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EVERYB⚫DY SAMURAI SUSI GEISHA

「あのですねー。ですから、この間山賊に捕まったあの時点で私は、私の人生は、本来ならもう既に終わっていました。殺されるか、奴隷になるかどちらかでした、それを救われただけでも、十分なのにヨシヒロさんは全く」


「はぁ。いやまぁそれでも私はジョージさんのお陰で、ジョージさんちのお陰で私は挫けずに、ここまでなんとかやって来れた。ジョージさんちの家庭がなければ、孤独にまみれ自暴自棄になっていたかもしれない。マリアちゃんの笑顔に救われたのは私の方です。それを私の恩人一家を私だけの都合で、路頭に迷わせる訳には、絶対に行かないんですよ」


 そんな話をしながら

 旅路を走る

 わさわさと

 わさわさと

 三人四頭

 浜辺に走る

 わさわさと

 わさわさと


 しばらくして

 浜辺の塩田拠点に到着


「これ、サークルトルからここまで普通の馬車なら、半日はかかりますよね?」


「そうですねー。まぁ塩がご入り用の際は、いつでもうちまでジャパン拠点まで来て頂ければ。ジョージさんちならいつでも大歓迎ですよ。うちのメンバーならジョージさんもリリーさんもマリアちゃんも皆、顔を知っているからね」


「ここがヨシヒロさんの塩田拠点ですか?大きいですね」


「この黒い丘全体が塩田施設になってます。黒い岩をベースにしているのは色んな色の中で黒い色が太陽の熱、えーっと、お日様の熱を一番日光から吸収するからです。こちらから海水を汲み上げていきます。頂上のプールにまで魔法で、何人かの魔法で随時海水を引き上げます。何段ものプールを経て頂上のプールに海水を引き上げます。各プールで何日間か経て下の最終プールまで降ろして流して来ます。降ろしてきましたら、こちらの釜場で沸騰させまして水分を抜きます。水分を抜きますとこちらの天然塩の完成となります。」


「いや、あの量の海水を一人で魔法で持ち上げるって時点でかなりおかしいですよ?」


「あー、いえこの工程は本当は奴隷さん達の、人海戦術による分業になります。もう訓練済みなので大丈夫ですよ?」


「どれ程の奴隷でこの工程を?」


「そうですね一日二十名くらいでだいたい7日ですね。頂上のプールが満水になってから乾かしますから。そんなに急ぎませんしね。一番下のプールが空にならないと下に流せませんし。まぁ、奴隷さんを使い潰すなんて私は、冒険者じゃございませんので」


「ヨシヒロさんほどの魔法の腕が有りましたら、奴隷さんを養成訓練するのも、訳ないんでしょうね。あんなに大量の水を一度に運びあげるなんて、並みの魔道師でも中々居ませんよ?」


 ステータスも

 弄れますが?何か?


「あーそれでしたら、魔法をあまり使わないバージョンの入浜式の塩田ですね?今から作りまーす」


「はい?いや、ちょちょちょちょっと待って下さい?あれだけの海水を一人で魔法で汲み上げた直後に、なんで一人で片手間程度の気軽さで鼻唄まじりで余所見をしながら、しかも我々と話をしながら塩田を造る作業をしてるんですか?国家規模の魔道師が全力を出して、何日間かかると思ってるんですか?」


 申し訳ありません

 数日間ではなく

 数時間もかかりません


「言ったはずですよ?レイラさん?もう常識が通用すると思ってはいけません。ヨシヒロさんは『規格外』なお方なのです。あの開拓地の壁をわずかな日数で建ててしまえるお方なのです。」


「ど、どれくらいのステータスが有れば、こんな真似を?」


「見たいですか?見ちゃうと恐らく後悔しますよ?」


「い、いえいいです。他の方のステータスは、敵でもない限り見ないのがマナーですから。淑女たる私が他の人のステータスを見るなんて、そんなはしたない真似は決して出来ませんわ。」


 へー淑女なのか

 商業ギルド員なら

 やっぱりそれなりの教育は

 受けているのか?


 そんなことを考えながら

 入浜式の塩田を組み上げる


「こちらの塩田だと魔法で、海水を持ち上げる必要性は有りません。海水を桶や樽で運ぶ腕力は必要になりますが」


「なるほど。」


 塩田施設の説明をしている間

 マリアちゃんは

 はじめてみる海に

 大はしゃぎだ。

 波打ちぎわを走り回っている


 そう言えば

 うちの開拓団員さん達も

 はじめてみる海に

 大はしゃぎだったな


 交通機関の発達し

 安全の保証された

 向こうの世界の日本とは違い

 ほとんどの人間が

 自分の住む街からは

 出ないらしい。


 因みに

 日本でも江戸時代は

「入り鉄砲」に「出女」と言って

 都市からの出入りは

 関所によるチェックが

 厳しかったらしい

「通行手形」が無いと

 通れなかったらしいし


 戦国時代なら

 関所で通行料を納めないと

 通れなかったりも

 したらしいし


 江戸は将軍のお膝元で

 地方の大名の家族を

 人質にしていたからね

 大名の嫡男や奥さんは

 大名達が反乱しないように

 大事な人質として江戸に

 置かれていたらしいし


 天下の副将軍も日本中を

 諸国漫遊したわけではなく

 箱根までが精々だったらしい

 地方のデータをこまめに集め

 部下に報告させ

 網羅させた御方らしいが


「犬公方」の綱吉さんに

 一言苦言を物申したから

 巷談等で天下の副将軍として

 持ち上げられるように

 なったらしいんだけども


 まぁ魔物やら山賊等々

 旅先の安全が補償されない

 こちらのような世界だと

 それもまぁ仕方がないのかな


 まぁ、

「水と安全は只」って

 思っている現代日本人が

 平和ボケし

 過ぎているだけなのかも

 しれないんだけどね


 南米やら中東

 治安の悪い国では

 あちらの世界でも

 当たり前のように有って

 ニュースにならなければ

 意識もされない。


 アメリカやヨーロッパのような

 先進国でも常識の通じない

 治安の悪い場所はやはり

 当たり前のように存在する


 日本でも本当の

 地元の人達なら知ってるはず

 あそこはヤバいって

 地域が有ることを


 人間自分を取り巻く環境が

 当たり前だと感じると

 何処まで行っても

 それが通用すると

 錯覚してしまうものだしな


 そんなことを考えながら

 塩田施設を石壁で覆う


「こ、こんな壁をこんな時間で?あんな気軽に?本気ですか?」


「常人ではないと思ってましたが、これ程とは」


 岩魔法で地面を固め

 日除屋根を作り

 テーブルを作り

 イスを作る


 さてそろそろ昼食を

 用意する時間だ

「浪漫飛■」が好き

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