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目覚め
作者、がんばる。
うーん…あと、五分…。
ぐぅ〜〜〜…
猛烈な空腹を感じ、目が覚める。
あと五分は寝ていたかったのに。
いや、まてよ?
「今日って何曜日!?」
仕事だったらやばい!!
ガバッと体を起こすと、視界に広がったのは知らない空間。
薄暗くゴツゴツした壁は、まるで洞窟のようだ。
見慣れた自宅とは似ても似つかない。
「寝ぼけてる?それとも夢?」
『夢じゃないよ』
「うわ!?なに!?だれ!?ドチラサマ!?」
『見事に混乱してるねえ。ボクは神様だよ』
「いやだから、神様ってなに!?幻聴!?」
『あ、姿が見えない?ごめんね!』
なにもない洞窟の空間に、謎のゆらぎが生まれる。
気がつくと、ギリシャの神様が着ているような白い衣服をまとい、柔らかな笑みを浮かべた一人の男性が立っていた。
少しふっくらとした体つきが、より雰囲気を柔らかなものにしている様にも見える。
『ボクは魔神メルグ。ちょっとした神様だよ』
手のひらから伝わる地面の感触が、
夢じゃないと雄弁に語っていた。