EP.24『父に会いに』
ルクシュニアに行く前日
デビルデビデビルビルビー「ルラン、ラミアの居どころ掴めて良かったな。」
ルラン「うん、でも少し怖くもあるんだ。」
デビルデビデビルビルビー「闘技場で戦うことにか?」
ルラン「いいえ、自分の生い立ちを知ることが少し怖いんだ。」
デビルデビデビルビルビー「俺はお前が何者でもルランはルランだと思うぜ。なんなら恐ろしい存在なのは俺だしな!七大悪魔だし!」
ルラン「ところで気になったのだけどセズザとファーレ、そしてデビルビーは知っているのだけど残りの七大悪魔って誰?」
デビルデビデビルビルビー「七大悪魔と悪魔を統括しているのは虚無のデモサディだ、だけど俺デモサディには会ったことないんだ。あと鬼王のザザ、生屍のトラウラ、怪魔のウィソラだ。今度誰が仕掛けてくるかは分からない。一つ分かることはセズザが倒されたことで悪魔共の指揮は下がっているということだな。」
ルラン「ふーん。でも気になるのはデビルビーが眠ってたのは660年だよね?その期間で七大悪魔が代わることってあるの?」
デビルデビデビルビルビー「あるとするなら死んだ時だ。悪魔は基本寿命などで死なないが倒されると消滅する。」
ルラン「だからセズザは倒されても肉体は残らなかったんだね。」
デビルデビデビルビルビー「ルラン、一つ聞いていいか?」
ルラン「うん」
デビルデビデビルビルビー「お前は救いようの無い悪党を許すことができるか?」
ルラン「それは許せるようなものじゃないね」
デビルデビデビルビルビー「俺は封印される前にある国を滅ぼした。トラウラの指示ではあったが6歳でありながら多くの犠牲者を出した。俺はあの時のことを夢で何度も見るんだ。あの時の風景を!」
ルラン「それは許せないと思うけど、あの時はあなたはまだ子どもで親もいなかったのでしょ?」
デビルデビデビルビルビー「ああ、誰からも育ててもらうどころか、力を蓄える依代だったんだ。」
ルラン「確かに滅ぼした罪は消えないけど、私はあなたの過ちを許すよ。だって仲間だもん!力を完全に戻ってもまた罪を増やさないって信じてるよ!」
デビルデビデビルビルビー「ルラン…」
ルラン「明日は早いし早く宿で眠ろ!」
デビルデビデビルビルビー「そうだな」
リザジュウガ「ゲマン、ヴァールノマお前たちに告ぐ、裏切り者を探せ。そしてスレイドお前は私と来い。」
ヴァールノマ「裏切り者?天使にそんな奴いんのか?」
リザジュウガ「ああ、確信している。何故、エンデュがユナントにいるタイミングで七大悪魔が攻めて来れる?」
ヴァールノマ「確かに。だけど俺は面倒いし、ルランちゃんのそばにいないとなぁ」
リザジュウガ「裏切り者を野放しにしているとそのルランにも危害が加わるだろう。」
ヴァールノマ「ルランちゃんの為か、それとこれとは別だな、探してやる。ただし、裏切り者を見つけたら倒していいか?」
リザジュウガ「ああ、」
ヴァールノマ「そうと決まれば!ゲマン!俺の課題変えてやろう!裏切り者を炙り出してルランちゃんを守ろう!」
ゲマン「調子いい人ですね。でもリザジュウガさん、あなたは動かないのですか?」
リザジュウガ「私は私で動いている。だがここ最近は活発になってきた。」
ゲマン「活発?」
リザジュウガ「私は12天使というものが作られた当時から龍の天使として君臨してきた。だけどここ最近は非常事態である。」
ゲマン「非常事態?」
リザジュウガ「ああ、破滅の神の復活が近い。」
ゲマン「リザジュウガさんの能力は止める能力ですよね。」
リザジュウガ「ああ、だけど破滅の神には止めるだけでは通用しない。私の隠された能力を使ってずっと封印を守ってきた。」
ゲマン「破滅の神が解放されたらどうなるのですか?」
リザジュウガ「世界が終わる。」
ゲマン「世界が終わる!?」
リザジュウガ「だから私はあまり長く動くことはできないのだ。頼むぞゲマン、ヴァールノマ。」
ゲマン「分かりました。」
ゲマンたちはデビルデビデビルビルビーたちの宿へ向かった。
リザジュウガ「破滅の神、イラファインド。」
ヴァールノマ「ルランちゃんの父親探し手伝うぜ〜」
ゲマン「裏切り者探しでしょ?」
ヴァールノマ「うるせぇ、人の恋路を邪魔するな。」
ルラン「ヴァールノマ、あなたの街ってあるの?」
ヴァールノマ「んなもの、無いね。」
ルラン「どうしたの?」
ヴァールノマ「ああ、わりぃ少し考え事しちゃったなぁルランちゃん、心配してくれたの?」
ルラン「全然。」
ヴァールノマ「またまたぁ〜」
デビルデビデビルビルビーとチビルビーは宿でダーツをしてた。
デビルデビデビルビルビー「チビルビー見てろ!」
デビルデビデビルビルビーは蹴りでダーツの矢を命中させた。
チビルビー「おお!すごい!」
ゲマン「蹴りでダーツをやるな、そんなパフォーマンスより、これだ!」
ゲマンは3連続ブルを決めた。
チビルビー「ゲマンすごい!」
ゲマン「普通にやった方がブル狙えるぞデビルビー。」
デビルデビデビルビルビー「おのれ、ってお前俺をデビルビーって言ったか?」
ゲマン「口が滑っただけだ、気にすんな。」
キギワ「俺は結構好きだぜあいつの愛称デビルビー。」
デビルデビデビルビルビー「ゲマン照れてんのか?」
ゲマン「知るか。」
こうしてルクシュニアを目指す1日前は幕を閉じ
一行はデビリィゲマン号に乗って旅立ったのだった。
EP24終わり
第二章『天使の後継者と死神の鎌』完
第三章『父と娘、愛深き故』
次回EP25『道楽の天使メフューロ』
アクマのレクイエムキャラ紹介
今回は休み




