逃げるのも大事
【何をしていた?】
「すみません、死体を隠していました」
【それは本当か?】
「はい」
【よくやったスコーピオン】
「ありがとうございます、、、」
嘘ついちゃった、、、
「どうせ無理と言われたってそんなの吹き飛ばせ〜」
あの後、俺ともっくん(鮎川藻)と水西と栗田の4人でカラオケに来た。
正直言って俺は水西と栗田が好きではない。
だからといって嫌いでもない。
いや、嫌いではなくなったのだ。
前まではチョー嫌いだった。
だが、今日一緒にカラオケに行ってみてわかった。
こいつら、悪いことはする、暴力とかな。だが間違ったことはしない。芯の通ってる奴らだ。
「やっべ!金忘れちまった!」
やっぱ嫌いだ。
「もっくんもってない?」
こいつらもっくんに金借りようとしてんの?
流石にだめでしょ!
「ありますよ!」
だめだ!もっくん!こんな奴らに金貸したら絶対帰ってこないよ!
だってこいつら友達とカラオケ行くって言ってんのに金忘れるんだぜ?
しかも2人同時に忘れることなんてあるか?
絶対わざとだろ!
「ありがとう!この仮はいつか返すからな!」
「必要ないですよ!」
どこまでいい子なんだよもっくんは、、、
栗田と水西はもっくんから渡された金で会計を済ませ、みんなで帰ることとなった。
「楽しかったな〜」
「お前ら人の金で遊んだんだからな!」
「わかってるって、いつか返すから」
いつか返す。これは行けたら行くと同じくらい信用してはならん言葉だ。
後日、栗田と水西がお金を倍にして返したのはまた別のお話。
「はぁい皆さん!今すぐお金を渡さないと殺すぞ!」
その声の主は屈強な男だった。
見た感じ30代だろうか、情緒が不安定だ。酔っ払っているのかな。
ここは下手に、、、
「こんばんわ、どうしました?」
「なんだテメェ?」
うえぇ
オラオラ系はモテないぞ?
俺は大事になることを避けるため、ポケットからアスティージャを取り出し、男目掛けて発射する。
カチ
あれ?
カチカチ
ボールペンの先からは何も出なかった。
ただペン先からレフィルがこんにちはしているだけだった。
これどういうことですか?
『私がシステムを停止させました』
どうして?
『スコーピオン、あなたの周りには今、3人のお友達がいますね』
はい
『もし、スコーピオンがシャーペンを前に向けただけで目の前にいる人が倒れたらどうなると思います?』
どうなるってそりゃ、、、
お前今何したんだよ!ってなって俺がスパイであることがバレて
俺も入れてくれよ!ってなって俺が面倒見るハメになって
ヤクザに喧嘩売っちまったよ!ってなってヤクザのところに交渉しに行くけど
ヤクザと抗争だ!ってなって
結局勝てなくて、全員晒し首になって
死んだかって思ったら、、、あぁいや、だめだ。妄想がどんどん膨らんでいく。
どうすればいいんですか?
『とりあえず人の少ないところに行って変装しましょう。そしたら発砲を許可します』
え、こいつらを置いてどっかいくんですか?多分今いる中でこの男に対抗出来るとしたら俺だけですよ?
『早く行きましょう』
「に、逃げろ〜!」
「おいちひろ!どこいくんだよ!」
「す、すぐ戻る!」
俺はあの後、裏路地に来たのだが、、、
変装ってどうすりゃいいんだ?
目の前にあるのはゴミの山。この中から仮面を探すか?いやでもそんなの探してる時間あるのか?
こうなったら、、、




