表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/42

第三幕十四話

また、名前変更しました。ごめんなさい。


ティア騎士長→ミシェル騎士長エルフ

「エド、獣族のスパイの件、どうだった?」


俺とレイチェルは黙って、エドの報告を聞いていた。


「やっぱり、ミシェルか……。」


「まあ、仕方ないね。」


レイチェルは少し悲しそうな顔をしながら、昔を思い出していた。





私は、エルフ領に侵入してすぐ騎士学園に入学した。知り合いとかもいなくて、最初はいつも一人でいた。


「あ、不正入試のお嬢様じゃん。」


「ちょっとー、可哀想だよー。」


「そー?ウケるー。」


実力が私と同じ下位クラスの三人組がこちらを見て笑っている。


「ちょっと、何こっちみてんの?」


私と目が合うとリーダー格の人達が文句を言ってきた。私がそれを無視して歩き出すと


「無視すんなよ。」


と後ろから声が聞こえて来るが、追いかけられる様子はない。


「はあ、慣れないなぁ。」


私は魔法も使わず、魔力を制御して目立たないようにして下位クラスになった。しかし、魔法を使わないようにするのは難しいことだ。


「ホント、それ。」


「え?」


隣にいつの間にか居た女の人が同調してきた。まずい……計画をつい口にしていたか……?そうしたら、口封じを。


「同期なのに何故か仲良くなれないのよね。」


「はあ、そうですか。」


彼女が同調してきたのは学園に慣れないことの方みたいだ。


「ところで、あなたは誰ですか?」


私の質問を聞いて、彼女はかなり驚いた顔をした。


「驚いた。私を知らない人もいるんだ。まあ、今はその方がありがたいんだけどね。私は首席のミシェル。よろしくね。」


あー、首席の人か。他の人達はトップを目指しているから、意識しているのかな?


「うん、よろしくお願いします。」


この日から、私の学園生活は少しずつかわり出した。





私は放課後、ジャーティー学園長に呼び出されたから、学園長室に向かっている。私のように何もしていないはずの人が、学園長に呼び出されるとは何があったのだろうか。まさか、魔女なのがバレたのだろうか?最近、この心配が絶えなくてホント困るな。


「失礼します、レイチェルです。」


「どうぞ、お入りください。」


私はこの何を考えているのか分からないおじいさんと対面する。


「さて、この学園は楽しいかい?」


「はい、素晴らしい環境で充実した生活を送ることができています。」


私は心に思ってもいないような嘘をすらすらと述べる。恐らく、これから嘘をつかないといけないことが増えてくるのだろうから、これは最初の練習だ。


「そうかい、そうかい。それは、学園長として嬉しい限りだよ。ときに、あなたは魔法を使わないと聞くのだが、本当かい?」


やっぱり、その事だよね。さすがに、その質問についてはちゃんと、対策している。


「はい、私が魔法を使うと魔力が暴走して危ないので控えております。」


「そうなのかい!それは凄いね。ここでやって見せなさい。」


え……ここで?こんなの予想してないって!


「ここで、ですか?」


「ええ、そうだよ。何か出来ない問題でもあるのかい?」


「危ないですよ……?」


「私のことを心配するには百年早いよ。」


このババアぶち殺してやろうか。


「では、やりますよ。」


私は息を吸い飲み魔法を唱える。


「発火……」


そう口で唱えて、同時に重力魔法と爆発魔法を使う。


ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああん。


耳をつんざくような音ともに私の魔力を爆発させる。クソババアは死んだかな?私はボロボロになった身体を起こして、近寄ろうとする。


「あなた、丈夫だし、かなり魔力あるのね。」


「え?」


目の前に無傷なジャーティー学園長が平然と立っていた。


「ほい。」


ジャーティー学園長が腕を一振すると、私の怪我は一瞬で癒えた。


「あなた、その様子だと魔力も膨大なんだろ。どうして、それも使わないのかい?魔力は暴走しないと思うんだが。」


うわ……このババアやりずらい。


「えっと……それだと、私が強すぎてつまらないじゃないですか?」


焦って、本音八割、嘘二割を含んだ言葉を紡いでしまった。音や時は元に戻るはずもなく、私を後悔に沈みこませる。


「なっはっはっは。あんた、面白いな。明日から、上位クラスに行ってみな。」


「えぇぇぇぇぇぇええ。」


変な疑いをかけられるよりは全然いいはずなのに、私はつい大声をあげて悲しんでしまう。


「あと、たまにここに来てみなさい。私も一人で寂しいのよ。話し相手になってくれるかい?」


私はもはや、口から言葉を発することが出来なくなっている。上位クラスに移動とか、絶対目立つじゃん!


「嫌かい?」


「い……嫌じゃありません。」


「そりゃ良かった。ではまた。」


私は口を開きながら、学園長室を出でいくことになってしまった。神様、どうか私を助けてください。シヴァ様、どうか私を許してください。そう、天に願い続けていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ