴェリーナは燕に駆け寄ると、真っ先に袖の千切れた左腕に手を伸ばす。

 ヒバリの爪は刀をさばくほどの強度を持っていた。それほどまでに頑丈な爪で思い切り斬りつけられた燕の左腕は、明らかに故障している。

 燕は己の腕の損傷を確認し、唇をへの字に曲げた。

「……生身だったら、ただではすまなかったな」

 ヒバリはぴくりと指を震わせると、のろのろと起き上がり、眉を下げて頭をガリガリかいた。

 それなりに強く打ち込んでやったのだが、流石、頑丈さが取り柄なキメラなだけある。

「あいたたた、峰打ちとは言え、容赦無しですね」

「宣誓なんぞという馬鹿げた真似をしなければ、もう少し穏便に終わらせるつもりだったのだがな」

「ははっ、それはできませんよ。それでは何のためにフリークス・パーティに参加したのか分からない」

 そう言って、ヒバリは腹を押さえながら立ち上がり、サンヴェリーナに向かって一礼をした。

「オレは諦めが悪いんです。何度だって挑戦するので、覚悟しておいて下さいね?」


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