⑥ 外国人との文化の共生の難しさ
質問者:
中国人の方が“危ないかもしれない”と言うことはよく分かりました。
ですがほかの国の方々は大丈夫なのではありませんか?
筆者
残念ながらそんなに甘い事はありません。
最近少し話題になっているのですが、埼玉県ではクルド人(国籍上は“トルコ人”となっており区別がつかない)が問題行動を起こしています。
クルド人が多く住んでいる川口市の議会では6月末、「一部外国人による犯罪取り締まりの強化を求める意見書」を採択したほどです。
「一部外国人」というのはクルド人に限ったことではありませんがとりわけ多くの人が住んでいるのはクルド人ですので……。
質問者:
そもそもクルド人という方々はどうして日本の埼玉に来ているのでしょうか……日本に来ている全体の人数としてはそんなに多くないようですけど……。
筆者:
クルド人というのは“国を持たない最大民族”として主に中東のトルコ、イラン、シリアなどにまたがって3000万人から4000万人が暮らすといわれています。
日本では、埼玉県川口市を中心に3000人程暮らしているようです。
彼らは国を持っていないにもかかわらず他の国の文化に染まらないほど非常に民族意識が強いために、日本に馴染めないことから多くの問題を起こしています。
23年7月4日には「川口市立医療センター」周辺に100人余りのトルコ国籍(クルド人)が押し寄せ4人が殺人未遂容疑で逮捕されるという大事件まで起きました(クルド人同士の内部抗争のようです)。
質問者:
しかし一方で難民申請が受け入れられずお子さんを含めた家族が強制退去になってしまうといった記事も見たことがあります。それはいくらなんでもかわいそうではありませんか?
筆者:
おっしゃりたいことは分かります。個別のお話を見聞きしていると、とても気の毒だなと思うことはあります。
ですが、クルド人は確かにトルコなどから迫害されてきた歴史はありますが、
かといって全てのクルド人(4000万人)を受け入れては国がパンクします。
難民であるかの要件に当てはまらない方は非常に残念で心苦しいですが、不法入国者・不法滞在者ですので強制送還されるしかないのです。
そんなにかわいそうだと思われる方がいるのでしたら、是非とも全てのクルド人のかわいそうな方を引き取っていただきたいですね。
この間の23年6月の閣議決定で2回の難民申請で強制送還ということにようやくなりましたが、これまでは何度でも申請が可能で、その都度在留資格が特別に一時的に与えられてきました。
それで事実上の“定住”をさせていたわけです。
国に対して批判すべきことは不法滞在の違法状態を放置してさっさと強制送還しなかったことであり、退去させる権利は国家としてあるのは当然です。
そこのところをはき違えないでほしいと思いますね。
質問者:
難民申請をしている間に正式な滞在ビザを得ることはできなかったのでしょうか?
筆者:
外国人が「就労ビザ」を得るために必要とされている「日本語能力試験」を一時的に与えられた在留期間中に合格できなかったことが強制送還されてしまう要因の一つです。
というのも、クルド人は彼らの仲間のコミュニティに属しているために日本語を習得せずとも生活ができるわけなんです。
だから日本の文化に馴染む必要もなく、自分たちのペースで過ごすことができてしまうわけです。
埼玉県にちょっとしたミニ“クルド人自治区”ができていると考えてもらって良いでしょうね。
質問者:
確かに日本語が話せて日本に馴染もうとされている方でしたら日本にいてもらいたいと思いますけど、日本語も理解できないようでしたらちょっと厳しいですね……。
筆者:
日本に馴染めない方々が滞在することによるデメリットとしては無理やり外国の文化を強制させ、日本そのものを破壊してしまう可能性があります。
これはクルド人の話ではありませんが、大分県日出町が23年5月にイスラム教徒の外国人の土葬を認めるという一件がありました(クルド人はイスラム教徒の割合が高いのであながち遠い話ではありません)。
お墓ぐらいどうでもいいではないか? と思われるかもしれませんが現在日本が火葬を採用していることには合理的な理由があります。
それは伝染病の防止を目的とすることです。また、土葬だとお墓と比べて場所をとってしまうこともあるので使える平地部分が狭い日本ではかなり厳しい問題となります。
感染症対策として遺体から血を抜いて防腐剤を入れ、腐らせずに長期保存できるエンバーミングという方法がありますが、これは非常にお金がかかりますし日本にノウハウは蓄積されていません。
質問者:
しかし、どうして外国の方で土葬にこだわる方がいらっしゃるのでしょうか?
筆者:
これは宗教観に基づくものです
キリスト教の一部では、故人が死後に復活することを重要視しており、イスラム教では肉体を故意に失うことは禁忌とされています。
そのために、これらの宗教観を持っている方々では生きていた時と同じ状態で埋葬(つまり土葬に)することが大切とされています。
質問者:
なるほど、宗教観ですと死んだ後のことまでこだわりますよね……。
筆者:
ただ、宗教を理由にどんどんと制度を新設してしまうことは危険です。
例えば、専用の宗教施設を立ててほしい! と訴えてキリスト教徒やイスラム教徒が日本人にほとんどいないことから、どんどん日本の土地が事実上奪われてしまうのです。
日本では火葬が99%以上という文化がありますから日本の制度を強制的に曲げるのではなく、故郷で埋葬されたほうが“復活”にとっても無難だと僕は思いますけどね。
質問者:
確かに日本の国土が外国人の墓で埋まってしまうような大きなことになってしまうのであれば、故郷に帰っていただいたほうがいい気がしますね……。
筆者:
墓や宗教施設を名目とした“事実上の侵略”ととらえられてもおかしくないと思いますけどね。
表面上の「墓に関すること」のみを見ているとわかりにくい事ですが、本質を見誤ってはいけないように思います。
23年5月には兵庫県神戸市神社の賽銭箱を破壊されたという事件もありました。
“ここには神がいない!”ということを発言していたそうですが、宗教観が大きく異なり日本文化を許容できない人が増えるとさらにこういった事件は増えるでしょう。
質問者:
日本人ではせいぜい賽銭泥棒があるかどうかぐらいですからね……。
筆者:
外国人をさらに受け入れていき、相手の圧力に屈して制度を曲げていけば日本が日本ではなくなってしまいます。
僕は外国人の全ての方排除したいのではありません。
日本文化が好きな方については問題ないのです。
ただ他国での生活・文化を日本でそのまま行いたいという人については、申し訳ないですが母国に帰っていただきたいと僕は思います。
質問者:
非常に残念ですけど、仕方のないことかもしれませんね……。
筆者:
話は戻りますが、僕が一番この埼玉県川口市の問題に思うことは一時の“かわいそう”という感情でもって大きく日本の国益を損ねてしまうことを容易に招き入れてしまうことです。
確かに小さいお子さんまで強制送還することは、気の毒であることは間違いないですが、本質や国益を曲げてはいけないと思います。
心を鬼にしてでも強制送還しなければ日本は解体されていくのです。
埼玉県は他の市でも外国人の方が多いところもあるようなので、将来の日本の縮図ともいえるでしょう。今後も注視していく必要があるように思いますね。
次に海外(主に欧州)で起きた外国人移民問題についてみていこうと思います。
「将来の日本の姿」がそこに見えるかもしれません