フライ ハイ
お昼ご飯は
から揚げとみそ汁
いわゆるから揚げ定食だね
から揚げはお味噌を
水に溶いたものに
ニンニクやら唐辛子などを
微塵切りして溶かした
オリジナルの下味の味つけだ
まだ醤油がここジャパンに
無いのだから仕方がない
しかし醤油ver未体験の
開拓団員の皆さんには
大好評なようだ
「鶏肉を油であげるなんてなんてとても贅沢」
「ウマっ」
「これはご飯が進む」
「みそ汁旨い。あの鍋の旨さをいつでも味わえるとは、贅沢だ」
「ムフフ ご飯にみそ汁をかけるのだ。オジヤとはまた違う味わい」
「この付け合わせの浅漬けも、塩味がきいて美味しいのだ」
「もはや出汁のきいたみそ汁かけご飯の美味しさまで行き着くとは、味の追求が始まりだしたか」
「ご主人様~から揚げをもっと食べたいです~」
「おう、また作ってやるからな~」
「お願いします~」
まだマヨネーズ和えは教えない
アレは唐揚げ道の最終奥義
レモンかける派
マヨネーズ和え派
塩レモン派
など各派にわかれ
抗争が起きるレベルだからねぇ
◇◇◇
午後からは飛行訓練だ。
「みんな良いか~」
「「「「はーい」」」」
「皆?土魔法って、土を相手にぶつける魔法有るよな」
「はい土や鉄、木等を敵にぶつける魔法ですね」
「土魔法を発動させるとき、普通皆はどんなことを頭に思い浮かべる?」
「えっと、相手にどれだけ早く強くぶつけるかとか?」
「うん土魔法の肝は固い重い攻撃をどれだけ早く速く、正確に相手に強くぶつけるかって事で、頭の中で攻撃イメージを作って発動している。」
「そうですねー」
「つまり魔法を発動させるときに
『どこからどこまで
何を
どれくらいの速さで
どれくらいの高さで
物を移動させる』
という事を頭の中で、
本能的に頭のなかで設定して
発動していると言えるんだ。」
「あー、確かにそれはそうですね」
「だからね例えば
『ここで
自分の身体を
ほとんど動かさずに
地面から頭一つ分だけ
浮かせる』と設定してやれば?」
自分の体が
音もなく魔法に伴い
ふわふわと頭一つ分
空中に浮かぶ
「あ」
「え?」
「うわっ」
「本当だ」
「なるほど土魔法って、そういう事だったのか。」
「でもねー、ヨシヒロさんみたいにそんなに細かく土魔法を設定して、発動させる人なんて普通なかなかいないよ?」
「俺は学校で数学やら物理学を習ったせいなのかも知れないな。空間を認識する事、物事の運動する事はどういう事なのか、一通りは勉強したからな。まぁとりあえず、最初は浮かぶところから制御してみてね?やりづらかったら、こんな風に自分の装備を土魔法で作って、それを操作する事から初めても良いのかもしれないな。俺はこっちに来て初めて飛んだ方法はそれだったよ?」
初めて飛んだ
あの時のように
身体に土魔法で
装備を作り飛んで見せる
とりあえず階段を
土魔法で隆起させて作る
練習用に下は
泥のプールにしてある
枯れ葉のベッドでも良いのだが
まぁ何かしらの罰ゲームが
有った方が盛り上がるかな
しかし、午前中の特訓が
厳しかったせいなのか
皆、魔力強化と魔力操作が、
巧くなってて
簡単に飛べるようになってた。
開拓団員が浮かぶ
練習をしている間
木を削り
枝を割り凧を作る
枝で作った骨組みに
使わなくなった布を
樹液で張る
軍曹達の糸で結ぶ
四角い和凧
三角の目玉模様の洋凧
思い付くままに
木で作っていく
竹があればもっと
簡単なんだろうけれども
木を削り木を組み
組み上げていく
ラクネと軍曹には
この間に居住区の上の
蜘蛛の巣を一時的に外して
貰っている
「さーって、夕食まではこの凧を使って遊んでもらう。空気の抵抗や空気の流れ、つまり『風』を学んで読んで、自分の身体で覚えてもらう。背中に背負う飛行ユニットはこの凧に近いからね。お互いの凧がぶつからないように、糸が絡まないように、間をとって遊んでね?」
「「「はーい」」」
「どんな風に『風』を受けたら、どんな風になるか。風を感じ身体で覚えて下さいね。もちろん魔力でも飛ぶことも出来ますが、魔力の消費が激しいのであくまで、それは最後の最終手段です。魔力なしでも飛べます。魔力の無い世界でも実証されていることです。まぁ風の無いときには、魔力で飛ぶしかないのですが…ステータスで飛び上がり風の流れを読み、敵の目から逃れつつ安全に降りる。これが基本となります」
「はーい」
「着地の際は魔力と空気の抵抗でふんわりと降りる。身体に衝撃を受けないように、注意しながら着地しましょう。ポーションやら回復魔法は有りますが、怪我をすると流石に痛いですからね。安全第一でお願い致しますね。それぞれステータスは上がってますが、ステータスの数値を過信し過ぎないように。」
飛行ユニットの試作品を背負い
空に飛び出す
ステータスの力で空に翔び
飛行ユニットの翼を広げる
位置エネルギーを
速さのエネルギーに変換
速さのエネルギーを
位置エネルギーに変換する
mgh=1/2mv^2
つまり
滑空して落下速度を上げては、
身体を立てて
上昇し重力による落下速度を落とす
滑空して落下速度を上げては
上昇し落下速度を落とす
落下速度を空気抵抗と重力等で
地上付近で0にして着地する
【滑空】
【飛翔】
【飛行】スキルが発生した
また新しくスキルが出来たようだ
「これが皆さんに配布する予定のスカイスーツと飛行ユニットです。使い方はもう皆さん判りましたか?」
「「「はーい」」」
「あの木の葉の舞い落ちる様な動きを繰り返して、ゆっくりと降りてくれば良いんですね?」
「うん、そうだね。ポイントは着陸時にどれだけ速さを0にするかだからね。速さを0に近付ければ近付くほど、ぶつかった時に受ける衝撃は小さくなるからね。この鎧が有れば、魔力強化魔力操作が上がりますから、皆さんが今魔石無しでかなりの事が出来ていれば、もうほとんど心配は要らないでしょう。精霊さんもいるしね~。本当にヤバそうな時はシルフさんお願いしますね。まぁ、自分のステータスと相談してこの高さなら絶対大丈夫って見極めも大事だけどね」
「うん、空の事なら僕にお任せだね。でもヨシヒロさん、とうとう皆飛べるようになっちゃったね~」
「うん。まぁ鳥だって虫だって飛んでいるんだから。アルとかエリー達だって飛んでんじゃん。それに一人で飛んでいても寂しくない?」
「あ~、ん~まぁ、一人になりたい時も有るから一概には言えないけどね~」
「ん~何~失恋~?」
「ん~そんなんじゃないけど仲良かった友達がさぁ、死んじゃった時にはやっぱりちょっと一人になりたいかなー」
「あーまぁそだなー。確かになー」
もう俺の事を
覚えていないだろう
あちらの世界の故郷の友よ
お前ら
元気でやってるのだろうか?
俺はまだなんとか
今でもこちらで生きている




