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神魔王  作者: オスカル
2/3

⒉人間との戦争

                    2.人間との戦争


「で、父さん本題に移ってくれる?」

サタンがやっと部屋から出てきた。

「分かった。もうそろそろ始まる頃かもな。」

サタンが曖昧な言い方をしたため、ローダンセが首を傾げた。

「何が?」

少し沈黙した。すると

「うおーーーー!」

という歓声が聞こえてきた。

「まさか‼」

「…ああ。戦争だ。」

サタンが真剣な表情で言った。

「母さんいつの間にか消えてるし‼」

サタンが立ち上がった。そして家臣たちを呼んだ。

「ロー、一緒に戦ってくれるか?」

少し間をおいてローダンセが答えた。

「新しい剣買ってくれる?それならいいよ。」

サタンが呆れたような顔をした。きっとここは「もちろんっ」というかっこいい感じで言って欲しかったのだろう。

「…わかった。」

そう言いサタンたちは戦場へ出て行った。


その頃アテナは東大軍の士気を高めていた。

戦場では必ずと言ってもいい程士気が高い軍が勝ち、士気が低い軍が負ける。これはその軍の将軍にかかっているのだ。

「お前らーーーー‼︎今こそ魔族の恐ろしさを人間共に見せてやるぞ!」

「オオーーーーーー‼︎」

「私を信じてついてこい!そしたら必ず勝たせてやる!第1軍出陣準備!蹴散らせろーーーー‼︎」

「オオーーーーーー‼︎」

どうやらアテナの東大軍の士気はとてつもなく高まったようだ。

この戦はまず、アテナが指揮する東大軍が正面から突撃し、それを見て人間軍の作戦を予測し、それに合わせてローダンセが指揮する西大軍と特殊部隊が動くという作戦だ。


その頃西大軍に着いたローダンセもまた士気を高めようとしていた。しかしローダンセの士気の高め方は少し変わったものだった。ローダンセは物凄いスピードで一人一人に声をかけていっていた。

「ベガワズ、この前母さんのイヤリング壊してそのまま隠してるの知ってるよ。今回活躍できたら内緒にしててあげる。」

「うわぁーーーーーーなんで知ってるんですかーーーーー‼」

このような脅しをとても早口で言っている。しかもこれは全て事実だ。ローダンセは昔から一人でいることが多かったため、魔族たちの秘密をずっと集めていた。その秘密を書いたノートは全5冊まである。

(みんな頑張ったら褒美があるって言われるより頑張らなかったら罰があるって言われた方が頑張るじゃん)という考えかららしい。

ローダンセがやっと全員に脅し終わったみたいだ。

「みんな、頑張るよね?」

「オオーーーーーーーーーーーー‼」

全員の内緒にしててほしいという気持ちから声が響き渡った。これでローダンセが指揮する西大軍の士気?もとてつもなく高まったようだ。

こうして人間軍の士気高めも終わったようで戦争が始まった。



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