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霊能(脚)力者の蹴殺し除霊奇譚  作者: 砂湯 幽
霊能(脚)力者現る?
13/30

フクトミさんとモモコさん 其の3

「もう視えていると思いますが」


「はい・・・・助けていただいて・・・」


モモコさんは落ち着きを取り戻すと、フクトミさんと向き合った。



「私たちは席を外しましょう。サトウくんが認識しているのでモモコさんにも視えるはずです」


僕らは部屋を後にし、外へ出た。



「モモコ・・・・・」


「・・・・私を殺しに来たのね?」


「まさか、俺は君を愛していたよ。いや、今も愛してる」


「・・・・じゃあどうして?」


「さよならを言いたくてさ。俺はもう少し、あの人たちと人助けをしたいんだ。君がいるこの世界で」


「そう・・・・」


「そうだ、すまないが、お坊さんに屋敷を除霊してもらったんだ。流石にタダというわけにはいかないからな。少しだけ”貸して”くれないか?」



「プッ・・・」


「??・・・どうした?」


「あはは!変わってないわね、そういうところ」



「死んでるのにどうやって返すのよ?」


「う・・・・それもそうだな・・・・」


「まったくもう。それにもともとはあなたのお金よ。何より悪いのは私だし」


「・・・・・モモコ」






「仲直りできたみたいですね」


声がダダ漏れだったので、これは不可抗力だろう。僕たちは一部始終を聞いていた。


正直なところ、僕はフクトミさんがモモコさんを呪うんじゃないかと、少しだけ危惧していた。


と、その時、僕はまたもや霊力を感知した。


「・・・・!・・・・ハンネさん!まずいです!」


僕らはまたも土足で上り込む羽目になった。



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