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大きなお鍋と私の名前

感想、ありがとうございます…!

作者、ちまちまがんばる。

お腹もおちついたし、当面の目標も決まった。

これからすべきことは、私自身の能力の把握と、ダンジョンの整備。


魔王のダンジョンには、開放されるまでの準備期間が存在する。

魔王がダンジョンに現れてから、10ヶ月。


それまでの間でダンジョンを作り、来る開放に備えるわけだ。


ダンジョンは基本的に攻略の対象であり、攻略を許せば魔王はほぼ確実に討伐されてしまう。


その理由は、魔王イコール人類の敵という、わかりやすい構図のせい。

メルグいわく、何世代だか昔の魔王が魔物をダンジョン外に侵攻させて、オイタしすぎたせいで勇者に討伐されたのが原因だとか。


来ないとは思いたいけど、勇者とかには気をつけないとだね。



『あ、そうだ。ボク、用事も済んだから、そろそろお暇するね!ここから先は余り干渉できなくなるから、そんなに会えないかも。頑張って生き残ってね』



じゃ!と手をあげると、メルグは来たときと同じ様に、唐突に去っていった。











さて、ここで私の能力を確認してみよう。



【名称未定】

種族:魔族

ジョブ:魔王

スキル:料理 魔王の鍋

    素材・魔物召喚 迷宮支配

    魔物支配



なんだこりゃ。

戦闘スキル皆無っぽい。

確かに料理は好きだけど、まさかの攻撃的なものナシ。


そしててっぺんに輝く、【名称未定】。


言われてみると、料理が好きだったことや、日本人だった、女だったとかは覚えているのに、名前や顔だとかは思い出せ無い。


名前、ないと不便だよね。


うーん、いちおう魔王だからマオでいいか。

響きもかわいいし。

うん、マオにしよう。



【マオ】

種族:魔族

ジョブ:魔王

スキル:料理 魔王の鍋

    素材・魔物召喚 迷宮支配

    魔物支配



自分の名前を決めると、ステータスに名前が追加された。これから、私の名前はマオだ。


よし、名前も決めたことだし、つぎはスキルの確認をしよう。


ステータスが表示されたウインドウの、スキル名に触れて詳細を確認していこう。




【料理】

料理に関する動作をする際に補正がかかる。

切る、炒める、焼く、蒸す、捌く等。

ある程度の料理を熟した者に現れやすい。



【魔王の鍋】

不思議な大鍋を出現させる。

サイズ、数は任意のものに変えられる。

形状も鍋の範疇であれば、ある程度変更可能。

 


【素材・魔物召喚】

素材召喚は1日1回無料、100DPを消費して1回行える。ランダムに1つの素材を獲得する。

魔物召喚は召喚可能な魔物を選択して呼び出せる。

魔物によって召喚に必要なDPは変わる。

きっかけがあれば召喚可能な魔物は増える。



【迷宮支配】

ダンジョンを支配する魔王の権能。

魔力をDPに変換する機能を内包する。

地脈とダンジョンの魔力を循環させる役割もある。



【魔物支配】

召喚された魔物を従える魔王の権能。

魔物と、ある程度の意思疎通が可能になる。




見れば見るほど、ファンタジーなゲームみたいな説明だ。


説明を読む限りだと、魔物召喚は別として、素材のほうはゲームのガチャガチャみたいな感じっぽい。

1日1回無料、というのがとてもそれっぽくて笑ってしまいそう。


どれどれ、無料ぶんを回してみましょ。


素材召喚をしたいと思うと、目の前のウインドウがそれ用の画面?にすぐ切り替わった。


デザインがとてもスマホのゲームっぽい。

でも、そのおかげでわかりやすくて助かる。


素材召喚、1日1回無料!、と書かれた所に触れる。




ぽんっ




手のひらに現れたのは、プルンとした物体。



【スライムゼリー ★1】

【なんの変哲もない、一般的なスライムの素材。】

【加工すると食材になるが、美味しくはない。】









初の食材?素材?を手に入れた。

けれど、調理器具がほぼないから大した料理はできないけど、鍋がいつでも出せるのはありがたい。


大きさも変えられるみたいだから、水瓶とかの代わりになりそうだし。


試しに鍋を呼び出してみようと、鍋が現れるのを想像してみる。




「むむむむ…!」





ドスンッ





あきらかに重量級の音。

魔女の大鍋みたいな、でっかい鍋が出てきた。


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