ヒーロー気取り
グサッ
ドン
「ゴミ袋仮面!」
あぁ、心臓逝ったか。なんか痛いというより冷たいな。酔っ払いからいじめっ子を助けて死亡。なんだこの人生、後悔しかねぇよ。
美久、、、ごめんな、、、約束果たせなかったなぁ、、、
あの時の、、、
ん?なんか登ってくる、、、
ゲホッゴホッゴボボボボボ
「クハァ!ハァハァハァ」
『左の肺に大きな損傷あり』
はい?!心臓は無事だったんですか?って、息するたびに痛すぎるだろ、、、
口から血がドボドボと垂れる。
心臓が無事なのは不幸中の幸いだな。
大丈夫だ。肺は一個潰れたってもう一個残ってんだからな。
くそ、、、マスク(ゴミ袋)なんてつけてるせいで血が溜まっちまう。
「お”前ら”、、、あや”くいげろ”(早く逃げろ)」
「は、はい!ありがとうございます!」
行ったか?よし、これを外そう。。。少しはマシになったな。
「あれ〜?どっかで見た気が、、、あぁさっき逃げ出したヤツか」
「逃げ出してねぇよ、、、はぁはぁ」
「お前は知らねぇだろうが、さっきのヤツらな、お前がどっか行った瞬間すげぇ悪口言ってたぞ?弱虫だなんだ言ってたなぁ、心が痛くなったぜ。怖くて逃げた友達をそんなふうにいうなんてな!で、そんなことはつゆ知らず自分の肺と右手を犠牲にしてまで助けちまってんだからな。可哀想なヤツだな」
あぁやっぱそうだよな、あいつらだもんな。助けなくてもよかったんじゃないかな、、、
もぉ色々疲れてきたかもな、、、
なんだっけ、あの映画で言ってた言葉。あぁ、あれか。
「本物のヒーローは助ける相手を選ばない。例えそれが偽善であってもな」
「なんだそれ、友達守っただけでスーパーヒーロー気取りか?あぁ?」
俺は血だらけなゴミ袋を目の前で浮かせ、それにアスティージャを打つ。速度はさっき設定した6だ。
「当たらないってさっきわかったはずだろ」
今回は眠らせるのが目的ではない。
「目眩しだよ、、、」
男からの視線でゴミ袋に重なるように体を低くし、男に詰め寄る。
俺は次の瞬間、男の間合いに入り込んでアスティージャの弾を振り回す。
刺さってくれ!
男は華麗なステップで後退する。
「避けんなよ!」
俺は手の甲を男の肩に勢いよく押し付け、貫通しているナイフを刺す。
「ぐあぁぁぁ!」
「ちょ、ちょっとあんまり動くと痛いから動かないでぇぇええぇ!」
俺は激痛を食いしばり、右の手を握り締め、アスティージャの弾を男の首に刺す。
「眠ってくれ、、、」




