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エッセイ2

ジジイを殴りたい

作者: 七宝

 ジジイ殴りを趣味にしているとかではなく、殴りたいジジイがいるのだ。殴るべき理由のある特定のジジイが⋯⋯


 遡ること400万299時間1分8秒前。


 セルフレジで「なんでカニってクモと同じようなフォルムなのにキモくないんだろう。毛ガニなんてほぼクモなのに」なんて思いながらお会計をしていたところ、隣の会計機の方から「おい」と声がした。


 振り向くと70代くらいの男子がこちらを向いて立っていた。付近には誰もいなかったので、100%私に向けた言葉だろう。なんだ? 告白か?


「おい。これどうやってやるんや」


 私は耳を疑った。

 人に教えを乞う際に発する言葉とは到底思えなかったからだ。


 が、「たまには人助けするのも悪くないにゃ?????????」と思った私は快く「そこにピッてやると出来ますよ」と教えた。


 おじいさんは「ふん」と言ってバーコードを読ませ、会計を済ませてさっさと帰っていった。


 私は必死に怒りを抑えた。ジジイがものすごく腹の立つ顔をしていたのだ。あの態度にあの顔。思い出すだけでもヒザが痒くなる。


 この場合、感謝を期待するのは悪いことだろうか。0.2くらいの労力しか要しない「そこにピッとやると出来ますよ」という発言だけでお礼を要求するのは非難されるべきことだろうか。


 私はそうは思わない。頼まれているからだ。


 そりゃこっちが勝手にお節介でやったことだったらお礼言われなくてもなんとも思わないよ。


 次会ったら四角にしてやるからな! 覚悟しとけ!!!!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] いるのよねぇ、ありがとう言ったら死ぬんか? ってレベルでありがとう言えないヤツ(´・ω・`) そら殴りたくもなるよ、うん…… 大体、今まで販売店に通っていたなら、レジを経験してるでしょうよ…
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