憂鬱
どうして、女の子は群れるのが好きなのだろう。
どうして、彼女達は集団に適応出来るのだろう。
消しゴムがぽとりと机から落ちた。ああ、私と同じだ、この消しゴムは。机の上という文房具の集まりから逃げ出したのだ。
私も早く、逃げ出したい。高校という名のこの箱の中から。
受験戦争を潜り抜けてやっと入れた進学校。きっと薔薇色の高校生活が待っているのだと思っていたのも、数週間経つと薄れていく。更に数ヵ月なんて経とうものなら、そんなこと思っていたよね、で終わる。懐かしさより、悔しさを感じる。なんでこんなところに来てしまったのか。
同じ中学卒の子がいない上に、人見知りである私は、新学期早々、学校に馴染めずにいた。いや、馴染めない、というより、馴染まない、の方が正しいかもしれない。
クラスメートはなんだか幼く見えた。恋愛やら芸能人やらの話を、何故飽きずに何度も話せるのだろう。
くだらない、馬鹿馬鹿しい、うるさい。
あーあ。なんか面白いことあればいいのに...。例えば、エイリアンが全てを破壊しちゃうとか。例えば、隕石が落ちてきて皆死んじゃうとか。
自分の想像力の無さが笑える。どうして私はこんなにもつまらなくてくだらない人間なのだろうか。
窓から西日が入り、思わず顔をしかめた。