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第1話 「始まりはおみくじから」


私の名前は笠波かさなみ 夏帆かほごく普通の女子高生です。


うちの学校では、最近 ”おみくじ”がブームになっているようで

学校中 色んな神社のおみくじの話しが広まってます。

例えば 恋が叶う 恋愛みくじの恋くじだったり、

テストでいい点が取れるかもが学業みくじの学びくじ

まぁ、私たちにはまだ関係ないですけど、

出産時に引くと性別が分かるかもっと言われる子供くじとまぁ色々。

私は、神社の策略と思っていますが(笑)


そんなある日学校の休み時間 ひとりで本を読んでいると

親友の清香が私の元に大急ぎでやってきました。

「夏帆 いたいたぁ~。探したよ。」

「そんな慌ててどーしたのさ。」

息を整える清香。

「最近校内でも”おみくじ”流行ってるじゃん?」

「そだね。すこし引くぐらい周りでおみくじ おみくじって言ってるね」

「でしょ?でもさ~ 本来のおみくじって 年明けの初詣で引いたり

 旅行先とかで有名な神社で引くぐらいじゃん?」

「まぁ、一般的にはそうだね。」

「でしょ。最近は恋したりとかテスト前とかに引く

  おみくじもあるみたいだけどさ。」

「うん うん。」

「で 夏帆このおみくじ知ってる?」

清香がスマホの画面を夏帆に見せる。

「”月見くじ”なにこれ?初めて聞いたけど。」

「なんか。月に1度その月の運勢を見るおみくじらしくてさ」

「あっ!だから”月見くじ”なんだ。」

「で、ネットで評判とか見るとすごいの。」

「なにが?」

「めちゃくちゃ当たるらしいんだよ。」

「でも、こんなの初めて聞くよ?

 どこの神社でしてるかもわかんないじゃん。」

「この清香さんを舐めないで!!もう場所は調べがついてるのだ。」

「いや…別に舐めてはないよ? そうなんだ。」

「まだ、うちらのクラスでもこれは広まってないし、

  一番乗りで今日行かない?」

すごい興奮する清香に対し、私はなぜか少し嫌な予感もしていました。

初めて聞いたってのもあるけど、そのサイトの見出しがバックが黒で

文字が赤 まるで心霊サイトのような雰囲気だったから

怖いのが苦手だった私は特に抵抗感がありました。

ただ…すごい興奮している清香はこうなると止めることができない性格で

とりあえず、放課後一緒についていくことに。


「で 電車で一時間で歩いて20分ってきよ~。これ遠すぎ。」

「でも、その分 おみくじの効果が期待大じゃん。」

(きよ~。それとこれとは話しが別だと思うよ。私は)

っと心で思いながらも、清香の後ろをついていく。

「この神社?」

「うん。間違いないと思うよ。」

(ここまで来て逆にありません。ってなったら嫌だなぁ...)

神社に入り、少し歩いていると 住職さんを発見

「おの~。すいません。ここって”月見くじ”のある神社ですか?」

「はい。そうですよ。」

「私たち 月見くじを引きに来たんです。」

「そうですか。ありがとうございます。では…こちらへどうぞ」

住職さんに案内され、私と清香はさらに神社の奥へと進む。

「こちらが月見くじになります。

 ただ引かれる前に注意事項がごございます。」

「注意事項??」

私と清香はハモる形で同時に言う。

「この”月見くじ”はよく当たります。外れることがないほどに」

「えっ! そんなにですか。まじすごい 夏帆もそう思うでしょ。」

「すごいけど…私は逆にそこまで当たるなら”怖さ”を覚えるよ。」

「で その注意事項なんですが、一度引いたら必ず最低半年は

 必ず引きに来てください。必ず。」

「半年ってことはつまり6か月 6回は最低引かなきゃいけない。」

「そうです。そして例えば今日引かれる場合、本日が2日ですので

  来月からは1日から3日までの間に来てください。」

(なにこの”おみくじ”縛りきつくない?)

私は逆に来れなかった場合の事が気になったので住職さんに尋ねました。

「もし…その指定の日までに来れなかったらどうなりますか?」

「はい。必ず引いたものに”災い”が訪れます。」

その言葉に初めてウキウキだった清香もテンションを

取り戻し、初めて住職さんへ質問をした。

「災いって何が起こるんですか?」

「それは私にもわかりかねます。なにせくじの効力ですから。」

「でも、それだけ”当たる”っということですよね。

 それに最低6回は必ず来れば、”災い”も何もない。」

「そうゆうことになります。」

「じゃぁ 私は引きます。それでいいことがあったら嬉しいし

  夏帆も”月見くじ”引くよね?」

「ごめん。私は無理だ。その縛りじゃバイトできっと来れない日もあるし。

 きよももっと考えた方がよくない?警戒した方がいいよ。」

そう、私が言っても清香は引く気満々で

警戒心のかけらもありませんでした。

「そうですね。そちらの方は今の段階で難しいと思われるなら

 やめておいてください。それぐらい警戒されていた方がいいです。

 それほどこのくじは良いことも悪いことも当たりますので。」

「せっかく来たのに夏帆が引けないのは残念だな~。」

「では、”月見くじ”引かれる前にこちらに署名を。

  くじの効果で万が一な事があった場合でも当神社は責任を負えませんので。」

「うわ~。ほんとに当たるんだって思ってくる演出だよ。」

清香は何の躊躇もなく、書面にサインし、くじを引いた。


月見くじ-----+

ヨイコト   : キンが舞いこむデショウ

ヨクナイコト : オモイビトが遠くなるデショウ

--------------------------------------------+


くじには2行 良いことと悪いことの掲示のみ

「では、あなた様は必ず来月もお越しください

 お待ちしております。」


そして、その帰りの事

電車を待っているとサラリーマンの方が封筒に入った書類を

落としそれに気がついた清香が慌てて落とし主を追いかけ

「あの~ ちょっと待って 落としましたよ。」

「えっ! あ やば ありがとう。本当に大切な書類なんだ。」

「てか おじさん走るの早すぎだよ~。」

「ごめんね。急いでて…お詫びにこれでお茶でも飲んでよ。」

っと紙を渡される。それをよく見ると1万円札

清香がサラリーマンの人を呼び止めようとしたが

すでにどっかに走っていった。

「渡せた? 封筒?」

「渡せた。で 1万円もらった。お茶飲んでって」

「お茶で一万円。どんな高級なお茶なの。」

「多分だけど、すごくおじさん急いでたから

 千円と1万円間違えたんじゃないかな?」

「そんなことあるのかな}

その時、私はふとあることが頭に過りました。


それは、月見くじの

ヨイコト : キンが舞いこむデショウ

(たまたまだよね…)


そして、私は清香と別れ それぞれの家へと着いた。


「やばっ!親戚のおじさんにおこづかい3万ももらった。

 あのくじのキンが舞いこむのキンってお金だったの?

 まじ”月見くじ”すごすぎなんだけど。」

っと清香がテンションを上げていると

ラインが入る。

それは清香の彼氏の晴人からだった

晴人「ごめん。大事な話がある。 今いいか?」


その頃 私は家でまったり漫画を読んでいると

兄のあきが帰ってきた。

「おにいちゃん お帰り」

「夏帆 ただいま。」

すると兄が私を見て固まる。

「どうしたの。ぼっとして?」

「お前 今日どっか変なとこ行ったか?」

「なんで?」

「お前の後ろに黒い影が見えるからさ。

 まぁ 2日もあれば消えるだろうけど…


清香に届いた晴人からの連絡は何だったのか?

真帆につく黒い影とはいったい…


第2話 「くじの効力」 へ続く…


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