道にまつわるエトセトラ
「で、リリーさんはこれから何かするの?」
「そうだねぇ、今現在うちにいる専属の冒険者チームでも、育てて見るかねぇ。」
「それより、冒険者ギルドを巻き込んだ方が良くない?暇なフリーの冒険者も居るんだろ?その人達にアドバイザー?先輩として助言してもらうシステムにすれば、育てあげやすいんじゃ。教える立場は後輩達から基本的にモテますよ?って耳元で囁けば一発なんじゃないかな~」
「そうねぇ、ボンクラ共はおだてたら一発なんだけども、そのボンクラ共が人に何かを教えるレベルに達しているのかどうか」
「ん?その為のランキングシステムなんじゃないの?」
「あぁ、まぁそれはそうなんだが、脳筋な連中も多くてね。技もなく策もなく知識もなく、筋肉で成り上がった馬鹿も多いからね。」
技もなく?
策もなく?
知識もなく?
どんな猿なんだ?
ゴリラ?
いやゴリラさんや
オラウータンさんは森の賢者と
呼ばれるほど賢くイケメンで
優しいという噂も有ったけれど
「いやもう、いっそのことギルド員に投げちゃえば?それギルドの問題でしょ?当事者が現場レベルで悩まないと、進歩しないと思うよ?」
「まぁ、それもそうなんだけどさ、元の古巣がどんどんと腐っていくのも見てられなくてさ」
腐っていく?
もう既に腐っているのでは?
「あまりさ~引退した人間が現役の人達にに、グダグダ横から口出ししてると嫌われるよ?あーそれより同期の人や先輩を集めて、後輩を指導する場所を提供してみれば?冒険者に成りたいやる気のある人達なら、先輩達の経験談も聞きたい方も多いだろうし。」
「そうだね、それも良いかも」
「教えたいこと、役に立ちそうなことを紙に纏めておけば、指導者が居なくても、学びたい人は学ぶよ?情報収集も大事な事だよね。あ、紙って貴重品だったっけ?それじゃ図書館とか資料館と作った方がいいか?」
「ヨシヒロさんってよく知ってますよね。」
「うん、元居た世界で学校ってのがあってね。読み書き計算、自然の仕組み、社会の仕組みを教えて貰って、独り立ちする手助けをするシステムがあって、それを真似すれば良いんじゃないかな~と思ってさ」
「なるほど~冒険者を育てるのか~それは良いかも」
「待て待てリリー、読み書きや計算も一緒に教えて貰えれば、従業員を育てる事につながるなるかも。一緒に教えて育てて貰えれば私も助かるし」
「あ~計算出来ない冒険者も多いわよね。冒険者ギルドと商業ギルドをも巻き込んで提案をしてみる?」
「おおっ、それいいね。従業員教育をする手間とかも省けるしね」
なんか盛り上がってる
「でも、小さな子供とか、家の稼業を手伝ってる子供も多いから、昼飯付き位でないと、人が集まらないかも」
「そうだね~その辺りも考えないといけないよね」
「リリーさん?リリーさんは調味料の研究もしているんですよね?では子供達の反応つまり、試食を手伝って貰えれば一石二鳥なんじゃ」
「!!!それだ!!!」
「あ!!出来れば孤児院の子供達にも、手に職付けて貰えれば」
「う~ん、じゃあ孤児院とも話を」
「あ~でも、普通の家庭と孤児達か~普通の家庭の馬鹿ガキが孤児達を苛めないようにしないと。只でさえ孤児って後ろだての親が居ないからね。守ってくれる人が居ないから、苛められやすいから、よく見ておかないと。それに資金に余裕があるのなら別の学校でも良くないか?」
「なるほど。よく気が付きましたね。その辺は指導者の腕次第でしょうか?普通の家庭の子供によく言っておかないと」
「まぁ、まだ何も出来ていないから、どうにも言えないか。無理に一緒に教える必要性もないし。」
そんな話をしながら
サークルトルに向かう
ワサワサと
ワサワサと
ジョージ一家と話をしつつ
ワサワサと
ワサワサと
異世界の未来も改変しつつ
「わーい、はやーい、ビューん、ビューん」
マリアちゃんはウルの背に
蜘蛛糸で作った紐と
鞍で固定をしている
フェンは軍曹の上に
俺はジョージさんとリリーさんと
話をしつつ
サークルトルに目指す
◇◇◇
サークルトルに到着
門番が話しかけてきた
「あれ?ヨシヒロさんとジョージ一家かい?変わった意外な取り合わせだな」
「この前、山賊から救ってもらっただろ?それが縁でね」
「あぁ、そういやそんなこともあったね~」
カードと銀貨を渡す。
軍曹が小さくなり肩に載る
カードを受け取る
馬車にフェン達も乗る
「じゃあ商業ギルドまでお願いします」
「どのみちギルドに、馬車を返すから良いですよ?」
畑の中の街道を通り
サークルトル中心部に向かう
「しかし、ヨシヒロさんが乗ってくれると、馬車揺れないわね」
「そうだね」
「あー、私は馬車?が大きく揺れるのは好きじゃないから、車に乗ってる間に魔法で道を整地しているからね。」
「おかげで、この道も綺麗になって、あまり揺れないって言うか、全く揺れないじゃない。揺れない馬車って普通はあり得ないわよ?」
まあなあ
アスファルトで
舗装をしてない道路なんて
運動場みたいなもんで
雨が降ったらぬかるんで
水溜まりができるし
馬車が泥濘を通れば
轍が出来る
運動場に水溜りが出来てて
自転車で通ると
柔らかい土の部分に
車輪が通ると
轍が残ってしまうんだよな
泥濘の轍が乾けば
道に段差が出来る
揺れない馬車って
確かに可笑しい
岩?石畳でも
岩のカット具合?
傾き具合
組み合わせ如何で
どうしても
段差は出来るだろうしな
まぁ、魔法があるから
蜘蛛車に乗りながら魔法で土を固め
繋目の全く無い
一枚岩にして均している
サスペンションが無くても
揺れないから酔わない
「サークルトルの貴族連中も誰がやったのか、今血眼になって探している最中なんじゃ無いかな」
「ジョージさんリリーさん?これは内緒ですよ?めんどくさいのはごめんです。あ、オークの都?まで均してますから、誰がやったのかは恐らくは、判らないでしょうけども」
「あー、分かっていますよ。私も大事な塩を供給してくれる、お得意様を逃したくありませんからねー」
「当然です。アラクネシルクの下着と石鹸も頂きましたし、他の人になんて言いませんよ?」
そんなに高価な物なの?
王族にも手に入り難い物だっけ?
それは黙っておくよね
こうかはばつぐんだ
どこの世界も女性には
甘いものと高いものか
きらきらしたものか
後はお化粧品だな
向こうの世界で
早めに気付いていれば…
イヤでも只の学生だったしな
よそう、夢に出る




