第4話 繋がる世界
[ラニス]「本当に女神です。」
[レオン]「ほんとのほんとのほんとに?」
[ラニス]「はい。」
[レオン]「いやぁ嘘でしょ~」
[ラニス]「なら、これはどうでしょう」
池の水が竜巻のようになっている。
すごい…本当に女神さまなんだ…
[レオン]「うっそだぁ~それも偶然やろ?」
[ゴンザレス]「いい加減信じてやって…」
女神さまが目の前にいると思うと…うう…緊張する…
[ラニス]「この水を飲むと強くなれますよ」
そう言って取り出した水は、見た目はただの水道水。
[レオン]「やべぇ!悪質なやつだ!」
でも、何か不思議な力を感じる。
[フニャ子]「私は飲んじゃうよ!」
[レオン]「あっ!おい!やめろ!」
[ゴンザレス]「私もー」
[モンテフィーヌ]「わたくしもいただきますわ」
いただきます。
[レオン]「みんな………うーん、飲んでみるか…」
………!
何これ…この…感じ…!
眠く…なって…き…た…
はっ!
目を開けると、私は魔法少女みたいな服を着ていた。
えっ、皆も…!?
女神さまは消えていた。
[ゴンザレス]「ついに憧れのプリンセスに…!?」
ゴンザレスとモンテフィーヌはなんか凄いドレス。
[フニャ子]「これでもっとみんなをサポートできる!」
フニャ子は…軍服?
[ゴンザレス]「レオン?レオン!」
[レオン]「………………」
レオンは……王子様みたいな格好…
私の服はなんか分からないけど神々しい。
あれ、レオン、どうしたのかな…
レオンが飛び起きた。
[レオン]「みwなwぎwっwてwきwたwww」
[フニャ子]「えっ!」
[ゴンザレス]「確かに…力が湧いてくるわ!」
ちょっとうるさかった…
耳が痛い…気がする。
…痛いのは足だった。
[モンテフィーヌ]他の皆さんにもこの水を渡しに行きましょう。
[セリア]「ありがとうございます」
ごくごくぷはー
[エリン]「何か強くなった感じ」
[フニャ子]「セリアの服も神々しいね!」
エリンは…名門校の学生みたいな。
[レオン]「眠いー…」
[フニャ子]「私も…」
なんだろう…変な煙で眠く…
「おはよう」
[レオン]「はっ!おはよう!って誰だよ!」
[リーズン]「我はリーズン。お前達を殺しに来た」
殺しに…!?
[フニャ子]「イヤー!助けてー!」
どうしよう…どうしよう…
[はな]「あ、あの!」
あっ!話しかけちゃった!
[リーズン]「なんだ?」
[はな]「あなたは何者なんですかっ!」
ひいぃ!
[リーズン]「名は名乗った。それで十分だろう」
あの人剣を持ってる。
斬られなくてよかった…
[リーズン]「この剣を振るうまでは無いようだな。では、まとめて死んでもらうぞ」
全員落とし穴に落ちた。
深い深い、闇の中へと…
息が苦しい。
皆は…いない…
私は、ここで死ぬんだ。
そう思った。
思えば、楽しい二度目の人生だったな。
生き返らされて最初は嫌だったけど、みんなで美味しいもの食べて、みんなで戦って、みんなで笑って…もう、やり残した事は無いかな。
天国に行ったら、生き返らせてくれたペギコさんにありがとうって言わなくちゃ。
ふふ…みんなにも また あえると いいな
[フニャ子]「はなちゃん!生きて!」
[はな]「はっ!?」
[フニャ子]「みんなもいるよ!」
[レオン]「オッス!」
[セリア]「皆でリーズンを倒しましょう!」
私…まだ生きてた!
そうなったら、リーズンを倒すしかない!
ゴンザレスが天井を破った。
ボゴォン!
落とし穴は、めっちゃ浅かった。
[ゴンザレス]「!?」
[モンテフィーヌ]「なっ…!」
元の場所に戻ると、そこは火の海だった。
[フニャ子]「わだじどべやがぁ!」
そんな…他の人は…?
「ここは戦場ですか?」
[レオン]「こんな時に新キャラかよぉぉぉ!」
[フニャ子]「自己紹介!はやく!」
[名無しの権兵衛]「あ、はい!どっかの娘です!名前はありません!」
[レオン]「自己紹介の意味…!」
その人は凄い髪型で凄い服を着ていた。
[ルカ]「そこにいるジズって人にはルカって呼ばれてます!」
[ジズ]「……………」
こっちは…なんかクールそうな男の人。
[リーズン]「ほう、戻って来たか。ん?その顔、ルカとジズだな。」
[フニャ子]「会った事あるの!?」
[ルカ]「ちょっとね」
[リーズン]「2年前の事、忘れておらんぞ。」
2年前…?
[ルカ]「2年前…あの時の…」
[リーズン]「忙しいのでそろそろ帰る。また会おう」
リーズンは火の中に消えていった。
[レオン]「なんだったんだよ!」
[フニャ子]「勝った…のかな…?」
[ルカ]「私、建物直すの手伝います!」
[ゴンザレス]「あ、ありがとう!」
他の人は全員無事だった。
建物を直すのには時間が掛かりそう…