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霊能(脚)力者の蹴殺し除霊奇譚  作者: 砂湯 幽
霊能(脚)力者現る?
14/30

フクトミさんとモモコさん 其の4

「てめえら・・・・」


すっかり忘れていた。幽霊をノックアウトしていたのだ。


「モモコぉ!俺が1年間で貢いだ500万!忘れたとは言わせねえぞ!!」




僕たちの氷点下を下回る視線が一斉に注がれ、モモコさんを凍りつかせた。




「え?いやこれはねあのちがうのよほんとにあの」


「モモコさん・・・・あなた・・・・些か度が過ぎますよ」


「ひっ・・・・・」


ハンネさんが怒っている・・・。

その異様な殺気に、幽霊すらもたじろいだ。

僕とフクトミさんでさえ、いつもの怖いハンネさんが、一際怖ろしく見えた。



しかし幽霊は気力を振り絞る。幽霊らしくモモコさんに恨み節を唱えた。


「借金で働き詰めになってなあ!挙げ句の果てに過労死だ!!!」


「でも貢いだのはあなたの意思でしょう?借金をしたのも」


「う、うるせえ!とにかくその女は呪い殺さなきゃ気が済まねえんだよ!」


「自己破産しなかったんですか?」


「できなかったんだよ!前の自己破産から2年しか経ってなかったんだ!!」



相変わらずド正論をぶつけまくる。


幽霊は異形の姿へ変わって行く。例えるなら地獄の餓鬼のような悍ましい姿に・・・・。



「どうやら、元々ロクな人じゃなかったようですね。それに、私を馬鹿と言いましたよね?」


(え?気にしてたの?そこ?)


「フクトミさん、サトウくん。モモコさんをお願いします」



どうする気だ・・・?・・・いや・・・・決まっているか・・・・。



「・・・・・・・・ふっっっっっっっっ!!!!!!!!」


「あぐぼっ!!??!?!?」


お構い無しとばかりに、ハンネさんが回し蹴りを放った。

その速度と威力はこれまでに見た2発とは比べものにならないものだった。


幽霊は音もなく壁に叩きつけられると、そのまま倒れ込んだ。


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