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魔導工房の技術者(エンジニア)

中流家庭の中の中の主人公が大手魔導工房に就職が決まり

新人技術者として魔導具開発を行う日常を描く。


憧れの大手魔導工房、(工房名)に就職できた!なんて奇跡的なんだ!

中流家庭の中の中の自分(主人公)が就職できたのが不思議なくらいだ。


そして今日が初の出勤日!


この地方の魔導工房の中では一番大きな規模、従業員は全部で2000人、

今着いたのは本社の建物で展示や会議や偉い人の専用部屋があるところかな、

今日はここで新人たちに向けて初日の説明が行われる・・・らしい。

魔導工房は歩いて30秒ほどのところだろうか、煙を上げている大きな建物が見えている。

早くいきたいものだ!


今年は55人も新人が採用されたみたいで、かなりにぎわっている。

緊張しながらもとりあえず空いている座席をさがし荷物を置き自分の居場所を確保。

これから自分を含めた、この新人たちは魔導工房の中にいくつかある技術工房に割り振られていくんだろうな。


自分の未来への余韻にがっつりと浸っているにもかかわらず、それを遮断するように席の前から声がした。


「俺は(同僚男1)。君は魔導技術者かな、名前はなんていうの?」

差し出された右手に戸惑いながら

「おれは、(主人公)。確かに魔導技術者だけど、(同僚名1)は違うの?」

余韻が残っていたか微妙に緊張しているだけかなんだか焦ってしまってた。

差し出された右手を忘れていた。。とりあえず握手。


「あぁ俺は営業なんだ、この魔導工房の魔導具を売り歩きたいと考えているんだ。

 この地域、この国だけじゃなく全世界に!」

自信満々のイケメンさまは素晴らしいな。

「全世界にか、すごいな。俺は今はこの魔導工房に入れたことで満足してるよ。小さなころからの夢だったし」


「そうかぁ~。確かにこの魔導工房はこの地域では有名だからね。

 (主人公)はもう入りたい技術工房はもう決まっているのかい?」


「強いて言えば第1か第4だな・・・」

「あぁ、第4工房か・・・」


この魔導工房には、第1~第8までの技術工房が存在していて各技術工房に独特な文化と特色がある。

それは工房長による影響が大きく、何を開発するのか、どのように売り出すのかという部分から

材料の調達、技術者の確保までもがある程度、技術工房長にゆだねられている。

魔導工房の中に競争をもたらすことで、この工房はここまで大きくなってきた。


技術工房の中で最も有名なのは、第1技術工房と第4技術工房。

この2つの技術工房は、開発した魔導具を世に出すたびに何かの常識を覆していく。


次に有名なのは、第3技術工房。

ここは量産や簡易化が難しいといわれる魔導具をとにかくリーズナブルに作って行く


そして2年前に新設された第8技術工房。

若い工房長が独自の発想と切り口で頑張ってるみたい。


しかしここ2~3年で工房の技術者が引き抜きにあい、いくつか機能していない工房がある・・・

第4と第6だったかな。。

技術力のある工房からがっつり引き抜かれれ魔導工房始まって以来の危機に陥ってたんだよな・・。

それをなんとか残った工房が支えながら、新設された第8工房が盛り返したっていうので名を上げていた。

どの業界でもこんな事はあるんだな・・・嘆かわしい。



元気のいい女の子が声が割り込んできた

「縁起がいい日だってのに顔が暗いよお二人さん。」

「暗くしてるつもりはねぇよ」


「私は新人造形者の(同僚女)でありますとも。」

彼女はかわいくおどけて敬礼して見せた。


女子がこんな気軽に話しかけてくるとは社会人だからなのか!

ちょっと照れながら伏目になって

「なんだよその挨拶、おれは技術者の(主人公)、こいつは営業志望の(同僚男1)だよ。」

「あぁよろしく(同僚女)さん」

あ、こいつ女子とも握手しやがった。おれもすればよかった、いや無理かな・・・。

とりあえず俺の横に座ったから良しとしよう。



「希望の技術工房をきいてたのぉ?

 たしか希望制じゃなくて内定が決まった時にもう割り振られる工房は決まってるみたいだよー。」

「え、マジで!なんで内定時に教えてくれないんだよ。」

「えーっとたしかぁー前は教えてたみたいだけど、

 技術力の高い工房に内定が通った人をほかの魔導工房の人が無理やり奪い取ったっていう事があってー

 いまは内定ってことしか言わないみたいー。」

「ほお。」

「あぁなるほど、新人も引き抜かれているのか。よく知っているなどこから聞いた情報だ?」

「えーっナイショだよ。」


「ナイショかよ」

かわいいから良しとする。


ぞろぞろと前のほうに何人か入ってきたそろそろ入社式が始まるのだろう


まずこの魔導工房すべての技術工房長をまとめているマスターからの挨拶のようだ。

顔の四角いでっぷりとした威厳のあるおっさんだが、

明らかに雰囲気が周りの人たちとも違う。さすがマスター、並みの漢ではない。


「・あさぇ・・たん・・あぶら。・・・」


(え?なんていったの?全然聞き取れないんすけど・・・)

まわりも少しざわついている。


1,2分だろうか謎の言葉をしゃべっているマスターは新人のザワめきをよそに去っていった・・・


「では早速だがマスターの指示に従い技術工房への割り振りを行う!」


(な、なんだって!)


この急にしゃべり始めたチョイ悪ナイスミドル、あのマスターの言葉理解できてたのかよ。


「新人は営業職、技術職など合わせて55人。

営業職組は別途説明を行うのでヤツについて行け。それ以外の奴はここで待機だ。」


(同僚男1)が立ち上がり

「じゃ、またな。(主人公)、(同僚女)」

なんだかシャキーンって音がしそうなキメポーズをして去って行った。。

ああいうのを恥ずかしげもなくできるのがイケメンなのだろう。


「えーと営業職はたしかエリート組なんだよね~。」

「そうなの!?」

「そうだよー、だって魔導具を全部実演してプレゼンしないといけないからね~

 魔力を操る基本の心身の能力とか知識とか商才とかないと務まらないんだよ~。」

「さすがだな、俺みたいな中級なんて気合いだけで吹き飛ばされてもおかしくないよな。」

「なにそれー」

とりあえず普通に喋れてる、喋れてるぞ俺。


「では改めて、私は第1技術工房長の(第1工房長名前)。

今から第1技術工房から順番に工房長が名前を読んで行く。

呼ばれたら工房長の前に行くように。

では・・」


第1のチョイ悪ナイスミドルとは別の、また癖の強い工房長が

「あ、ごめんなー!ウチのところ少ねぇからウチからいいかい?すぐ済むからさぁ。」


「分かった早くしろ!」

ちょっと不機嫌気味なチョイ悪ナイスミドル。


「じゃぁ、、えーと、(主人公)、(同僚女)

 技術工房に行くぞ~ついてこい!」


『え!?あ、ハイ!』

 

「おい、何勝手に連れて行ってるんだ!

 全員割り振り終わるまでいてもらわないと困る、マスターに言われただろう!」


「いいんだよ~、

 どうせあと半年もすりゃあ人数は半分になるし1年たてばもう半分になるんだから、

 同僚の部署なんて・・覚えるだけ無駄だぜ~。」

悪びれもせず言い放った。


「くっ!」

癖の強い工房長のいった言葉に言い返せないチョイ悪。

言い返せないという事は真実なのだろう。


「へへへ~、いっしょだね~」

「お前、もしかしてこのこと知ってて話しかけただろ」

「えーっナイショだよ。」

んー、なんだか気になるが、かわいいから良しとする。



この強引なおっさんに引き連れられ俺たちは技術工房へとたどり着いた。


「なんだココ、ほんとに技術工房なのか?」

「わぁーなんだかすごいね」


広いフロアだが研究デスクは点々としかなく、ところどころ焦げている。

それに人も10人くらいしかいないじゃねぇか、しかも寝てるヤツ遊んでるヤツしかいねぇ。

これが大手魔導工房の技術工房とは思えねぇな。


(かー!はずれ部署かよ、勘弁してくれよー。)


癖の強いおっさんは勢いよく振り返り

「おれは(第4工房長名前)!

 この(工房名)で屈指の技術力をもつ第4技術工房の工房長だ!

 歓迎するぜ、ジャリガキども! 

 おまえらの遊技場は目の前だ、しっかり遊べよ!」




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