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お花を植えよう

作者、忙しいけど書けた!

コケモドキを植えた翌日、目を覚ました私の目に飛び込んで来たのは、一面の緑。


緑、緑、緑。


コケモドキが、植えた部屋以外の通路の床のみならず、壁にまで繁茂していた。


ソイルスライムの土を撒いてもらったのは、部屋の床だけ。

なのに、恐ろしいほど成長、増殖している。

まさか、壁にまで生えるとは思わなかった。

肥料があると恐ろしく増えると説明に描いてあったけど、ほんの半日くらいでこんなに増えるとは。


確かに、植えてちょっとしてから、なんとなく広がってる様な気はしてたけども。

異世界のものだし、こんなもんなのかなと思ったけど。

それにしたってえげつない育ちの速さ。

この草、布団いらないくらいフカフカだよ。


ひとしきりコケモドキをモフり、床から起き上がる。

すると、横になっていた所だけがむき出しの土だった。

そのうちコケモドキが埋めてくれるだろうから放っておこう。


ダンジョン内部を意識してみると、1階の半分くらいにコケモドキは広がってるみたい。


このペースだと、2日もあれば2階層まで広がるかも。

いくらなんでも広がるのが早すぎる気がするけど、ぜんぜん増えないよりはいいか。


コケモドキがまだ生えてない場所では、アリさんが引き続き穴掘りを進めてくれている。

私もお仕事がんばるぞー!









さて、昨日はコケモドキを植えただけで終わりにしちゃったから、今日はお花を植えようと思う。


まず1つ目の部屋に、花がふんわり光る星屑草を植えよう。

部屋の壁際あたりに10株、なるべく自然な感じになるように配置する。


ゲームのハウジング機能みたいに、思った所に1株ずつ置いていけるからとても楽。

仮置きして、ウインドウの【配置を確定する】を押せばいいから、既に生えてるコケモドキを掘り返さなくても大丈夫。


植えたばかりの星屑草には既に花が付いていて、小さな星のような花がふわりと光っている。

コケモドキの緑が僅かに照らされて、いいアクセントになっている。


洞窟も中々いいかも。

うん、この調子でどんどんやっていこう!


2つ目の部屋にはクラッカーナッツを両脇に5株ずつ2列配置して、部屋の真ん中を収穫の動線にしよう。


その次の部屋にはミツイチゴを10株。

株と株の間は、少し空けて配置し、実を収穫する時にトゲがなるべく引っかからないようにしてみる。


最後に1階層の大部屋。

ここにはソラリスブルーム、エーテリアルの2種類を混植して大きめの花畑にするつもり。

エーテリアルのほうが草丈があるみたいなので、ソラリスブルームをエーテリアルよりも前の方に植える。


うーん…もう少し隙間を埋めたい。

ああでもないこうでもない…。






納得行くまでいじっていたら、エーテリアル、ソラリスブルームを30株ずつ植えてた。

ちょっと植えすぎたかも。


大部屋を見渡してみる。

エーテリアルの透き通るような白い花と、その手前に群生したソラリスブルームの黄昏の空を思わせる柔らかな橙色が広がる。


説明には光るとは書いていなかった。


でも薄暗い洞窟で、植えた2種類の花がほんのり光っている。


星屑草とはまた違って、とても綺麗だ。


あんまり綺麗だから、思わず見惚れてしまう。



これで、ようやくアリさんに蜜を集めてもらえる。

やっと、美味しいものが食べられるかもしれない。


蜜集め部隊のアリさんを追加で2体召喚した私は、そのまま花畑で寝落ちたのだった。 


【残 824DP】

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