第5話 未来へ
[ルカ]「私の家は家というには小さすぎるので、ここで大きな家に住みたいです!」
[レオン]「おっ!新しい住人か!」
ルミアに初めて私達以外の住人がやってきた。
その日は皆で野宿だった。
途中、ムカデが出てきてパニックになった。
[レオン]「うーん、眠れない…」
今は…2時半か。
「うわああああああ!」
[レオン]「うるさっ!誰だよ!」
今日は忙しい日だな…
「へへっ、マーモットの真似」
[レオン]「いや誰だよ!」
黒い全身タイツはカッコ良いポーズを取った。
[田中]「名前はジンギスカン・オイシイ・モット・モルモット・ソシシサ・田中・バンザイ・インザ・コタツだ。最近改名したんだ。覚えておけよ!」
なんだその名前!
俺の本名にそっくりじゃねーか!
[レオン]「覚えられるか!いや覚える人はいるだろうけど…!」
田中は漆黒の闇の中へ消えていった。
疲れた…(脳内の家に)帰って顎ゲーしよ。
「えんだあああああああああああ」
[レオン]「うるせえ!今度は何だよ!」
[田中]「反応が面白いからまた来ちゃった☆」
[レオン]「帰れ!」
田中は漆黒の闇の中へ消えていった。
疲れた…魔理雄64でもして寝落ちしよう。
結局眠れなかった。
午前7時
[フニャ子]「家が出来てる!」
[ゴンザレス]「本当!誰が造ったのかなぁ」
レオンのお気に入りだった場所に豪邸が建っていた。
「驚きましたかー?」
[レオン]「今度は誰だ!?」
「私達が造ったんですよ!」
立っていたのは6人組だった。
「私達は未来人なんです。あ、時間が無い…じゃあ帰ります!」
[レオン]「未来って忙しいのかなー」
[はな]「この街が大きくなったって事ですよね、嬉しいです!」
ぐーすかぴー
お昼寝タイムの時だった。
[レオン]「ぐー…危ないモンテフィーヌ…ぐー」
目が覚めるとモンテフィーヌの体がバラバラになっていた。
[はな]「きゃあああっ!」
はなは動けなくなってしまった。
「…どうした?」
全員が駆けつける。
「………!?」
続けて全員も動けなくなってしまった。
「どう?びっくりしたかしら?」
ワープホールから5人が現れた。
[ゴンザレス]「だ、誰よ!」
[リーズン]「こいつらは四天王だ。」
[サラセニア]「弓使いのサラセニアよ。」
[アンス]「守りのアンスだ。」
[ラフィン]「妨害のラフィンだよ~」
[レイア]「刀使いのレイア。」
怖い…助けて…
[アンス]「貴様らはここで終わりだ。」
[ラフィン]「もう力は使えませんよ~」
血飛沫が上がる。
声も匂いも分からない。
目さえも視えない。
はなはただ必死に逃げて、逃げて、逃げた。
仲間を置き去りにして。
足は何度も転んでぼろぼろになっていた。
だが、それを気にしている暇は無い。
やがて日が暮れ、はなは暗い森に迷いこんだ。
同じ道を何度も通っているうちに、段々と力が抜けていく。
もう物を握る力も無い。
その時、はなはエリンとばったり会った。
二人共、会話をする元気は無かった。
少し微笑むと、相手は微笑み返してくれた。
二人は出口を見つけた。
出口には、神殿のようなものがあった。
中に入ると、二人は力尽き深い眠りについた。
二人は、なぜか神獣になった。
神獣となった二人は世界を造り、再び眠りについた。
神獣は数千年経った今も崇められている。
[女の子]「これ、ラスティエイルってお話。面白かった?」
[女の子の友達]「うーん…」
[女の子]「一部がボロボロだから読めなかったんだよね…」
[女の子の友達]「あー、だからか。変だったの」
[女の子]「また本見つけたら、一緒に読もうね」
[女の子の友達]「うん」
この少女達の未来から、再び物語は始まる。