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エピソード1

あなたは、夢を見る時なんの夢をみるのでしょうか。

あなたは、青春を何歳から何歳までだと思いますか。

あなたは、運命的な出会いを信じますか。

アクションが起こる時は全てが急だと私は思います。前兆というのは、それが起こった時に後から気づくものだからです。

医者「残念ながら、38歳のお誕生日を迎えられるのは難しいと思います…」そう深刻そうな顔をして、言葉に詰まりながら医者は言っている。

…「え…… なんで、なんでですか!なんでそうなるんですか!」



医者「…」



…「なんで黙っているんですか!聞こえないんですか!」




医者「起きろ、起きろ、起きろ!」



…「え?何言って…」




担任「起きろ!」



バッ!! ガタンっ「いってぇー…」気がつくと、教室の床に手をついていた。

「西条、お前ホームルームから寝るとはいい度胸してんなぁ?昨日何時に寝たんだー?」そう言って見下ろす担任が目の前にいた。

「す、すみません… 」

落とした筆箱を拾って机と椅子を直し席に着いた。

「次はねぇからなー」教卓に戻る担任をあくびをしながら見ている。

(なんだ、夢か。久しぶりに夢なんかみたな。それにしても変な夢だったな)



キーンコーンカーンコーン…

タッタッタッ… バシッ!

「ねぇ!昨日何時に寝たのよ!」

「千歌… 朝からうるせぇなー。眠いんだよ。」

少し顔を照らしながら言った。藍沢千歌(あいざわちか)は、彼と同じ紅葉山高校に通う同じクラスの2年4組の幼なじみだ。ちなみにさっき怒られた彼は西条慶志(さいじょうけいし)という名で天下無双のロングスリーパーと言ってもいいほど寝るのが得意?得意というかそういう体質なのだろう。今日は2年生になって初めての登校日、春休み明けだと言うのに朝から登校しなくちゃいけないこの教育システムを憎みたい。そういった不満気な顔をしている慶志。千歌とは2年連続同じクラスだ。新学期早々だからなのか新しいクラスになってみんな大騒ぎ、

(はぁ、うるせぇな。これじゃ眠る事もできねーよ。)大人ぶった男が1人教室の中でじろじろ周りを見渡している。すると、

「おーい!慶志!そろそろそのうるさい幼なじみと付き合あえよ笑」と、そのうるさい輪の中から誰かが呼んでいる。よく見てみると、少し焦げた肌にくっきりとした眉毛が見えた。

「悟… てめぇしばく。」

「ごめんって笑 冗談冗談笑」

悟はそう笑いながら言った。

「なんで私がこんな無愛想な超ロングスリーパーと付き合わなきゃいけないのよ!」

千歌が呆れた顔で言った。

葛城悟(かつらぎさとる)は、中学校からの友達で慶志の1番仲良い友達だ。かと言って、慶志と性格は真反対。悟は、いつどこでも太陽のような存在で俗に言う1軍みたいなものだ。でも慶志は、基本休み時間も寝てる。スマホいじるか寝るかだ。誰から話しかけないと話せない人見知りだ。でも、悟とは仲良くなれていた。中学の時、ずっと同じクラスだったし席もずっと近くだったから悟がいつも話しかけてくれていた。趣味のゲームも一緒にやったしそこから仲良くなったっていった。



キーンコーンカーンコーン…

(二限はなんだ?よし、ホームルームだ。寝れる。寝よう)そうして、いつも通りの睡眠体制に入った。

ガラガラガラ…


担任 「規律!気をつけ、礼!」

クラスメイト 「お願いしますー」

担任「着席!」


(ふふふっ… 号令の時は俺は後ろの席だから先生からは見えないのだ。前の人も背がでかいしこれで挨拶しないで睡眠できるぜ。よしっ。)

心の中で小さくガッツポーズをした。

(それにしても、さっきの夢はなんだったんだろう。よく思い出せないし少し怖かったイメージだな。)

もうすでに慶志は担任の話を聞いていない。

睡眠体制に入った慶志は物の見事に1分で眠りにつくことができるのだ。












…「19歳のお誕生日おめでとう!」


…「ありがとう!これからもよろしくね!」


…「こちらこそよろしく!たくさん思い出つくろうね!」


… 「…、うん!」


… 「何だよ今の笑 変な感じ笑」


バシっ!


は? バッ! いってぇー

なんだよもう



目の前に鬼のような形相をした担任が立っていた。

担任「おい、お前さっき俺に言われてから何分たった?」

慶志「いやー、30分は立ってると思いますけどねぇー…す、すみません。」

担任「よし、決めた。お前学級委員な。俺が推薦する。」

慶志「え、ちょ、何言って…」

担任「賛成の人ー!?」

今まででいちばん怖い顔でそして今までで1番の笑顔でみんなに問いかけている。

みんな恐る恐る手を挙げている。挙げているというより勝手に挙がっているに近い。

担任「よし、満場一致な?」

慶志「いや、それはないでしょ…」

担任「な?」

慶志 「…、はい。」

泣く泣く、学級委員をやることになった慶志であった。これは自業自得である。彼も理解している。しかし、彼は理解しているにも関わらず腹立たしいのも同時に襲ってきておりなんとも言えない感情に取り憑かれている。

担任「よし、じゃあ女子は誰がやるー?」


黒田「はーい!私やりまーす!」


そう言って、元気よく手を挙げたのは黒田雪菜(くろだゆきな)という少し小悪魔系というかヒステリックな顔をしたクラスメイトだった。


(うわぁ、俺ちょっと苦手なんだよなあの子。闇深そうだし。)そう、若干引いている所に彼女が寄ってきた。


黒田 「よろしくね!西条くん!」

慶志 「う、うん!よろしくー」

と、まだ若干苦手なオーラをかもし出しながら自己紹介を終えた。


担任「よし、今日さっそく学級委員で委員会があるかはよろしくなー」そう言って、教室を後にした。


帰りのホームルームになり、クラスメイトはどんどん帰宅している。

(はぁ、委員会とか行きたくねぇなー)

そう思いながらも、指定された教室へ向かう。


慶志「はぁ、最近まじで変な夢しか見えねぇや。つかれてるのかなー。顔もあんまり思い出せないし怖いっていうかちょっと不気…ドンッ!

考え事をしていた彼に急に後ろから押された感覚があった。慶志は、前に倒れてまた手を床について転んだ。本日2度目だ。

慶志「いってぇー。今度はなんだよ。」

後ろを振り返ると、たくさんの荷物を運んでいた女の子がいた。また女の子も、荷物を落とし地面に尻もちをついていた。どうやら荷物で前が見えなかったらしい。

慶志「あ、ごめん。大丈夫?」

女の子 「ううん、こちらこそごめんなさい!荷物で前が見えてなかったの。そちらこそ大丈夫ですか?」

慶志の目の前にいたのは、雪のように白い肌に二重で綺麗な黒髪のいかにもラブコメヒロインって雰囲気の美人な女の子だった。

(おいおいおい、なんだこのラブコメ展開は。まぁでもいかにもヒロインって感じで、俺は釣り合ってねぇな)

気持ち悪く嬉しい表情でありながらも、少し暗い表情をしている慶志に彼女は言った。

女の子 「ごめんなさい!私ちょっと急いでるから怪我とかしてたらまた2年1組まで来てください!私の名前は姫宮美玲です!あなたは?」

慶志 「俺は、、西条慶志、です。。に、2年4組!」

美玲 「そう。多分大丈夫だと思うけど、怪我してたら教えてくださいね。」少しにこやかなで美玲は優しく言って、荷物を拾って長く続いた廊下を走って言ってしまった。慶志は、彼女を少し微笑んだ顔をしながら見送っていた。

(可愛かったなぁ。2年1組か。ん?てことは、優等生じゃん。美人で頭良いって前世世界でも救ったのか?なんて、この世は不公平なんだ!)

冗談交じりだが慶志なぜか少し微笑んでいた。


委員会がある教室に着き、扉を開ける

ガラガラガラ…

すでに3分の2くらいの人数が集まっていた。

黒田 「あ、西条くん!こっちこっち!」

大きめな声で慶志を呼んでいる。慶志は気まずそうに会釈をしながら黒田の隣へ向かう。

席に着くと、いつものように睡眠体制に入ったと同時に委員会が始まった。学年主任が、みんなの前で自己紹介をするように言った。

「よし、じゃあ1組からよろしく」

学年主任がそう言った同時に、廊下から走る音が聞こえた。

ガラガラガラ!!

「遅れてすみません!授業の荷物運んでたら遅れちゃいました」

睡眠体制に入っていた慶志はびっくりして、顔を上げたすると、目の前にいたのはさっきぶつかった姫宮美玲だった。慶志はそれにもびっくりして豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしていた。そして、彼女とも目が合った。


慶志「え?」

美玲「え?」


場は、一瞬静まり返り少し異様な雰囲気になった。お互い気まずい雰囲気から逃れるために会釈だけをして目を逸らした。


美玲「みなさんはじめまして。2年1組の姫宮美玲です。これから1年間みんなと学校生活においての学級をより良くしていきたいと思います。よろしくお願いします。」



慶志は眠らずに彼女に視線を奪われていた。






ご覧いただきありがとうございました。

批判、批評、全て受け付けております。

どうぞよろしくお願いします。

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