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この世で一番天国に近い開拓地

「ま、まぁ、黙っていればバレませんわよね」


「そ、そうですねーたぶんバレませんよ?」


「バレた所で、これ程の戦力をねじ伏せる事は恐らく正教会をもってしても、そう簡単には出来ませんよ。バレる頃にはきっと今現在よりも何倍もの戦力にはなっているだろうし。最初のうちはなめて、マトモな戦力も出してこないんじゃないかな~。だいたい命令から軍を整えて進撃してくるまで何ヵ月もかかるし。」


「まぁ、あんな、オラクさんみたいな、アラクネゴーレムを簡単に造り、魔物に名前をホイホイ付けてるって、魔王レベルいやいや、フェンさんや軍曹さんでも、既にオークキングをも軽々と超えてるんだから。無理だよね。うんきっと絶対無理でしょうね。」


「まぁ、ここだけの話でお願いしますね。」


「あー、壁が見えてきたよー」


「こうしてみると、ジャパンもまあまあ大きいな」


「外壁一辺がサークルトルの半分くらいでしょうか?」


「これを個人レベルで?開拓をしはじめて一週間って言ってましたわよね?開拓地ってとてもじゃないけど、一週間でこんな風に出来ませんわよね?どれ程魔力を?外壁だけでも少なくとも数ヵ月はかかるわよね?」


「魔力ならたくさん有りますので」


「やりすぎです。」


「どんだけ?」


「あっ。ジョージさんジョージさん、馬車置き場を作りましたので、ギルドでお借りになりました、馬車はこちらに止めておいてくださいね。あっ、あとジョージさん、レイラさん、馬車の馬が食べる草ってどんな草なんでしょうか?教えていただけますか?」


「数日間でまたこんなものを…。あ、はい牧草ですが、馬車に積んでる場合もございますし、馬を放しててやれば近くにある自分の好きな牧草を、自分で選んで食べるようです。サークルトルからここまでだと、恐らく馬の餌はギルドからの貸与って事になりますね。日数分の餌もレンタル料に入ってますし。」


「それでは、あとは柵か何かで馬が逃げないように、囲んでてやれば大丈夫ですかね?」


「そうですねー」


「分かりましたー。そのうちやっておきますねー。あ、こちらが馬車置き場と馬房になります」


「こちらの長い車両は?」


「あー、40人乗車出来るタイプですね。塩と色んな特許料で稼いだお金で奴隷を買って、ここを開拓をしていますからね。そのうちまたそれで奴隷さんを買い付けに行こうかと」


「これ程のレベルで買い付け?サークルトルの奴隷商が慌てるレベルじゃない?」


「確実に慌てますねー。あいつのお店には、最大でも確か奴隷50人くらいしか居ないんじゃなかったかな?」


「ジョージさんにはもう言いましたが、私が元々居た世界にはもう奴隷制度が終わって、無くなってかなり経っている世界ですから、私はこちらの世界に来て奴隷制度に違和感を感じました。同じ人間で有りながら、乱暴に物のように奴隷を扱い、物のように壊す。そんな制度は私的に、基本的にはとても許せる物ではございませんから、出来るだけ沢山の奴隷を買い取って、ここで『普通に』生活して頂きます。」


「はぁ。かなりのハイペースで奴隷を買い付けに来てるって、こないだあいつから聞きましたよ?」


「今までが15~6人が3~4回ですか?サークルトルでは奴隷に人頭税も取らないらしいですからね」


「物扱いですからね。」


「あ、私に会いに来た場合は、この紐を引いてください」


 紐をひくと

 鉄のベルがなる


「このベルがなりますと、巣の上のアラクネさん達の誰かが、顔を確認して門が開きます。それからお入り下さいね。」


「おかえりなさいませ~御主人様~」


「こちらの方は?」


「商業ギルドのレイラさんだ。うちの俺の担当者らしい。皆よろしくしてあげてね?」


「「「「は~い」」」」


「ちょっと待って?こちらの皆さんは本当に、奴隷さんなんですか?なんで奴隷なのに皆さんサークルトルの一般市民よりも格段にお綺麗なの?お肌も艶々、良い香りもしますし、なんでアラクネシルクの服を着てんの?なんで生き生きとした笑顔なの?ってかいつのまにやって来たの?何よりももう奴隷の表情じゃないし」


 リリーさんと同じ状態に

 陥ってるようだ

 ひとつひとつ説明していく。


「うちの開拓地では毎日お風呂に入り、石鹸で身体を洗うのが当たり前ですし。アラクネさん達が服を作るのも趣味みたいなものですし、ここではバランスのとれた食事を、毎日朝昼晩三食オヤツ付きですからね。それにここの開拓団員はあちらの世界の理屈で、毎日訓練をしてますからね、並の冒険者よりは健康的で強いですよ?ねー?」


「「「はい!!」」」


 ◇◇◇


 到着して早速もう既に

 マリアちゃんは自由に

 ジャパン内を縦横無尽に

 ウルに乗り走り回っている


「こちらが石鹸を製作している工場です」


「なるほど、石鹸を作る板が、流れるようになってるんですね。筒が並んで板を動かしてるんですか」


「あれは?何かを手で回してますね」


「あー、米や麦を脱穀するための千刃こきですね」


「あれは?」


「千刃こきで茎からはずれた実から、殻をを剥く水車小屋ですねー。小麦やら麦を粉にする機能もついてますね」


「あれは?」


「水車で剥いた、実と皮を風力で分けるとうみですねー」


「ええい!何ですか?この私が知らない商品や機械ばかり、皆まとめて商業ギルドに是非とも登録をしてください!!!」


「えー?だってーこんな商品が既に特許に有るのかどうか、いちいち確認をするのは面倒くさいしー」


「これらの商品を売り出せば、農業生産物の加工作業時間が爆発的に短縮するはずです。」


 レイラさんが慌てまくってますね。

 知らない商品をたくさん

 見たせいでしょうか。

 でもここら辺の物の起源も

 大体俺ってことになるの?


 この星の歴史的に

 なんかやだなー

 これではなんかまるで

 あちらの世界における

 レオナルド・ダ・ヴィンチ

 みたいな存在に

 なっちゃうじゃ無いか。

 あの人も大概チートっぽいけどな

 あの時代に

 ヘリコプターの設計図とか

 あり得ないでしょー


「確かにこの千刃こきや水車はとても便利そうですよねー。前来た時は気が付きませんでした。ん?この社は?なんですかヨシヒロさん?」


「あー、神様と精霊さん達の社だよ?」


「この土下座をしているのは?ひょっとして…」


「見てない見てない、何にも見てない。私は全く何にも見てないです」


「アハハ、うん何にも見てない。」


「って言うか、もう農作物刈り取りしているんですか?ついこの間までここら辺は確か、鬱蒼とした森でしたよね?おかしくない?」


「あー、神様と精霊さんが言うことには、どうやら神様と精霊さん達が加護を付けた結果らしいんですよ。んでもって俺もヒューマンでなくて、エルダーヒューマンって種族?にどうも進化しているらしいんですよ。」


「神様?精霊?加護?進化?」


「ちょちょちょちょっと待って?加護?進化?御伽噺くらいでしか聞いたこと無いですよ?」


「いやいや、本当に本当なんですって、ほーらマリアちゃんの後ろを追って楽しそうに御機嫌に飛んでる赤、青、黄、緑、白、黒の光の玉、オーブって言うんですか?見えるでしょ?あれが精霊さんですね。それに」


 ステータスを見せる


「「本当だ」」


 二人ともなんでortな格好を?

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