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誰かの譚
────この街は噂で充ちている。
誰かがそう呟いた。
実にその通りだ。
都市伝説が実体化し、噂話が闊歩するこの街では、普通の武器では身を守れない。
街に顕現した都市伝説、噂話、この街では『模倣子』と呼称されている存在に銃弾を放ち、刃で切り裂こうとしようものなら
銃弾は噛み砕かれ、刃は叩き折られるだろう。
だから自分で自分を呪って自分を守ろうとする。
──矛盾している? そうかもしれないな。
ただ、『お呪い』で大きな、大きな力が手に入るのは確かだ。
────自分の2番目に大切な物を失う代わりにね。
都市伝説や風説を元にした、異能戦闘。
拙い文章を書きますが、慈悲をください(切実)。