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人殺し

「あのぉすみません」


こう言うのは下手に行った方がいい、声を出した瞬間殺されて、はいさようならじゃたまったもんじゃない、、、


「余計なお世話だと思うんですが、、、不法侵入ですよ?」

「先輩どうすればいいんですか!もう眠らせる道具ありませんよ!」


なんだ?こいつも無線で話してんのか、、、メガネはつけてないんだけどな、、、メガネじゃなくても通信できる技術がクリーガーにはある?それとも本当は通信してなくてこれはブラフ?でもそれをするメリットは?


「殺すの?わかった、でも給料倍ね!」


男は腰元からピストルを取る。

殺すって俺をか?いや考えてる暇なんてない!今はただ、避けることだけ考えろ。

大丈夫。避けるだけだ。バレル(銃身)の角度からある程度の高さを予測し、銃口の位置から的確な狙撃場所を定める。

今回は頭だな。大丈夫だ。避けれる。準備できたらあとは、、、

バンッ

と言う音と同時に頭を少し傾ける!


「なんだと、、、先輩!こいつ、、、弾を避けやがった、、、」

【スコーピオンお前、、、】

『スコーピオン、、、今、、、何をしたんですか、、、』

「ふぅ、、、」


よし!やっぱり避けれたぞ!

今のうちにアスティージャを、、、って弾が、ない、、、

相手は今、俺が弾を避けたことに驚いて動けていない。


【何をしている!殺せ!】

「ゴリオンさん?!どうしました?!」

【早く殺せ!】


急に大きい声出してどうしたんだろう。

まぁいいか、今俺がやるべきことは相手の無力化だ。


「ま、待て!わかった!銃はやる!命だけは助けてくれ!」


早速命乞いかよ、俺に1発撃っといて当たらなかったから命だけはってか?

それは流石に無理があるだろ。

男はちひろの足元に銃をスライドさせる。


「お願いだ。許してくれ!」

【殺せ!そいつを絶対に殺すんだ!】

「ゴリオンさん、どうしたんですか?この人別に悪いことしてないんで殺す必要は、、、」

【うるさい、、、殺せ】

「わかりました、、、」


俺は胸の前で銃を構えトリガー(引き金)に指をかける、そして深呼吸をし、瞼を閉じた瞬間、瞼の裏側にたかとくんがいた。

、、、なんだ今のは、、、


【どうしたスコーピオン、、、】

「ごめんなさいゴリオンさん。できないです、、、」

【どうした!早くやれ!】


できない、、、

だってさっきから話しかけてくるんだ、、、

頭の内側からずっと、、、


僕みたいにこの人を殺すの?

この人もお兄さんのせいで苦しんで死んじゃうの?

やっぱり人殺しなんだ。


手が震える。

だめだ、、、

俺にはこの人を殺すことはできない、、、


【スコーピオン、早く殺せ】

「わかりましたゴリオンさん、でもメガネをかけてたら狙いにくいので外しますね」

【画面共有しろ】

「はい、、、」

「シエルさん、画面共有して」

『わかりました』


俺は近くの机にメガネをおく。


【おい!向きが違うぞ!】


微かにゴリオンさんの声が聞こえてくる。

俺はそれに返答することはせず、男にピストルを向け引き金を引く

バンッ

と言う音が響く。

俺の目の前にはまだ息をしている男と弾丸によって削られて傷がついている床があった。

俺はメガネのサイドボタンを押し、ミュートにする。


「今、こっちからの声は聞こえません。今のうちに逃げてください」

「あ、ありがとう。じゃあな、この仮はいつか返すからな!」

「必要ないです、、、」


これでも命の大切さはわかってるつもりですから、、、

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