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趙雲(子龍)

来歴はみなさまご存じのとおり。

「奇想三国志 英華伝」では、十代で公孫瓚に仕えたことにしている。

年齢は、だいたい孔明より五歳くらい年上。


※ 容姿 ※

男らしく凛々しい容姿にめぐまれている。

体格はいかにもしなやかそうで、角ばったところはすくない。

張郃などは官渡で見た趙雲の後ろ姿を何年もおぼえていたほどで、背中で語れるタイプらしい。

背丈は八尺(約180cmくらい)で、孔明とほとんど同じくらい。

つねにあたりを警戒する癖がついているせいか、表情は険しいことが多いが、親しい者……とくに孔明にはさまざまな顔を見せているようす。


ふだんは無口。なので逆に口をひらくと人が耳を傾けてくれる。

核心をついたことを口にすることが多いが、声が若いのと、もともとの誠実な口調ゆえに、あまり相手に威圧感を与えずにすんでいる。

めったなことでは自分から冗談を言わないが、ユーモアを解さないというわけではない。


※ 持ち物・服装 ※

武器の手入れをするための、獣の皮と脂はつねに持ち歩いている。

手巾ハンカチもつねに持参し、手と顔を清潔にするように気を付けてもいる。

劉備の主騎は汚いと侮られることがないように、というのもあるが、育ちの良さが出ているのかもしれない。


服装にはあまり気を使わない。

劉備からはしょっちゅう布の下賜があるし、孔明も「もっと身なりを変えたほうが映える」と言われている。

しかし着飾る気になれないでいる。

身なりをきちんとしたほうが背筋も伸びるし、劉備や孔明を引き立たせられるとわかっているが、あまり着飾ると、いざというとき動きが悪くなるのではと危惧しているのである。


髪型はふつうの兵卒とおなじく、あまり凝っていない結い方の髪型をしている。

これまた手入れが楽だからで、服に合わせて髪型を変えることすらある孔明とは対照的である。

朝に髪をととのえるのは、従者の張著の仕事になっている。



※ 長所と短所 ※


武将らしからぬ穏やかで誠実な性格。

めったなことで動揺しない。

ただし、何をするかわからないところのある孔明には感情を揺さぶられ続けている。

言われたこと以上のことを言われなくてもできる優秀さを持つ。

読み書きも人一倍できるし、暗誦などもお手の物だが、細かい事務仕事は苦手。

ただのイエスマンではないところも劉備の信頼を勝ち得ているところ。

言う時は、しっかり言う。


人の好いところもあり、ガツガツした出世欲もないところから、真逆のタイプからは侮られやすいという気の毒な短所がある。

後輩が自分より出世しようと気にしないのが趙雲である。

自分がだれよりも孔明や劉備と絆を築いているという自負があるためである。


※ 願いと夢 ※


願いは劉備による天下統一。

趙雲は口にしたことはないが、皇室による漢王朝復興にはじつは希望を持っていない。

あくまで天下の中心にいるべきは劉備だと思っている。

なので、劉備とその一家を必死で守ろうとしている。

劉備の補佐としてもっともふさわしいのは孔明だと信じており、さまざまな困難がのちのち生じてくるが、まったくブレずに二人の架け橋となっていく。


個人的な夢は、劉備の天下統一のメドがついたら、田舎にひっこんでのん気に暮らすこと。


※ 好きなもの・嫌いなもの ※


馬の世話、武器の手入れなど、手や体を動かす作業が好き。

頭を空っぽにして作業に熱中していると、いい考えが浮かんできやすいから。

孔明の影響で、少年時代に読んだ書物を読み返してもいる。

読書も好きなので、苦ではない。

さまざまな経験を経たあとだからこそわかる言葉もある様子。

わからないところは孔明に講義してもらっている。


嫌いなものが少ない得なタイプだが、あえていえば、ずるい人間が好きではない。

人を平気でだまして何とも思わない策士は苦手で、その点、策士と自称しつつ、陰湿な策謀とは無縁の孔明とは気が合っている。

あとは、男女ともに感情的になりすぎるタイプも苦手。

父の本妻がまさにヒステリックなタイプで、家の中をひっかきまわしていた。

そのトラウマがあるため、という設定。


※ 信条 ※


けしておのれの本心に背くことはしないのが信条。

私利私欲に走らず、おのれの心の声に耳を傾け、誠実に生きている。



※ 謎 ※


なぜ結婚しないのか?

答えはあきらかで、劉備とその一家の世話で忙しく、自分の家庭を持っている暇がないため。

まだ若いから、自分には早いと思っていたのもある。

気づけば三十路も半ば……

しかし、天下の情勢が情勢なだけに、焦りはない様子。


どんな女性となら所帯を持つ気になれるのか?

それは本人だけが知りうる秘密であり、孔明も知らない。


※ 家族とこれから ※


常山真定の趙家の末っ子として、責任感の強い長兄に厳しく育てられた。

その長兄はすでに逝去している。

次兄は「子龍」の字をさずけてくれたものの、行方知れず。

他の兄弟たちとはあまり仲が良くないため、ほとんど音信不通。

幼馴染みに夏侯蘭がいる。


赤壁の戦いを経て、天下へ勇躍する劉備と共に、趙雲の環境も激変していく。

男女ともにさまざまな人物が趙雲の前にあらわれるが、孔明との厚い友情は変わらずつづいていく。



あらたに「趙雲」の項目を差し替えました。

見やすくなったなあと思っていただけたならうれしいです!


次回はだれかな? お楽しみにー(*^▽^*)

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