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記念すべき1000人目のようですよ。    作者: とろろ~
第一章 『目指すは英雄』
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第一話 ふっ、やられちまったよ。

女神様が言った。

「おお、勇者よ。死んでしまうとはなにg」

「勇者じゃないし最後まで言わせねぇよ!!」


これ以上は色々引っかかる気がするので遮らせてもらった。

そして今、俺は天国一歩手前の世界に来て正座をしている。


「私、言いましたよね。死なない様にして下さいねって。」

「言いましたね。」

「何で簡単に死んじゃうんですか!!」


さすが女神様。若干赤くなりながら怒ってる姿が可愛い。だが言い訳はさせていただこう。


「う~ん、場所が悪かったと思います。」


扉を開けた先に、モンスター(スライムらしき液体の玉、30センチくらい)だらけだった。

俺の装備は、シャツにジーンズ、革のベルトに木刀に100枚の銀貨。


・・・・・・うん、無理。心のコマンド、逃げる。


走りながら周りを確認。街らしき城壁は見えてるが結構な距離がある。結果、走っても間に合わず,

普通に追いつかれ、スライムに襲われ、顔に纏わりつかれ溺れ死んだ。


「なんで扉の出口をあんなところに設定したんですか?初心者には無理ですって。」

「だって先輩方はそこに歴代の英雄候補を降ろしたって言ってましたもん。」


もん。ってあざといな。だが可愛いから許そう。


「たぶん俺以外は行けたでしょうね。今までの人は、何かしら強力なアイテムや装備を貰って行ってるでしょうから。」

「・・・・・・あぁ、なるほど。そうでしたね。」


そこは忘れてたのかな?


「あの、そういえば任意で場所で蘇れるはずなんですが何故ここにいるんでしょうか。」


あれ、そういえば任意の場所に蘇るってどうやるんだ?


「すいません。ナオヤさんが蘇るための設定を異世界にまだ組み込む前にナオヤさんがお亡くなりになったので、こちらに一時呼び戻させていただきました。」

「・・・なんか弱くてすいません。何分くらい必要なんですか?」

「全体的には10分ほどで。あと3分くらいで終わる予定です。さすがに5分でお亡くなりになるとは思いませんでした。」


・・・俺みたいに早く死んだのは初めてなんだろうなぁ。いや~普通の人が異世界行ってモンスター(スライムらしき液体)に囲まれたら無理ですって。生き残れませんって。


「ルールを組み込み前に死んでますけど、天国行きの話って大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ。今回はこちらのミスでもありますので、無かったことになります。」


良かった。これで即天国無しになったら自分が情けなさすぎる。







「そう言えば、あのスライムらしき液体のモンスターって何だったんですか?」

「スライムという名前で合ってますよ。凄いですね。」


やっぱりスライムだったか。というかスライムに負けたのか。あれ?じゃあ俺のステータスってスライム以下か?


「あの~、スライムに負けたんですけど。俺ってスライム以下のステータスですか?」

「そんなことありませんよ。スライムは子供でもギリギリ勝てるモンスターですので。素早さは高いですけどね。」

「じゃあ、何で負けたんでしょうか。」

「単純に生物は呼吸できなければ死にますから。あのスライムが生物の倒し方をよく分かってましたね。たまたま経験値が高いスライムだったんでしょう。」


そんなスライムいるのかよ。異世界は怖いところだよ。


「あの、どうやったらスライムに勝てますかね。」

「単純に切ったり、火で炙っても勝てますよ。スライムという生物には核がありまして、核が一定の水を引きつけてるのです。その一定の水が減ってしまいますと体を保てなくなり、核のみとなりますので。」


それだけで良かったのか。じゃあ子供でも倒せるっちゃ倒せるのか。


「残った核は、放置で良いんですか?」

「持ち帰ることが望ましいかと。放置しておくと周りの水分を集めて復活しますし、核は回復薬などの材料になりますので売れますよ。」


復活するのか。スゲーな。それに回復薬か。異世界ファンタジーっぽくなってきましたよ。


「核は他にも使い道はありますよ。」

「他の使い道?」

「水筒代わりですかね。」

「飲むんですか?!モンスターを?!」

「いえ、正確には核に集まる水分が飲めるんです。とても清いお水ですよ。」

「ええ~、でもモンスターの一部ですよね?」


気持ち的にはモンスターを飲み食いしたくないんだが。


「モンスターとして意思を持つには一定の水分が必要なんです。つまり一定にならなければモンスターになりません。ですので、小さめの革袋に核を入れ、紐を緩くしておけば勝手に水分を集めてくれるので水筒の代わりになるわけです。」


まあ便利。スライムの核。


「でも核に対して1つ注意して欲しいことがあります。9個以上同じ袋に入れないでください。」

「何かあるんですか?」

「9個以上同じ袋に入れると核が水分を集める力が強すぎてスライムが即復活します。そのうえ・・・」

「そのうえ?」

「2メートル級のスライムの出来上がりです。」

「2、2メートルですか。」

「さらに素早さも早くなり手がつけられません。小さな村が壊滅したそうですよ。」


そんなん・・・もう倒せないのでは?


「壊滅って、どうやって倒すんですか。」

「その時はですね、討伐依頼を受けた上級冒険者の方々が、雷の魔法で核を痺れさせて、火の魔法で水分を飛ばして倒してましたね。」

「あれ?でも核は残りますよね?」

「核は一緒に連れてきていた回復薬専門の薬師が加工しました。大変喜んでました。」


へぇ、専門の薬師とかもいるのね。


「ちなみにその核ってお値段は?」

「確か100金貨でしたかね。最上級回復薬の材料になるとかで。」


100金貨がどれ程の価値かは分らないが、最上級回復薬ってことは、かなり良いんだよね?


「最上級回復薬ってどんな効果なんですか?」

「そうですね~瀕死の方が24時間で通常まで動けるようになりますよ。腕とか切られてたら生えませんけどね。それはまた別の回復薬が必要ですので。」


瀕死の状態が24時間で回復か。スゲー大事ね、最上級回復薬。

あ、女神様の髪の毛が数本ビシっと垂直に立った。


「あ、蘇りの設定が完了したみたいですよ。」


やっぱりアンテナか何かなんですね。可愛いな。


「ではこちらをご覧ください。」


床が透けてスライムに溺れさせられてる自分が見える。あれ?スライムが動いてない様に見えるよ。


「ナオヤさんがお亡くなりになると、時間が止まります。」

「時間停止ですか?」

「ええ、このように死んだ瞬間に時間は止まって、周りの状況を確認することが出来ます。」

「なるほど。」


必死に逃げてたからよく分からんかったけど、俺に追いついてるのはこのスライムだけで、他は随分離れてるな。本当にこのスライムだけが経験値高かったんだろうな。


「さて、では蘇る範囲のお話です。蘇れる範囲は、ナオヤさんのご遺体がある場所から半径5メートルの空間内です。その空間内ならどこにでも蘇ることが出来ますよ。ちなみに甦った際にご遺体も消えます。」

「半径5メートルの空間内?空中でもいいんですか?」

「大丈夫ですよ。さらにご自身のステータス・・・レベルと言い直した方がいいですね。レベルが上がると蘇る空間内の距離が伸びますよ。」

「それは良いですね。レベルが上がるたびに逃げやすくもなるってことですね。」

「はい、そのようになります。」


よっしゃ。かなり便利だ。まあどの程度距離が伸びるか分らんけども。


「蘇り方は願うだけで良いですよ。蘇りたいよ~って感じで。」

「わりと簡単なんですね。」

「はい。簡単になるように頑張りました。」


女神様は、拳を握りガッツポーズをしながら。いちいち可愛いな!


「よっしゃ、じゃあ行ってきます。・・・の前に質問が」

「何でしょうか?」

「これでもう女神様とお会いすること無いのでしょうか?」

「そうですね。あとは天寿を全うした時でしょうか。」

「・・・・・そうですか。残念です。」

「あ、でも3つ目のお願いは有効ですからその時はお呼びください。話だけは出来ますので。」

「え、じゃあこちらの呼び出しには答えて頂けるんですか?」

「基本的には3つ目のお願いの時だけでしょうね。。」


くっ、これ以降、女神様のお姿が見れなくなるとはとは・・・かなり残念だ!!ならば・・・


「すいません。女神様のお姿が拝見出来る最後と言うならば、一つお頼みしたいことがあります。

「なんでしょうか?」

「記憶に・・・目に・・・女神様を思いっきり焼けつけたいので、ゆっくり一回転してもらえませんか?」


女神様の顔がみるみると紅くなってゆく。・・・・・・・いいね。


「あ、あの、それは恥ずかしいので・・・・」

「お願いします。お願いします。お願いします。」


俺は土下座しました。それは低く低く、這いつくばる様に土下座した。


「わ、わかりましたから顔を上げてください。」

「よっしゃーーーーー!!!絶対に忘れないです。女神様!!!」

「はぅぅ・・・・では・・・やりますね。」


女神様は顔を紅くしながら、本当にゆっくりと一回転してくれた。

そして恥ずかしそうに顔を俯かせながら


「こ、これで良いですか。」


と・・・・耳まで真っ赤でした。俺の鼻と耳から赤いものが飛び出した。


「だ、大丈夫ですか!?」

「大じょうぶです。ありがとうございます。女神様、俺は必ず天寿を全うして見せます。」


俺は人生で最高の笑顔で言ったと思う・・・鼻と耳から血が出ていたが。

女神様はそんな俺を見ても微笑んでくれた。


「では、女神様お元気で。行ってきます!!」

「はい、良い異世界の旅路を願っております。行ってらっしゃいませ。」


そして俺の体は光を帯びて、天国一歩手前の世界から消えた。



似てる作品が本気でないか心配です。


でも完結はさせたい。

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